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第22話 装備の修繕

 歓楽街から逃げるように宿屋に帰ってきた俺は部屋に戻りすぐにその夜は寝た。


 朝起きて、昨日の事を思い出す。

 正直よく考えたら、かなり危ない人になっていたことに気づいた。

 喧嘩を止める過程とはいえ、いきなり街中で火の玉を出すのはかなりまずい。

 実際、俺が警備兵に捕まっていてもおかしくない。

 たまたま警備兵が近くにいなかったから良かっただけだ。


 しかし、あの場には結構の人だかりがいて、かなりの人数が俺の顔を見ている。

 それを考えると、もしかしたら危険人物として通報されているのではないかと思った。

 

 取り敢えず数日は宿屋で身を潜めようと思った。

 宿は1Fは食堂だし、特に今必要なものは無いので、外出を控えて部屋でおとなしくしておこう。

 そうして、俺は現状はあまり目立つ行動を避けることを決めた。


 そのあと、1Fで朝食を食べ自室に戻ってごろごろしてると、エルバンが部屋をノックして、

 

 「ガフィが兄ちゃんの装備を持ってきたから1Fに降りてこいよ。」


 といい、修繕に出していた装備のことを思い出した。


 1Fに降りていくと、俺の装備一式がテーブルの上に置かれてその横に鍛冶屋のガフィが立っていた。


 「おう、兄ちゃん、装備の修理が終わったぞ。ちょっと確認してくれ。」


 ガフィは手招きして俺を呼んだ。


 「ありがとうございます。予定通りの3日でしたね。」

 

 俺はそう言い、いすに座り、ガフィも同じテーブルのいすに座る。


 「おお、他の仕事が予定通り終わったんでな、問題なくこちらの作業に時間がとれたんだ。じゃぁ、一式確認してくれ」


 俺はまず、短槍を持ち上げ確認する。

 柄を見ると、全体にあった細かい無数の傷は綺麗に研磨されなくなり、あちこち塗装が剥げていた箇所はすべて黒で綺麗に塗りなおしてあった。

 また、手元のグリップは新しい皮が張られ、ぼろぼろのものと取り替えられていた。

 ただ、穂先はまったく変わっていた。


 「あれ、穂先はどうしたんですか。前と違ってるんですが?」

 「おう、もともとの鉄の穂先を外して、工場にあった鋼のナイフを加工して完全に取り替えた。」

 「えっ、良かったんですか?」

 「おお、問題ない。まえの仕事でのあまった素材じゃ、捨てるにはもったいないから使いまわしただけだ。だから気にするな。」


 鉄の短槍が鋼の短槍に進化した!(テレッテッテテー♪)


 次に俺はショートソードを確認する。

 刃は綺麗に研がれ、以前は傷だらけだったが表面が綺麗に研磨されて光沢が出ている。

 持ち手のグリップの革張りもすべて取り替えられて、新しいものになっていた。

 握ってみるとグリップの皮が薄くなっていて握りにくかったが、新しい皮に張り替えているので、皮の厚みがあり握りやすい。

 後、10本のナイフを見るとすべて綺麗にとがれて、これもすべてグリップの皮が取り替えられていた。

 

 次に弓を見ると、これもグリップが綺麗に張り替えられていた。

 また、もち手としなり材の接合部分にすこしゆるみがあったが、そこも綺麗に調整されていた。


 次に、スモールシールドを見てみると、

 

 「おう、その盾な、もう寿命だ。内張りをはがして中を見るとあちこちにクラックが入っていてな。もう、いつ、ぱっくり割れてもおかしくない。だから、使わんほうがいいぞ。」

 「そうですか、わかりました。じゃあ盾は新しいものに換えます。」

 「それがいい。あとな皮の鎧一式も相当へたっておった。とりあえず、致命的な部分はすべて修繕したからしばらくは使えるが、これも寿命じゃな。金があるなら新しいものを買ったほうが良い。防具は即命に関わるからな。」

 「わかりました。命にはかえられないですからね。」


 俺は装備一式をすべて確認し、取り敢えずすぐに盾を買い、金が出来たら全身の防具一式を買いかえることに決めた。


 「修理・修繕本当にありがとうございました。これってかなり足が出ているんじゃないんですか?」


 「心配せんでもいい。もったいないから捨てるに捨てれない切れ端をつかって修繕しているのでな。だいじょうぶじゃ。実際、損するまではせんよ。」


 ガフィは笑って答えた。


 「それで、問題は無かったかの?」

 「ええ、ガフィさんに修理にだして良かったですよ。盾と防具以外はすべて新品みたいになっていますから。」

 「そうか、そうか。それは良かった。それじゃ、俺はまた工場にもどる。またなんかあれば言ってくれ。」

 そう言ってガフィは宿をでて、工場に戻った。


 俺は修理された装備一式を持って、部屋に戻ってその日はそのまま宿でゴロゴロして過ごした。

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