表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
だらだら生きるテイマーのお話  作者: めぇー
第3章
40/181

空間収納を付与し続ける

平民パワー今見せつける時!あと何日起きていられるか勝負。最初こそ色々考えながら付与していたけど、今はいかに行動が止まらないか寝ないかが9割、残りの1割が時間を止めるのは何を付与したらいいのかと考えている。


何かないかなぁ・・・・・・・・あぶないっ寝る所だった、深く考え始めると寝ちゃう気がする、何か閃かないかなと、思って居たら()()ときた!


ーーーーーーーー


念じればよいのでは?時間よとまれーって念じながら付与すればいいのでは?寝てなさすぎてろくな考えが浮かばないと思うかもしれないけど、これはね背水の陣だよ?私のような性格は追い詰められてこそ!本領を発揮する!


あとは・・・だめだ考えれば考えるほど寝ちゃいそう。寝てないからかギラギラした目でこれが完成したら、炎耐性、寒耐性、虫食い耐性、汚れ防止、を付けよう。他にもあるかな?あとは・・・あとは・・・だめだ寝る。


大体さ!これだけ寝ないで部屋の中うろうろしててさ?お休みになってくださいの一言も侍女から無いのどおゆうこと?私がどうなってもいいから付与し続けろ!ってことでしょ?はらたつわー!


この怒りも今行ってる、靴下への付与への原動力に帰る。怒りですら1分も持たないほどには眠いんだけどね・・・寝たいよ、ひたすら寝たいよ、ご飯食べちゃうと余計眠くなるしさ。昨日から紅茶ぐらいしか飲んで無いよ・・・胃がシクシクしてきたよ


はぁー時間が止まる靴下できないかなー!お願いします女神様!これだけでいいから!1個だけでいいから!私のだけ特別なの仕様にしてください!お願いします、もう寝ちゃいそうなんです!なんかこう、お知らせくれませんかね?もう大丈夫だよって、サインもらえませんか!?だめです!?


あーでもそれとは別に、容量大きくしたいから、時間が止まっても頑張るんだ。単純計算で3日おきてるってことは馬車6台分でしょ?あれ?もうよくない?いや、さっき考えてたじゃない、環境が良い場所でやれるだけ付与するって。もうすぐ忘れる、だって眠いんだもん。


1分前に頑張ろうって思ったって、その秒後には眠さが勝つんだもん。無理だよ私は本来寝ないとダメなタイプなのに!


そうやってぶつぶつ言いながら、必死にがんばって5日が経った。気づいたらベットで目を覚ました、どの位寝たのか聞いたら、丁度1日ぐらいだと言っていた。私が空間収納を付与した靴下はポケットにある・・・ない!


ちょっとまって、何で無いの?は?そういえば服も違う。ああああああああああ着替えさせられた!?貴族じゃないんだから着替えさせなくていいのに!困る困る困る。どうしよう・・・あの靴下の時間経過はどうなってるのかも知りたいし、何よりも5徹したのに、容量すら確認できないなんて!


くうぅ・・・・やっちゃったわ・・・・・


物凄くがっかりしていると侍女さんが話しかけてきた


「ローラ様、5日も寝ないなんて無理のし過ぎです、もう少し御身体ご自愛くださいませ」


「そうですね、がんばったけどすべてが無に帰りました、何も得られませんでした」


私は今泣いている、本当に悔しいから。侍女さんも表情は変えないけど何ってんだ?って雰囲気が漏れ出てる。あれだけがんばったなら何かしら成功していると確信していたのだろう、成功はしているけど、私の靴下どっかいったし・・・手元には何も残ってない。


もうやだ。


ここから逃げ出そう、何も持たなくてもいいや。国外に逃げれば何とかなるでしょ。そうしよう。


両親のことは心配だけど、兄がいるからなんとかなるだろう。私も成人したけど家を出ておらず、突如王宮に拉致されて、今に至るわけだけど、普通なら何かやらかして死んだと思われてるだろうし、王宮のお偉いさんたちが私の両親に説明してるとは思えない。


下手したら両親は私が何かやらかして死罪になってると考えているかもしれないし。よし、とにかくお風呂だ。お風呂はいってご飯食べて、金目の物をやっぱり少し頂いて、その前に一応届くかもわからないけど、両親に手紙を書きたいと伝えて便箋とインクを頼む。


