最終話 ジェス暴走
ジェスは平穏だった。
とても平和だった。
平和過ぎた。
ジェスは飽きた。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおーーーー。」
「どうしたの?」
「アン、俺は駄目だ。狩りはスケさんが全部やっちゃうし。
俺はこれから。自分のための狩場を作る、造るったら創る。」
もう自分でなに言ってるかわからないくらい興奮していた。
家を飛び出し、平和な森をスコップ片手に突き進む。
「いくぞーーーーーーーー。」
「ちょっとジェスーー。」
アンが追っかけてきたが気にしない。
俺は突き進む。
「ここだ~」
近くには川、霧とか発生しそうな崖。いい所だ。
「俺はここに穴を掘る。」
「もう、なに言ってるの?」
「俺は掘るぞー。」
「やめなさいよ。」
「俺は掘るんだ、止めるな、アン。」
俺は掘り続けた。
「で、ジェス。なんで穴掘ってるのよ。」
「さっき言っただろ。自分の狩場を造るって。待ってろよ俺の地下大帝国。」
「ホントにそんなもの作るの?どうかしてるわ。」
「どうかしてるさ。そんな事はわかってるんだ。
でも、体を動かしたり、目的が無いと俺は死んでしまう。
心が死んでしまうんだ。
冒険者にも希望が持てない、人間は信用できない、狩りはスケさんの独壇場。
魔法も使えない。そんな、俺は何が出来る。
何も出来ないんだ。
何も出来ないなら何もしない選択肢もあるが、俺は何かがしたい。
ならば動くしかないだろう?
だから俺は自分の目的をナントナク作ってがんばってるんだ。」
言い切った。
と言わんばかりのドヤ顔をしてやった。
「勝手にすればいいわ。夜には帰ってきなさいよ。」
俺は毎日家に帰って寝る以外は穴を掘り続けた。
「いい加減にしなさいよ。まだ一匹も魔物が住んでないじゃない。」
「まだ広さが足りないだけだ。もっともっとでっかい穴倉を造ればきっと魔物も入ってくるさ。」
俺はまだまだ小さいと決め付け。
どんどんスコップで掘り進む。
「丘の隣に丘が出来上がって今じゃ。ここ谷間よ。丘の崖の部分を掘って反対側にもう一つ丘を作るなんて聞いたことないわ。」
「俺はもっと掘るんだ。」
ジェスは止まらない。
アンが止めても止まらない
スケさんは森の覇者として森の生き物を蹂躙していく
アンは色々置いてけぼりになっていた。
「なんなのよ。あの二人はーーーーーーーーー。」
アンの叫び声が森に響き渡っていた。
読んで頂きありがとうございました。
転生?いえ、乗っ取りです 体を乗っ取り何をする?
この作品には途中でジェスが出てきますのでよかったら読んでみてください。
上手く終わらせられなくて申し訳ありません。




