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墓に添える花の名は  作者: 春鏡凪/ちゃんす
霊と俺
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どんなことが起きても日常だ


陽炎がたち登る真昼の校舎。

俺は那花勝星(なばな かつほし。高校生だ。

ボッチで体が弱い。

俺は正直生きることに疲れだしていた。




今日も今日とて一人でぼっち飯。

屋上に来て影に隠れるようにして座る。目の前にはキャキャと騒ぐ女子や肩を組んでふざけている男子が数名ほどいた。

青空がやけに目に入る。

俺はその男女を無意識に見つめながら、コンビニで買ったシャケのおにぎりをレジ袋から出して、頬張る。

パリッと言う海苔の音にうまいと思いながらボソボソと食べる。一個食べ終えた。美味しいはずなのにあまり満足感がない。

俺はその時、ある思い出が頭をよぎった。




俺が誰かと一緒におにぎりを食べている。




その人が笑って、俺も満面の笑みで笑ってすごく幸せな思い出だ。




あれはいつの日のことだっけ。




だが、よく覚えていない。忘れるってことはよほどどうでもいい記憶なのか俺の勝手な妄想かもしれない。

俺は考えるのをやめ、もう一個のおにぎりにかぶりつく。




うん、うまい。




2個のおにぎりを食べ終えるとまた買ってきたお茶で口内のご飯粒を洗い流す。




『ご馳走様でした。』




お昼時で周りがガヤガヤと騒がしい中、ボソッと呟くように言った。




黙ってその場をスタスタと去る。あそこにいると嫌気が差す。自分は一人なのだと自覚させられるから。でも、教室で食うのはもっと惨めな気持ちになるから嫌だけど。




教室の前に着く。ドアを開けるとクラスメイトはお喋りとか飯に夢中で入って来た俺なんか気にも止めない。教室には弁当特有の匂いが充満していた。

、、、

俺が大人になったらどんな大人になるんだろう。コミュ障野郎か、それとも社畜か。少なくとも勝ち組にはなれない気がする。




俺の視界が傾く。

ガヤガヤという声がどんどん小さくなる。

ガタンッという音の後に聞こえたのはクラスの女子の悲鳴だった。



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