入学式。
それから、数日後、俺は、俺は、西南中学校に入学した。
桜が、舞う、一年前の、事。
「秋?聞いてるのかよ?」
俺は、数日前の、母親の言った事を考えていて、ボーとしてたらしい。
俺の隣で、俺との腐れ縁の、海人が、あきれたように、俺に、話しかけていた。
海人 「緊張してきな?もうすぐ、入学式が、始まるぞ?
他の、小学校からも、集まってきてるから、かなりの人数だな?
折角、中学生になったんだから、彼女作りてえぇなあ?
秋も、ほしいだろ?」
緊張なんかしてない、馬鹿が、なんか言ってるよ。
中里 海人 (ナカザト カイト)
俺を、野球の、道に誘った俺の女房だ。
俺が、ずっとバッテリーを組んできた親友だ。
こいつが、いなきゃ、野球をやってないし、その点は、感謝してるが、
とにかく、こいつは、馬鹿だ。
勉強なんか、まじで、できない。
九九もわすれてんじゃないだろうか?
だが、野球になれば、チームの司令塔だ。
外野、内野の守備の位置、
俺へのボールの配球、相手のバッターの癖、
その、頭脳は、俺も感心するほど、すごい。
他は、馬鹿だが。
俺 「女に興味ない。野球をやれれば、それでいいさ。」
海人 「相変わらず、野球馬鹿だな。野球が彼女ってやつか?
そんなこと言っても、モテるくせに。」
海人は、口を尖らせて言う。
「新入生諸君。 入学おめでとう。
これから、入学式を開始します。」
眼鏡をかけた、偉そうな、教師がマイクで、俺たち、新入生に、叫ぶ。
入学式の始まりだ。