なにせ監禁されているので、外と連絡を取る手段が無いのだ。24時間誰かしらこの部屋に居るので・・・下手なことはできない。


もう2.3日はだらだら過ごそうと思って、だらだらしていたら。服が洗濯から返ってきた。親切にありがとう、侍女さんが服を片づけてくれようとするけど、自分でやりますといって部屋の片隅に下がってもらう。いい加減一人になりたい。


戻ってきた服を見て、靴下が無いことにがっかりする・・・靴下に収納が付与されたのばれちゃったかな?ばれたら何か言ってくるよね。もっと作れとかさ?


ってことは本当に行方不明なんだね、どこ行っちゃったんだろう?しょうがなくは無いけどもし私の靴下の価値に気づく人が居たら、大事に使って欲しい、なんなら私に大金を・・・


そうやってくよくよしながら過ごした3日目。便箋とインク来ないね?もう一度聞いてみよう。


「すみません、便箋とインクを何日か前に頼んだと思うのですが、まだですか?そろそろ両親に連絡しないと、流石に心配してると思うんですよね」


「そのようなことは頼まれておりませんが?」


え?そうだったっけ?


「そうだったかな?じゃぁ両親に手紙を書きたいので便箋とインクお願いできますか?」


「承知いたしました」


その日にすぐ持ってくるかと思ったけど、持ってこない。忘れてるのかな?


「あの便箋とインクまだですか?」


「頼んでは居るのですが、どこかで伝令が滞ってるのかもしれません、確認してまいりますね」


「お願いします」


その日は少し良いデザートが出てウキウキで寝た。次の日着替えをする、5日間着た服だけど、3着ほどしか持ってこれなかったので、着まわすしかない。見ると悲しくなるけど・・・


ちなみに宰相様にお会いした時に着ていた良い服はもうクローゼットには無い。誰か貸してくれたのかな・・・お礼を言いたいけど、言う気も失せる扱いだよね。


一応着替える時は衝立を置いてくれる。この部屋から人が居なくなることは絶対に無い。本当に監禁だよねこれ・・・私生きて出られるのだろうか?


着替え終わって持たされているハンカチをポッケに入れる。おや?ポケットの中に先客がいらっしゃるようだ・・・取り出してみると靴下があった。私は泣いた、今度はうれし泣きだよ。良かった、本当に良かった。ポケットの中まで洗わないでくれてありがとう!


思わず泣きながら衝立から出てしまったので、侍女様がすぐに近寄ってきてくれて何か言ってくれてるけど、耳に入らない。もう頭の中は脱走のことを考えていて、それどころじゃないからだ。


容量もどれだけあるのか、時間経過はやっぱりしてしまうのか、いろいろと検証したいけど、王宮でばれたら間違いなく取り上げられるので、しばらく我慢。そしてこの部屋にある金目のもので足がつかなさそうな物を計算し始める。


ベッドのフレーム以外全部。マットレスはいずれ私が使いたいから持って行く。シーツなども高級そうだから持って行く、そうなるとカーテンも持って行く!バスルームにある奴も全部持って行こう、お風呂事持って行く。絨毯は掃除が大変そうだから置いていくとして、隣の国で売れるなら持って行ってもいいけど、ばれたら大変だから、自分が使う物だけを持って行くことにしよう。


あとポケットに入れたハンカチ、簡単な刺繍がしてあるハンカチなんだけど、寝る時も必ず絶対に持ってるようにと言われて持たされている。何かご利益でもあるのか?それとも何かの魔法がかけられていて何かあるのかもしれない。


この王宮を出る時は絶対に置いて行こうと思って居る。


今日はうきうきで寝れるなと思いつつ、その気持ちをひた隠しにして、うんうん言いながら付与簡単な付与をして過ごす、1時間だけ付与をしたポーチを3個作って終わり。沢山入る量はあえて作らない。


ちなみに便箋とインクはこなかった・・・これは連絡させる気が無いな?

本日もお読みいただきありがとうございます


続きが気になる方は

イイネ ☆☆☆☆☆ ブックマークいただけるとうれしいです

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