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誰も本当の俺を知らない〜人気バンド天才キーボディストは裏の大富豪〜  作者: にんじんさん


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第一話『俺、無敵』

「おい波留はる、見ろよ! 今回の世界ライブツアーの利益、日本円で20億円突破だってよ!初めてじゃねえか!」



楽屋のソファで、ボーカルのひさしがスマホ画面を見せながら大喜びしている。

隣ではベースの結人ゆいとも「よっしゃぁぁぁぁぁ!」と飛び跳ねている。大丈夫か?天井に頭ぶつけやぁしないか?

ドラムの宗介そうすけは嬉しいような恐ろしいようなよく分からない表情でカタカタ震えている。

ギターのあおいは相変わらず冷静沈着な様子でコーヒーを飲んでいる。


俺たちのバンド『SKYTOON』は、今や出す曲全て大ヒット叩き出す世界中で知られるバンドだ。俺が9歳の頃に組んだバンド。色々あったが、苦労が報われたといっていいだろう。

メンバーはみんな、若くして大金を手に入れたと大はしゃぎしている。



「5億か……すごい!美味しい高級レストラン行けるな!」

「何だよ!そんなしょぼいの!もっとバーーーンと行こうぜ!」

「てか、波瑠すげぇな、お前。高校生でこんなに稼ぐやつ、日本にいねえぞ。」

「うん。そうだね。ありがと。」


俺――メンバー最年少18歳キーボード担当の波瑠は、そんな話を聞きながら穏やかに返事した。


メンバーは誰も知らない。


俺が、時価総額700兆円を超える海外メガ企業の株を3分の1握る、全財産『3兆円』の裏の大富豪だということを。



5億円?

うん、嬉しいよ。


(ちなみに俺の個人口座には、今朝も株の配当金だけで30億円が自動で振り込まれていたけれど、それはそれとして高級フレンチか、楽しみだ。)


読んでいただきありがとうございます!

できれば星5とブックマークをおねがいします。

執筆の、励みになります。

次回もお楽しみに。

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