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18. ルカ様とデート!?

本日より、「ハチャほの」の番外編、IFストーリー集的なものを連載開始いたしました!

詳しい内容やリクエストについては、活動報告をご覧くださいね。m(_ _)m


▼番外編・IFストーリーのリンクです。


https://ncode.syosetu.com/n0269mo/


ぜひ、こちらも覗いてみてくださいね〜!(≧∇≦)/

「ちょっとごめんね」


 ルカ様がそう言うと、体がふわっと浮く感じがした。そして、ルカ様との距離がぐっと縮む。


「……へ!?」


 な、なにコレ、なにコレ!? 私、ルカ様にお姫様抱っこされてる!? ルカ様の神秘的な整った格好良い顔が、ぐっと近くなって、私は少し混乱状態である。


 だってこれ、結構やばいよ!? お姫様抱っこされているシーンは漫画とかで見たことあるけど、実際にされるのは初めてだ。抱っこされるとわかる。これがどんなに心臓に悪いか。さっきからドキドキ鼓動がうるさいんですけど!? 思ったより近い距離に驚き、緊張していると、ルカ様はさらに心臓に悪い事を言い放つ。


「移動するから、しっかり掴まってね」


「い、移動!?」


 これでですか!? そこは歩いては行けないところってことですかね!? 心の中で質問する。


 そして、掴まってって何!? これ以上距離が近くなるのは……心臓が危険だ。命に関わる。折角ライムとの時は耐えたのに、ここで耐えられなくなるとか嫌だ!!


「……どうしたの?」


 中々掴まろうとしない私のことを不思議に思ったのか、ルカ様は聞いてきた。


「え、いや、えと……これから行くところは、私が自分で歩いていくことが不可能なところなのでしょうか?」


「うん。不可能だよ」


「……そうですか」


 ただいま私、玉砕しました……! なるほどね。歩いていけないのね。じゃあ、私がとらないといけない行動は……。


「失礼しますっ!」


「っ!」


 私は意を決してルカ様の首に自分の手を巻き付ける。


 私がとらないといけない行動は、ルカ様に掴まることだ。私がこの行動をとったから、ルカ様との距離はもっと近くなる。


 ひ、ひぇ……! 近い、近すぎる……。顔が良すぎるんだよ、ルカ様は! だから私の心臓が攻撃される羽目になるんだ〜!


 あまり凝視しないようにしよう。命の危機を回避するために。


 でも近すぎるからか、ルカ様の顔が視界から消えることはない。視界の端っこに、ルカ様の赤い顔が見える。私の顔も同じくらい赤いでしょうね……。


「〜〜っ、じゃ、じゃあ、行くよ? “瞬間移動(テレポート)”」


 ルカ様がそう言うと、一気に視界が切り替わる。そして、移動した先は……。


「え、えぇ〜!? ここは……空ですか!?」


 なんと、私とルカ様は空中(雲と同じくらいの高さ)に浮いていたのだ。下には、村の明かりがポツポツと見える。


「うん。そうだよ。……リズム、これから何をすると思う?」


 ルカ様は私に聞く。


「これから……。ええと、フィール星を飛び出して宇宙に行っちゃうとか? それとも、このまま上からフィール星の探検に行くとかですかね?」


「うん。 すごいね! 正解は後者。これから、“空中散歩(スカイウォーク)”デートだ」


 おぉ! “空中散歩(スカイウォーク)”! 楽しそう! 私の顔が輝いたのを見て、ルカ様はふっと微笑んだ。その綺麗な顔にドキッとする。


 うっ! 不意打ちでやられた! キラキラオーラが目に刺さった! ついでに心臓にも! 


「どこに行きたい?」


「そうですね……。ルカ様のおすすめの場所に行きたいです!」


 私は元気よくそう答える。だって、この星のきれいな場所は、この星の神様が一番知っているでしょう?


 ルカ様は私のこの答えに少し驚いたようだ。わずかに目を見開いた。


「僕のおすすめか……。よし、分かった。そこに行くから、しっかり掴まっていてね」


「はいっ!」


 楽しみ! ルカ様のおすすめはどんな場所だろう? わくわくっ!


 ルカ様は歩き出す。最初はゆっくり歩いていたけれど徐々にスピードが上がってくる。まるで私達が風になったようだ。すごいっ!


 そして、五分後。


「着いたよ。ここが僕の、一番のおすすめで、お気に入りの場所」


 そう言って、私を下ろしてくれる。


「わぁ……! きれい……」


 そこは、周りより少し高い、丘のようなところ。近くにはダイア王国の王城がある。ここは、王城の近くなのか……。


 ここからは、街の景色を一望することができる。本当にきれいな眺めだ。街の人々の賑やかな様子を見ることができて、なんだか温かい場所だなぁ。それに、どうしてだろう、懐かしさを感じる。前に、ここに来たことがあるような……?


