1. 前代未聞の取引! 相手は神様!?
初めての小説です。そのため読みづらかったり、誤字が多かったりするかもしれませんが、大目に見てもらえると幸いです。よろしくお願いいたします!
ある年の一月一日。ある神社で一人の少女は願う。
(今年が楽しい一年になりますように……!)
少女はほとんど学校と家の往復でしかないような毎日を退屈に思っていた。
(なにか冒険のようなことがしたいなぁ……)
少女は願いごとを終えてから思った。
神社から出ようと一歩踏み出したとき、突然少女の体が光った。
(えっ……! なに!?)
そう思うと同時に少女は目を瞑る。
…………もう、その神社に少女の姿はなかった。
――♪☆♪☆♪☆♪☆♪☆♪☆♪☆♪――
あれ……? ここは……? えっ!?
気がついたら真っ白な空間にいた。私、つい前まで神社でお祈りをしていたんだけど……?
私は村上理澄。ダークブラウンの腰の少し上くらいまで伸ばした髪に、同じくダークブラウンの瞳という日本人によくある普通の容姿のどこにでもいる普通の高校一年生だ。ただし普通の高校生というのは、冒険のようなことをしたいという欲求の強さが半端ないことを除けば。
もしかして……瞬間移動したのかな!?
私はピコーンとひらめいた。そうだとしたら最高! だって、瞬間移動ってすごく冒険っぽくない? 私は何か冒険のような楽しいことがしたいという願いが早速叶ったと、嬉しくなった。
それはいいんだけど……。いや、よくないか。とりあえず、ここはどこ? えっと……帰れなかったりする? まあ、冒険できるなら別に帰れなくてもいいかな。
とりあえず、探検してみよう! わくわくっ! 私は少し興奮したまま歩き出した。
――♪☆♪☆♪☆♪☆♪☆♪☆♪☆♪――
しばらく歩くと、すごくお城っぽい建物が見えてきた。きらびやかな赤と白の建物。構造はお城のようだけれど……?
普通に生活していれば見ないものに私は驚く。日本の城じゃないし、外国の城とも少し違うような……?
というか、大きい〜! お城を見るのは初めてじゃないけど、やっぱりわくわくしちゃう。中はどうなっているんだろう……? 久しぶりに白以外の色に出会えたな。私は建物の中を想像しながら、お城に向かって歩いて行った。ドアを開けてみると、普通の家と同じような構造になっていてまた驚いた。
お城じゃないんかいっ! 外はお城、中は普通の家って……。私のわくわくを返せ! いや、驚きはしたけどさ……。
とりあえず探検してみることにした。と〜っても広そうだしね! 一部屋ずつ見ていこうと思い、ドアを開けたとき、急に杖を持った美青年が現れた。
The☆王子様みたいな白色と金色の服装をした、すごく格好良い人だ。さらさらの金髪を肩につかないくらいのところで揃えて、澄んだ碧の瞳をしている。あの碧は新橋色かな……? 杖は金色で上の方がリング状になっていて、真ん中にダイヤマークの宝石のようなものがある。これも金色。リングの下の方にさらに小さいリングが二つついている。もちろん金色。
金色多くない? 彼の美貌と金色の攻撃のせいで目が痛い。金色が好きなのかな? すごいイケメンな人だわぁ〜。
「ちょっとちょっと! 待って、君! 勝手に中に入ってくるのはダメ!!」
「…………え? ……えっ! あ! す、すみません!!」
突然現れた青年に驚き、さらにその青年の美貌に見惚れて反応が遅れてしまったが、なんとか謝罪だけする。
「ええと、あなたは……?」
「僕はルカだよ。フィール星の神様なんだ。」
「…………は? え、神様……?」
……今、神様って言ったような気がするのですけれども!? この人が!? だとしたら私、とても失礼なことしたよね!? 勝手に建物入ったこと……。やばくない? どうしよう……! そしてフィール星ってどこ!?
いや、でもまだ本当に神様なのか分かんないし……?
「もしかして、僕の言ったこと疑ってる?」
なぜわかった……!? 心が読めるということは、本当に神様だったりして。うん、あり得る。……さて、どうやって謝罪すれば不敬罪を免れることができるのか考えようではないか。
って、待てよ? まだこの人が神様って決まったわけじゃないじゃん! 早まるな、私! 確かにこの人は只者ではないだろうけど、神様ではないかもしれないし!
「じゃあ、僕が神様だって証明してみせようか?」
「え……そんなことできるんですか……?」
「うん。できるよ。……う〜ん。……どうしようかな」
そう言って神様かもしれない人は考えるように目を瞑る。少しして、彼は目を開けた。
「よし。それじゃあ、地球に雨を降らせようか。場所は……日本の沖縄でいい?」
お、沖縄!? 雨を降らせる!? ちょっと待って、そんなことできるの!?
驚きながら彼からの問いにコクリと頷くと、目の前に沖縄の様子が広がった。
「!!」
沖縄だ……。沖縄が見える……。あ! 人間いる、海ある、車走ってる。ちゃんと見えるんですけど? すごいなぁ〜!
「いくよ〜。はいっ!」
混乱して思考が少々大変なことになっている私に神様は普通に声をかけてきた。そして、少しすると雨が降り出した。
マジか……。雨、降ったね。で、この人は神様なんだね。どうやって謝ろうか、脳内会議してもいいですか……? 死刑は絶対に嫌だ。回避せねば……!
「ね? 僕は本当に神様だよ。信じてもらえた?」
神様がそう言うと雨が止む。私は驚きの連発のあまり固まっていた。放心状態である。そして、混乱状態でもある。もう色々考えないといけないことが多すぎてやばい。状況整理して、脳内会議して、謝罪して……。考えていると、私はあることに気が付いた。
うん? 待てよ? まず、どうして私はここにいるの? この人が呼び出したの? なんのために? そしてまずここはどこ?? 頭の中が質問でいっぱいになってくる。よし、取り敢えず聞いてみよう。話はそれからだ!
