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その二十六
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利己心の塊の様な物凄い馬鹿を見たらこれを千載一遇の好機と捉え、全力で観察しましょう。本来人間は人間にとって観察の対象ではありませんが、それでも対象があまりに馬鹿ならばそれも宜しい。何んなに高額な受講料を払っても得る事が出来ない様な貴重で極めて実践的な教訓を学ぶ事が出来るでしょう。
可いですか。そういう貴重な実例に接した時大切な事は『嫌いだ』で終わらせぬ事なのです。何がその馬鹿の馬鹿たる所以なるか、それを『知る事』なのです。吾身に活かす為です。その為です。
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自分が誠実になれるのは、自分が誠実になって応対するべきそれに値する人間が居てくれるからではありませんか。自分が誠実で居られる根拠を忘れてはなりません。人間は自分が誠実である事が出来る事だけでも他者に負うています。
だから失ってはならないものをちゃんと把握しておいて下さい。常日頃から、毎日、です。捨ててから『あれはやっぱり自分に必要だった』では済みません。自分から捨てたものは絶対に戻りません。二度と返って来ません。心して覚悟して対処して下さい。
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