「……なんだか、温かくていい場所ですね」


 私はルカ様にそう言った。どこか遠い目をしていた彼は、私の声にハッとして、それから静かに微笑む。


「そうだよね。ここの景色は、とてもきれいで輝いて見える。国の人々を近くに感じられる、温かい場所なんだ」


「……ルカ様の、思い出の場所なんですね」


 私がそう言うと彼は目を丸くする。それから、何かを懐かしむように、すっと目を細めた。彼の瞳には、色々な感情がこもっていて、ここがそれほど思い入れのある場所なんだと分かる。


「そうだよ。僕の、宝物のような場所だ。ここに、リズムと来られて嬉しいな」


 いつもより熱っぽいルカ様の瞳が、私の目を釘付けにする。


 ……そんなに、嬉しそうな顔をしないでくださいよ。あなたは顔が良いんですから。


「リズム、本当にありがとう。リズムのおかげで、フィール星も、僕も救われたんだよ。リズムがフィール星に来てくれなかったら、今頃フィール星は闇についての問題が深刻化して闇の星になっていたかもしれない。本当に、感謝している」


 ルカ様は、私のことを真っ直ぐ見つめてそう言ってくれた。


「私は、“楽しい”を求めて行動していただけですよ。だけど、そんな私の行動がフィール星のためになるのなら、それは嬉しいです! 私の方こそ、ルカ様にはたくさん助けられているんですよ。お互い様です! これからも、仲間として、助け合っていきましょうね!」


「っ!」


 私がそう言い切ると、ルカ様は急に顔を背けてしまった。暗がりでよく見えないけれど、耳が少し赤いような……?


 あ、あれ? 私は何か悪いことを言ったのだろうか。ルカ様、何も喋らなくなってしまった。もしかして、不敬だった!? いや、この期に及んでそれはないよね。……ないよね?


 不安になった私は、ルカ様に声を掛ける。


「あ、あの……どうかされましたか?」


 すると、彼はこちらを向いてくれた。


「〜〜っ、すごく、嬉しい。そう言ってもらえて。ありがとう、リズム。これからもよろしくね!」


「はいっ! よろしくお願いします!」


 それから、私達はいつものように談笑しながら、この丘で過ごした。……といっても、ここで過ごせたのはたったの四十分程度だけどね。ルカ様には一日一時間っていう制限があるから。


 そして、帰るときのお姫様抱っこもやばかったよ……。距離が近すぎるんだもん。本当に、耐えた私はすごい!


「今日はありがとう。おかげで、楽しい思い出を増やすことができたよ」


「こちらこそ、ありがとうございます」


「それじゃあね、リズム」


 そう言って、彼は私の髪に口付けをする。


 へ!? ちょっ、え!? ルカ様って、こういうことをするヒトだったっけ!? またもや不意打ち! そうだった。彼は驚かすのとか不意打ちとかが得意だった。


 この行動のせいで私の頬が熱くなる。ルカ様を見ると、彼の顔も少し赤かった。


「楽しい時間をありがとう」


 そう言って、ルカ様はふっと消えた。



 ――♪☆♪☆♪☆♪☆♪☆♪☆♪☆♪――



 翌日。私はライムと合流して、温泉宿を後にした。


 あっ! ルカ様とのデートが終わった後、私、温泉に入ったんだよね〜! どういうわけか、この村の温泉はオレンジ色だったのだ。でも、とっても気持ちが良かったよ!!


 どうしてオレンジ色なのかを女将さんに聞いてみると、このように返ってきたのだ。


「この村の温泉にはね、攻撃力を高めるという効果があるのよ。オレンジ色なのは普通の温泉と違い、そういう効果を得られるからと言われているわ」


 これには驚き。温泉にそういう効果があるなんて! やっぱり地球とは全然違う世界なんだなっていうのを強く感じたよ。確かに、温泉に入り終わってから体に力がみなぎっているような気がする。きっと、温泉の効果は本物なのだろう。


 そんなことを思い出しながら、私はライムと家に帰るために道を歩く。


 ライムは、すっかりいつも通りだ。デートが終わってすぐはなんだか気まずそうにしていたけれど、一緒に夕食をとったときにはもういつも通りになっていた。それまでに一体どんな心情の変化があったのやら。まあ、気まずいままなのは私も困ってしまうから、ありがたい変化なんだけどね。


 今はそれよりも気になることがある。それは……。


「ねえ、ライム。昨日、大量に買った回復薬(ポーション)はどこに行ったの?」


 回復薬(ポーション)が消えたことだ! 今日、温泉宿から出る時からずっと気になっていた。あれらは一体どうしたのだろうと。


「あぁ、あれは、昨日ルカ様が僕達の家に瞬間移動させておいてくれました」


「そうだったんだ。今日、見なかったから驚いたよ」


 なるほど、ルカ様は私とのデートの後、回復薬(ポーション)の移動をしてくれたのか。ありがたい。


「きゃあああぁ!!」


 私達が他愛もない話をしながら通りを歩いていると、突然耳をつんざくような悲鳴が聞こえた。

甘々からの……。ハラハラがやってくる!?


お読みいただきありがとうございました!\(^o^)/

「続きが読みたい!」「ここが好き!」と思ったら、ぜひ評価、ブックマーク、リアクションボタンをポチッと押してください! 執筆の原動力になりますし、なにより作者が喜びます。(≧▽≦)

次回更新予定は8/9(日)です。m(_ _)m

次回予告:何やら事件発生の予感……!?(/ω・\)チラッ

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