1 来訪
初投稿です
温かい目でお守りいただけたらなと思います。
「今日も退屈だな」
都内で私立探偵を営んでいる俺、菅原秋一はいつものようにそう呟く。齢24歳、大学を卒業してから始めた探偵業ももう2年目になるが、客足は一向に伸びない。偶に来る依頼といえば浮気調査や猫探しなどのつまらない依頼だ。なぜ俺がこんなつまらない仕事を始めたのかというと、ようは気まぐれだ。昔からだいたい何でも器用にこなすことができ、家庭にも恵まれた俺だったが、9歳の頃両親が海外旅行途中の飛行機事故で命を落としてしまった。俺の手元には莫大な遺産が残ったが、俺の心は影を落としたままだった。10余年後大学を卒業したものの 特にやりたい事もなかった俺はその遺産を元手に探偵事業を立ち上げたという訳だ。
「今日はもう閉めよう」
そう思い眼鏡を外し、椅子から立ち上がった途端
チリンチリン.....
ドアベルが鳴った
俺は慌てて眼鏡を掛け、音のした方向へ向かう。するとそこには20代頃の若い男がいた。
「すみません、ここって菅原探偵事務所であってますか?」
若い男はそう言った。
「はい、菅原探偵事務所です」
俺はそう返す
「早速なんですが...」
男は写真を取り出し──......
「この化物について調査していただけませんか?」
彼はそう言った。




