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学園迷宮ヤンキーダンジョン ~魔王になった女子たちが仲間になりたそうにこちらを見てる~  作者: 藤原ゴンザレス


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第十五話 世界倒錯劇場「ドラゴンと馬車」

 マジックでミラーなトラック。

 おそらく盗難車と思われるものの後部座席を空ける。


「あん?」


「どうしたのジャスくん」


「まこちん見て」


「なにこれぇ!」


 謎の銀色空間が広がってる。

 意を決して中に入る。

 まこちんもついてきた。

 中は体育館ほどあるやたら広い空間になってて、入り口に看板がある。


『セッ●●しないと出られない部屋』


「死ね!」


 まこちんが叫ぶ。

 俺は入り口から外に出てみる。

 普通に出られた。


「普通に出られるよ」


「これは……トラップ!」


「わかるのかアマモたん」


「いやたぶん一回だけ効力あるトラップになっててすでにSEEDの誰かが犠牲に……」


「そ、それは男子と男子……咲夜……地獄ですわ」


 伊予たんはBL属性ないのね。

 よかった。


「男子と男子と男子と……かもしれませんわお姉様!」


 咲夜たん。君そういうの好きなのね。

 よし警戒しよう。

 とにかくすでに中でせっく……激しいタックルが行われ、SEEDの何人かが犠牲になったと。


「はいはーい。バイク載せまーす」


 アマモたんの号令でバイクの回収。

 荷物を載せられるだけ載せてマジックミラーの憎いやつに乗って外に出る。

 あと魔石も回収。

 外に出ると神殿長のおいたんが待ってた。


「そ、それはいったい」


「うちらの世界の荷馬車みたいなやつッス」


「な、なるほど……」


 するとアマモたんが質問する。


「ねえねえ、こっちの世界って馬のいらない馬車とかないの? モーターとかエンジンとかさ~」


 アルガードさんが答えてくれた。


「どういったものかな?」


「自動で動くからくり的なやつ」


「ふむ、脱穀機で使ってるものがあるが」


「あるじゃーん! どういうものか見せて」


「アマモたん、どういうこと?」


「ガソリンとか軽油はそのうちなくなるから、こっちにあるもので改造しちゃおうってわけ」


 前から思ってたけど、脳が性欲に支配されてるだけでアマモたんって賢くないか?


「……アマモたん、いえアマモパイセン。服着て理系でいてください」


「な、なに突然……」


「アマモたんは学があるのに童貞みたいな性欲に脳を支配されてるからエロくない! 作業着で頭いいこと言ってればすぐに男は落とせると思う!」


「な、なんだってー!」


 アマモたんはわなわなと震えた。


「お、おかしいと思ってた。あーし普通にかわいいし、人見知りじゃないし、明るいのにモテない……それは!」


「女童貞だから!」


「な、なんだってー!」


 かなりどうでもいい話を経て。

 神殿で荷物を下ろす。

 まずはおいたんに大量の魔石を渡す。


「こ、これは……」


「魔王候補を何体か倒した結果ですね」


「これほどもものが……たいへんだ。少しお待ちください。アルガード殿と王に謁見をしなければ」


 なんか大事になってる。


「ご安心くだされ。皆様方のことはすでに報告済み。拙僧が全責任を取ることで了承済みにございます」


「なんかすみません」


 まだ犯罪やったわけじゃないけど謝っておく。


「いえいえ、皆様方はたいへんがんばっております。拙僧も心の底より喜んでる次第にございます。では失礼」


「おいちゃん! 神殿の中庭使っていい?」


「もちろんですとも!」


 工具はないけどパーツを並べる。

 中庭はバイクらだらけになる。


「意外に壊れてねえな」


 鍵つきで普通にエンジンがかかった。


「あとは燃料だよな。あとはこっちの内燃機関かモーターに変更するしかねえな」


「石油の精製とかは?」


「できるわけがない。そりゃよほど高純度のが出りゃ別だけど……それだって純度どう測るのよって話だし」


「簡単にはいかないか」


「ところでさー、ジャスくん。出られない部屋。誰と誰がヤッタと思う?」


「今日入学式の俺にわかるはずもないでしょが」


「ですよねー! なあ慈恩。お前らどう思う」


「ごほん……それでは」


 咲夜たんの目が光った。

 光るモノアイみたいに見えたのはおそらく幻覚だろう。

 その後、30分にわたる咲夜たんの早口の大演説が繰り広げられたが省略させていただこう。

 すべて耳を通り抜けていった。

 神殿の人が果物くれたので皮をムキムキ。


「ジャスくんはそのままでいて……」


「うきッ?」


 なぜかまこちんは泣いていた。

 うきき、うきー!

 よくわからん味の果物だった。

 果物食べてると馬車がやって来る。

 豪華さはよくわからん。

 座席が複数の鎖で吊されてるやつだ。

 王様のところに行くんだって。

 馬車はそれでもかなり揺れる。


「サスペンション代わりだな。昔の馬車はこういう感じだったらしいぞ」


「ほへー」


 エロを封じてIQの増加したアマモたんが解説してくれる。

 アマモたんも神官の用意した服に着替えてた。

 ふーん、清楚じゃん。

 なんで口を開くと下ネタばかり出てくるのだろうか?


「馬車……ドラゴン。つまりカー●ックス。これは真理への道」


「落ち着いてアマモたん」


「いままで乗ったことない車両だぞ! これはもうカーセッ●スするしかねえだろ!」


「アマモ! 落ち着け!」


 いいぞまこちん!


「マコト……聞け。王様のところに行く。あーしら有名人だぞ。そこで起こるのはジャスくんの取り合い。自分がジャスくんの彼女だと思ってたのに異世界の知らない女を孕ましたらどうする!」


「なん……だと……」


「ジャスくんは言わば合法ショタ。お、お、お、お、お、王妃の性奴隷になったらどうする!?」


 恐ろしいほどの妄想。論理の飛躍である。


「わたくしエルフの森に迷い込んだショタが性●隷になる作品を読みましたわ。お姉様!」


「咲夜、あなたの趣味は理解できないけど、やべえことだけはわかりますわ!」


「お前ら! 排卵の準備はいいか!」


「なんの準備じゃい!」


「うるせえパンツ脱げ! ドラゴンカーセック●するぞ!」


「それ違うやつ! 意味が違うやつ!」


「この揺れならギシアンしてもわからねえって!」


「そういう問題じゃねえ!」


 全力で拒否すると御者から声が掛かる。


「到着いたしました」


「逆レ●プ回避。ふう」


 御者さんに命拾いした礼を言って降りる。

 タマついてんのかこの野郎って顔された。(被害妄想)

 拙者、ムリヤリが嫌なだけでゴザル。

 目の前にはなんか大きな建物。

 駅前のタワマンよりも横が大きい。

 こうれが上級国民!

 さーて王様と謁見だぞ。

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