⭐︎この記事に関して 編集部調査記録①
本記事は、前回お伝えしたライター・三宅の失踪について、編集部が独自に調査を行った内容をまとめたものである。
なお、本記事に登場する人物名の一部は、プライバシー保護のため伏せ字としている。
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三宅の失踪を受け、編集部はまず彼の自宅を訪れた。
室内は施錠されており、警察立ち会いのもと確認したところ、荒らされた形跡は見られなかった。
財布、通帳、印鑑、着替えなど生活に必要な物も残されており、長期間家を空ける準備をした様子はない。
一方で、取材で普段使用していたオレンジ色のバックパック、カメラ、録音機材については持ち出されていた。
編集部では、仕事として取材へ向かった可能性が高いと判断した。
三宅が使用していたパソコンについても、ご家族の了承を得たうえで確認を行った。
デスクトップには「〇〇市資料」と名付けられたフォルダがあり、これまで本連載で掲載した写真や録音データのほか、未公開資料も多数保存されていた。
その中に、一つだけ更新日時が失踪当日のメモファイルがあった。
内容は、わずか二行だけである。
寺じゃない。
入口は民家だった。
この文章が何を意味するのか、現時点では判明していない。
取材ノートについても確認したが、失踪直前の数ページだけが切り取られていた。
切り口は比較的新しく、本人によるものか第三者によるものかは不明である。
ページが失われた前後には、以下のような走り書きが残されていた。
「住職は何かを隠している」
「同じ話が住宅街でも起きている」
「山じゃない」
最後の一文だけは、何度も書き直した跡があり、紙が破れそうなほど強く筆圧が残っていた。
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編集部では、その後の足取りについても確認を進めた。
携帯電話会社への照会は個人情報保護のため行えなかったが、ご家族から提供いただいた利用明細や、三宅が編集部へ送信した最後のメールなどを照合した結果、失踪当日、徳島県方面へ向かった可能性が高いことが分かった。
また、クレジットカードの利用履歴から、出発前日に市内のホームセンターで買い物をしていたことも判明した。
購入品目は次の三点である。
・LEDヘッドライト
・乾電池
・登山用ロープ
いずれも山中での活動を想定したものと思われる。
しかし、これまで三宅が編集部へ伝えていた取材予定には、登山を必要とする場所は含まれていなかった。
編集部では、この点についても調査を進めている。
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最後に、三宅が編集部へ送信した最後のメールを掲載する。
送信日時は、失踪当日の午後五時四十二分である。
「予定を変更します。
今日中に戻れそうなら連絡します」
これ以降、三宅からの連絡は確認されていない。
次回は、このメール送信後の足取りについて、現地での聞き取り調査の内容をご報告する。




