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⭐︎この記事に関して 編集部調査記録①

本記事は、前回お伝えしたライター・三宅の失踪について、編集部が独自に調査を行った内容をまとめたものである。

なお、本記事に登場する人物名の一部は、プライバシー保護のため伏せ字としている。



*


三宅の失踪を受け、編集部はまず彼の自宅を訪れた。


室内は施錠されており、警察立ち会いのもと確認したところ、荒らされた形跡は見られなかった。


財布、通帳、印鑑、着替えなど生活に必要な物も残されており、長期間家を空ける準備をした様子はない。


一方で、取材で普段使用していたオレンジ色のバックパック、カメラ、録音機材については持ち出されていた。

編集部では、仕事として取材へ向かった可能性が高いと判断した。


三宅が使用していたパソコンについても、ご家族の了承を得たうえで確認を行った。


デスクトップには「〇〇市資料」と名付けられたフォルダがあり、これまで本連載で掲載した写真や録音データのほか、未公開資料も多数保存されていた。


その中に、一つだけ更新日時が失踪当日のメモファイルがあった。

内容は、わずか二行だけである。


寺じゃない。

入口は民家だった。


この文章が何を意味するのか、現時点では判明していない。



取材ノートについても確認したが、失踪直前の数ページだけが切り取られていた。

切り口は比較的新しく、本人によるものか第三者によるものかは不明である。



ページが失われた前後には、以下のような走り書きが残されていた。


「住職は何かを隠している」

「同じ話が住宅街でも起きている」

「山じゃない」


最後の一文だけは、何度も書き直した跡があり、紙が破れそうなほど強く筆圧が残っていた。


*


編集部では、その後の足取りについても確認を進めた。


携帯電話会社への照会は個人情報保護のため行えなかったが、ご家族から提供いただいた利用明細や、三宅が編集部へ送信した最後のメールなどを照合した結果、失踪当日、徳島県方面へ向かった可能性が高いことが分かった。


また、クレジットカードの利用履歴から、出発前日に市内のホームセンターで買い物をしていたことも判明した。


購入品目は次の三点である。

・LEDヘッドライト

・乾電池

・登山用ロープ


いずれも山中での活動を想定したものと思われる。


しかし、これまで三宅が編集部へ伝えていた取材予定には、登山を必要とする場所は含まれていなかった。

編集部では、この点についても調査を進めている。


*


最後に、三宅が編集部へ送信した最後のメールを掲載する。

送信日時は、失踪当日の午後五時四十二分である。


「予定を変更します。

今日中に戻れそうなら連絡します」


これ以降、三宅からの連絡は確認されていない。

次回は、このメール送信後の足取りについて、現地での聞き取り調査の内容をご報告する。

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