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2. ステータスについて(=個人情報について)

 目を開けると、前には木造のおしゃれな家があった。きっと、神様が用意してくれたものだろう。この世界の基礎知識にプラスして、この家の知識も彼にもらったから、この家のこともわかった。どこにどんな部屋があるのかとか、家の広さとか。


 家の外は、葉が光を反射していてきらきらと光っていた。神様が結界を張ってくれているから、敵はこの家の敷地に入ることが出来ないらしい。すごく安全な家だ。神様に感謝。


 中に入り、廊下を歩いていくと、まずはリビングとキッチンがある。そしてトイレや風呂場などの部屋があり、階段を登って二階に行くと私の部屋がある。他には空き部屋が三つほど。広い家だなぁ〜。しばらく探検することにしよう。そう思い、庭に出てみた。うん、庭も広い。そしてきれい!! なんて素敵な家なんだ……! 私には勿体無い程の豪邸だよ……!


 探検してお腹が空いたので食料庫を開けると、美味しそうなカレーがあった。


 うわ! なにこれ超美味しそうなんですけど〜!! 自動で、無料でご飯を用意してくれる食料庫、最高!! これを用意した神様、すごすぎる……! もうなんでもできるんだな、神様って。


 それを食べて、風呂に入り、リビングにあるソファに座って今日あったことを考えた。リビングは吹き抜けになっていて、ソファからは星が見えた。満天の星が輝いていて、とてもきれいだ。星空は地球とあまり変わらないんだな。


 願いが叶ってこの世界に送られてきて、神様と知り合いになって……いろいろとあったなぁ。


 今日は、今までで一番濃い一日になった。だって普通、神様と知り合わないし、異世界転移しないでしょうよ。


 それにしても、明日からは魔法&冒険かぁ……!! 明日からの、冒険でいっぱいの日々を考えると今からわくわくしちゃう。


 それに、わからないはずのこの世界のことが分かるなんて、すごいなぁ……! この世界の文化は、地球と全く違う。なぜこうなった!? っていうものもある。うん、取り敢えず地球の常識は通用しないということはわかった。


 知識を頭の中で整理していると、突然目の前が光った。


 っ! 何!? ここは結界が張ってあるから敵襲とか爆発とかそういうのはないよね……!? 神様の結界が破れるほど強い生き物はいないよね!? 混乱して、更に眩しかったから目を瞑ると聞いたことがある声が耳に入る。


「こんばんは。この家はどう? 気に入った?」


 目を開けて、前にいるお方を見る。な〜んだ、神様か。それがわかって一安心。驚かせないでほしい。今ので寿命が縮んだよ〜!


 取り敢えずこの家は、使いやすくて気に入ったから正直に神様に伝えよう。使いやすいどころじゃない家具も結構ありましたけどね……。


「はい。きれいで、機械とか家具とかも便利で気に入りました。素敵な家を、ありがとうございます!」

「いえいえ。僕の方こそ、頼みを受け入れてくれてありがとう」


 そう言って彼は微笑んだ。


 うっ! 神様格好良い! 格好良すぎる! イケメンオーラが目にブッ刺さる!!


 キラキラした彼の笑顔に攻撃されながらなんとか「当たり前です」と返す。ふと、頼み事について話したときの神様の様子を思い出した。


 そういえば。少し、暗い顔をしていたな……。別に迷惑とかじゃないのに。こちらこそ、願いを叶えてもらって感謝してもしきれないくらいなのに。私がそんなことを考えていると、神様は言った。


「じゃあ、実際に魔法とか使ってみようか」

「やった! 使ってみたいです。あっ、その前に神様って何歳なんですか?」


 失礼な質問だとはわかってるけど、知りたかった。今後の対応のためにも。別に不敬罪にはならないよね!? これくらい。ならないと言ってくれ!


「僕は百十七年、生きているよ。人間の歳でいうと十八歳かな。神世界では、百年経つと一年歳をとるんだ。僕は十七歳のころ神様になって、今年で百年経つからね」


「……へぇ〜! そうなんですね」


 やっぱ年上かぁ。すっごく年上かぁ。神様だもんね。そんな気はしてたけど。じゃあ、神様を大先輩のように思って話せばいいのかな。よし、そうしよう。それにしても、彼は十七歳のころ神様になったのか……。その前はどうしていたんだろう……? 普通にフィール星に暮らしていたりして。


「答えてくださり、ありがとうございます」

「うん。それじゃあ早速、魔法を使うための説明を始めるね。まずは自分のことを知りたいって思いながら “ステータス”って唱えてごらん」

「ステータス」


 そう言うと、私の前に画面が現れた。


 ―――――――――


 〈類〉 人間


 〈名前〉 リズム ムラカミ


 〈レベル〉 1 

 次のレベルまであと30EP


 〈魔法属性〉 光、草、音


 光魔法: “癒やし(ヒール)

      “浄化(サンクチュアリ)

      “灯り(ライト)


 草魔法: 植物を操る力


 音魔法: “滅びの断末魔(ルインメロディー)

