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墓に添える花の名は  作者: 春鏡凪/ちゃんす
死の部屋編
20/77

連の過去

『母さん、、、。大丈夫?』


『大丈夫よ!だって母さんは強いのよ!!連は心配しなくていいから、、、ゲホッ、、、、ゲホッゲホッ』


母さんが大量の血を吐き出す。


『母さん!血が!』


『大丈夫、大丈夫。母さんは大丈夫よ』


僕の母さんはとても病弱な人だった。

家は多分父さんが働いてなかったせいで火の車。

家は雨漏りが当たり前のボロアパートに住んでいた。

あの時はそれが当たり前で住める場所があるだけで幸せだって思うほどだった。

でも僕は母さんが近くにいてくれて笑ってくれてればそれで良かった。

どんなに貧しくても母さんと一緒にいれば幸せだったのに、、、。

だけど母さんは僕に安定したしっかりと生活を送らせようとと無理して働いてたから余計に体に負担がかかっていた。

よく寝込んでいたからそれだけ限界があったんだと思う。

父さんはほぼ家にいなくて、何してたのか知らないけど多分ロクでもないことしてたんだと思う。


極めつけは


『ねぇ父さん!!どこ行くの!?

母さんあんなに苦しんでるのにどっか行っちゃうの!?』


『ええい!うるさいんだよ!!クソガキ!!お前は黙って家にいろ!!』


そう言って僕の父親は出ていったことがあった。


僕はその時思ったよ。あぁこの人は僕と母さんなんてどうでもいいんだって。



それからは僕が母さんを守らなきゃって必死になってね、小さくて弱いくせに学校から帰ってきたら、一生懸命お手伝いして母さんを助けようとしてたんだ。

絶対出来も悪かっただろうに母さんはありがとうって何度でも僕を抱きしめてくれた。


本当に素敵な人。僕の人生の中で身内の贔屓目を差し引いてもあんなに純粋で美しい人はいなかったと思う。

僕は母さんが大好きだったし、母さんも僕のことを『大好き、大好きだよ』ってよく言ってくれたものだよ。


でもいつだってそんな幸せは続かないんだ。


僕にはね、病気ではないけれどある呪いがかかってたんだ。


父さんの血筋がかなり偉い立場だったらしくてね。

かなりタチの悪いことをして這い上がってきた家系だったからか人々の恨みをかうことが多かった。


人の恨みってね、集まれば集まるほど大きな力となってその恨んだ相手を不幸にしようとするんだって。


酷い事する人ばっかの家系だったから昔から家系ごと恨む人が多くなった結果、ある時から家の人間がどんどん死んでいった。

まずは当主、その次にその奥さん、そして子供、、、ってバタバタ倒れていったんだよ。


流石に不味いと思った家の人たちが僧侶とかそういう霊的なものを扱う人たちに相談したらしいんだけど、その家系を恨んでいる人が多すぎて誰も近づきたがらないし、時には軽蔑されることもあったんだって。

このまま滅びてくれたら良かったんだけど、ここでこの家に救世主が現れた。

それがある旅をしていた陰陽師。


その陰陽師はこの家を助けてあげましょうって言ってきてあるまじないを唱えると本当にこの家で死ぬ人がほとんどいなくなったんだって。

すごい人だって思った?善人だって思った?


そんなうまくいくわけなかったんだよ。

うまい話には裏がある。


陰陽師は喜んでる家の人をを見てニターッと笑っていたらしい。



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