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14.夏と花火と私の死体
14.夏と花火と私の死体
僕の体から生えた頭と由希子さんは仲良さげに夕飯のシチューを平らげ、後かたづけをしていた。僕は首から下がないので空腹を感じることもなく、テーブルの端に無造作に置かれてその光景を眺めていた。
やがて二人は家の外へと出ていった。
どうやら隣の空き地で花火をしているようだった。
取り残された洋介は僕を使ってボール遊びを始めた。抵抗もできず、僕はされるがままだった。
洋介が前足で僕を転がすたび視界がグルグル回り、5分もすると僕はすっかり酔ってしまった。僕は洋介がとても嫌いになり、また畏れるようになった。
今では洋介の足音が近づいてくると、無いはずの心臓が早鐘を打つように感じられ、ガチガチと震える奥歯がぶつかりあうようになった。