      “想いの歌フィーリングメロディー


 〈称号〉 なし


 〈仲間〉 守護神ルカ


 ―――――――――


 わお! すごい! なんか、本当にファンタジーだ。神様からもらった基礎知識があるから、ここに表示されていることの意味はわかるけど……ちょっと聞きたいことがある。主に最後のやつとか最後のやつとか。どういうことですか!? 心の中で聞いていると隣から神様の驚いたような声が聞こえた。


「えっ! すごい……! 魔法属性が三つもある。…………あ、ごめん。ちょっと驚いちゃって。じゃ、知識の確認がてら説明を聞いてね」


 神様も私の魔法属性、知らなかったんだ……。じゃあ、どうして私が光魔法を使えるってわかったんだろう? 私が不思議に思っていると神様は説明を始めた。


「ステータスは、この世界の生物ならみんな持っているんだ。相手がそう唱えない限りはその生物のステータスを見ることができないし、逆に自分も唱えなければ相手に見せることができない」


 うん。これはもらった知識で知っている。ステータスって個人情報のようなものだもんね。色々な人のステータス勝手に見られたら大惨事だと思うし。私が確認している間も、神様は説明を続ける。


「一番上に表示されているのは、その生物の種類。君の場合は人間だね。で、その次が名前。名前の下にはレベル。このレベルは魔物を倒すごとに上がっていくんだ。レベルの高い魔物を倒すと、その分多く経験値が貰えて、レベルもすぐ上がるよ。そして、このレベルだけは唱えなくても相手も知れるんだ。もちろん自分も相手のレベルはわかるよ」


 なるほど。神様に説明してもらえると、頭の中の知識を整理しやすいから助かる。レベルとかゲームみたいだなぁ〜。まずはレベル上げからやった方がいいよね。ゲームでもレベル上げからだしね!


「EPっていうのは、この星での経験値の単位だよ。経験値のことは、実際に生物や魔物と戦った方がわかると思うから省略するね。そして、経験値の下に表示されるのが魔法属性。この世界にある魔法属性は十種類。その種類の魔法を使える生物が多い順に、水と炎、風、土、草、電気、音、空間、光と闇。この属性は普通、生物一体につき一種類なんだけど、君の場合は三種類だね。これには驚いたよ」


 神様が驚いていた理由は、私もわかる。神様からもらった知識のおかげでね。私も知ったときは驚いた。もっと気になる部分があったからそこまで気にならなかったけどね……! 


「使える魔法は普通、一種類なんだけど、稀に数種類使える者が現れるんだ」


 うんうん、だよね〜。私って意外とすごい。「稀に」を当てるとか、もう運を使い切っちゃったかも? いや、それはないか。目の前に全属性を使えるヒトがいるんだもん。知識によると神様は全属性を使えるはず。彼は一体何分の一を当てたんだろう?


「使える人が多い水、炎、風、土、草、電気魔法はその属性のものを操ることができるという感じになっているんだ。例えば、炎なら火を作ったり操ったりすることができるし、君の属性でもある草なら、植物全般を操ったり成長させたりできる」


 ふむ。私の属性の草魔法はいろんなことができるのね。結構自由な感じだなぁ〜。使うのが楽しみ!


「それ以外の音、空間、光、闇魔法はどんなのが使えるのか決まってるんだ。同じ音属性の人同士でも使える魔法の種類は違う。君は “滅びの断末魔(ルインメロディー)”を使えても、その魔法を使えない人もいるってこと。でも、この使える魔法の種類は増やすこともできるんだよ。きっかけは様々だから難しいけどね」


 神様の説明を聞きながら私は頭の整理をしていく。私の音魔法はどんなのか分かるから、説明はしてもらわなくてもいいかも。神様のおかげで整理もできてきたし。私はそのことを神様に伝える。


「私が使える音魔法の説明はなしで大丈夫です。あなたからもらった知識でわかるので」

「うん。じゃあ、省略して光魔法の説明をするね。これも分かるかもしれないけれど、僕の頼みに関わるから説明させてもらうね」

「はい、ありがとうございます」


 自分の光魔法のことも大体は分かるけど、確かにこれは大切だもんね。説明を聞いたほうがいいはず。


「まず、一番上の “癒し(ヒール)”から。これは、その名の通り怪我とか病気とかを治せる魔法だよ。光魔法の定番ともいえるもので、歴代の光魔法使い達は全員この能力を持っていたんだ」


 人の傷を治せるのっていい能力だよね。ポーションがいらないから手間がかからないし、人助けもできるから。私、いい属性当てたな〜。


「次に、その下の “浄化(サンクチュアリ)”。これは空気が濁っているとき等に、その空気をきれいにしたり、闇を浄化したりできる魔法だよ。闇を纏った生物や、闇が濃い空間があったら、この魔法を使って闇を浄化していってほしいんだ」


 わ、また人助け用の魔法が出てきた。光魔法だからかな? 人の助けになる魔法ばかりだな。これが神様の頼みをこなすために必要な魔法だったのか……。「村上理澄はこの魔法が使える」とわかっていた神様恐ろしや……! 私がそんなことを考えていると、神様は指を鳴らした。すると、彼が持っているのと同じ杖が出てきた。

お読みいただきありがとうございました!\(^o^)/

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次回更新予定は5/3(日)です。m(_ _)m

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