「あの、質問をしてもよろしいでしょうか……?」
「どうぞ。あ、話し方は普通の丁寧語でいいよ。なんなら敬語はいらないから」
「はい、丁寧語で話します」
「そもそも敬語じゃなくていいんだけど……」
「いえ、そういうわけにはいきません」
神様にタメ口で話すとか絶対に無理!! というか丁寧語でも畏れ多い。不敬罪回避をしたいこちらとしてはそんな自殺行為、死んでもやらない! あれ? でも彼がいいと言っているなら不敬罪にはならないのかも? いや、不敬罪にならなくても神様相手にタメ口は無理だな。うん。じゃあ、丁寧語で質問させていただこう。
「ここはどこですか?」
「ここは神世界だよ。神様の世界なんだ」
「…………わかりました」
はい、また理解が難しい単語さんの登場! ……今は逐一驚いていたらキリがない。いや、驚いたけれども!! 深くは考えずに「そんなものなんだ〜!」で済ませるとしよう。それがいい。とりあえず、つぎの質問へいくことにする。
「どうして、私はここに……?」
「僕が呼んだんだ。君はなにか冒険のようなことがしたいと願っているだろう? だから、願いを叶えるついでに僕の頼み事を聞いてほしいと思って」
うん……? なんか、またすごく嬉しくて、理解が難しそうな言葉が聞こえましたが……。私の願いを叶えてくれる……ということは、冒険ができるようにしてくれるということ!? これは詳しく聞かないと……!
「それは、どういうことですか? 詳しく教えてください!」
「うん。君には、地球からフィール星の方に行ってもらいたいんだ。フィール星は……なんというか、地球よりもファンタジーなところだから、君も冒険ができると思うよ」
その言葉はすぐにのみこめた。人とは信じたいものはすぐに受け入れることができる生き物である。私の願いが本当に叶うかも!! ファンタジーってとても楽しそう! 魔法とかあるのかな……? 彼は、わくわくしながら想像を膨らませる私に続けて言う。
「それで、君の願いを叶えるついでに、僕の頼みを聞いて欲しいんだけど」
「はいっ! なんでもどうぞ!!」
今までとは違い、全力で話に食いついてきた私に神様は少し驚いていた。
「……うん。ありがとう。まず、フィール星には魔法があるんだ。フィール星に住んでる人達は、自分が使える魔法が生まれたときから決まっていて、使える種類は普通一つ。フィール星に行けばどの生物でも魔法が使えるようになるよ。まあ、そこら辺はあとで詳しく話すとして」
魔法……! 絶対使えたら楽しいやつだ〜! もうフィール星に行くのが楽しみすぎる!! 私、魔法を使ってみたいと思ってたんだよね〜! わくわく!!
「使える魔法の一つに光魔法があるんだ。この魔法は百年に一人使える人が生まれるという、とても珍しい魔法なんだよ。そして、君はそのとても珍しい光魔法が使える人。光魔法は、闇の力を消すことができる。今、フィール星は闇が増えていて、少し大変な状態なんだ。だから、君のその光魔法で闇を消していってほしい。それが僕の頼みであり、君をフィール星に送るための条件だよ」
なるほど。私の光魔法で闇を消してほしいと。いいけど、それは私に限らず神様もできるのでは……?
「はい。わかりました。私は光魔法で闇を消します! でも、それは神様もできますよね……?」
「う〜ん……。僕にはできないかも……。いや、できるんだけど……その、闇を作り出している本人だから……やっても状況は変わらないんだ」
「? どういうことですか?」
神様が闇を作り出している本人? その本人が闇を消してほしいと私に頼んでいる? なんかよくわからなくなってきた……。彼は暗い顔をしながら言った。
「僕は神様だから、全ての魔法が使えるんだ。もちろん、闇の元となる闇魔法も。フィール星に影響しているのは僕の心の中の負の感情なんだ。だから、闇を減らすのであれば僕の心のなかの負の感情も減らさないといけない。多分、一番の僕の中の負の感情は寂しさ。君に僕の話し相手になってほしいっていうのも僕の頼みなんだ。受け入れてくれる……?」
「はい! 寂しい気持ちはよくわかりますし、私も異世界で一人は嫌なので」
確かに、こんなに広くて白いところに一人でいたら寂しいよね。私だったら泣いてるもん。それでも、神様としての役割をきちんとこなしている彼はすごい。素直に尊敬する。それに、異世界に行ったところで一人なのは本当に嫌だし、神様がいてくれるならこんなにも心強いことはないしね!
「ありがとう。僕は神様なのに、世界を悪くしてしまって、君にも迷惑をかけて……本当にごめんね」
「いえ。……あっ、駄目ですよ! そんなこと思ってしまっては! 闇が増えてしまいます!」
「……そう、だね。ごめん」
神様はまだ少し暗い顔をしている。私、神様の闇増やしてないよね……? まさかの私のせいだったら申し訳ない……。いや、私のせいではないと思うけど! 私のせいじゃないはず!
「……取り敢えず、フィール星の基礎知識を君の中にインプットしといたから。早速フィール星の方に送っちゃっていいかな?」
「はい! よろしくお願いします!」
「じゃあいくよ? 目を瞑って。………………また、今日の夜にね」
神様が最後にそう言うと、ふっと体が軽くなった。そして、妙な安心感につつまれながら私はフィール星へ行った。
お読みいただきありがとうございました!\(^o^)/
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次回更新予定は4/26(日)です。m(_ _)m




