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プロローグ
プロローグ
「ねえ、星の光ってね、今光っているのが見えているのではなくて、すごおおおおく昔の光がね、何万年もかけてようやくここまで届いているものなのですって!」
見上げる夜空は満天の星で埋め尽くされている。
その夜空を見上げながら、わたしはわたしの隣に立つ夫に言った。夫は笑顔でわたしの話を聞いてくれている。
「見えているのは……、数十年前、数百年前、数千年前、数万年前、あるいはもっと過去の姿なのかもしれないわ」
わたしはいくつかの星を指さしてみる。
「だけど、今、それを見ているわたしたちは……、無くなった星の光でも、それを見て綺麗だと感動する。あのね、わたしはね……」
夜空を指していた手を下げて、わたしは夫の手を握る。……どうか、この心が、この願いが……伝わりますように。
「あの星々みたいに……、わたしは、貴方の心を、いつまでもいつまでも照らしたい。それがわたしの願いなの」
どうかどうかと願い続ける。
わたしが死んだ後もずっと。
優しいあなたの未来に、星の光のように、わたしの心が、どうかいつまでも届きますように。




