接触と救出
「のぶ殿、1番船が兎族に接触しました」
「誠か?」
「はい。かなり警戒された様ですが、兎族代表ロビトと名乗る者と話が出来たそうです」
「そいつで間違いない」
「相手の答えは?」
「是非にお願いすると」
「そうか。そうであるか。それなら作戦会議と行きますか」
「領主家族、救出隊集まりました」
「では、ミヤ説明を」
救出作戦
兎族領地近くで、小さな入江を発見しましたので、各3隻はそこで待機します。
夜を待ち、足の速い1番船でのぶ殿、ルカさんが上陸。台車には、花火と手榴弾を積んであります。兎族で戦える者数名に花火と手榴弾を取り扱いを説明後、花火を設置。
のぶ殿、ルカさん、残りの兎族と共に、足止めを行ってもらいます。
その間、足の速い1番船に、病人、子供、女性を収容し、準備出来全力離脱。
2番船は、沖に偽装の船の木材をばら撒き後、上陸残りの兎族を可能な限り乗せ、こちらも準備出来次第全力離脱。
3番船は、残りの兎族とのぶ殿、ルカさんを待ちます。
私とミカちゃんは、1番船から上陸後、最後の3番船へ乗り換え待機します。
ここからの出発時間は、昼過ぎ。夕方迄に、入江に入り連絡係を上陸させ、夜を待ちます。
出発日時は、明後日と致しますので、明日は各自休養して下さい。
武装等は、明後日の午前中に、受け渡しを行います。以上。
「救出隊へこれは、兎族の存亡に掛かっている重要な作戦である。失敗は許されない!各員、気を引きしてあたる様に!」
「はぁっ!」
「以上、明日は英気を養え!」
当日の朝
花火と手榴弾の積込も問題無さそうだな。船の再チェックもさとる殿とガイ殿が行ってくれたか。昨日から夜通しで疲れきってる。
さくら殿から武器、弾薬も準備出来てる。これを見た時も驚いたが。100年近く前に火縄をここでも作っていたとは。。確かにこれが登録されている以上、いつかは火縄に辿り着くだろ。それを上回る物を作るか。理に叶って入るか。
さて、私も再度気を引き締めんとな。
「救助隊、全て準備完了致しました。それでは、出発致します」
(バッババッバババババー)
3隻の船が一斉に、エンジンを掛け出航して行った。皆んな無事で帰ってきてね!
「そう言えばお姉ちゃん。ゴーレム乗っけてば、状況は解ったんじゃ無いの?」
「私もそう思ったんだけど、もう1体作って見て乗せたんだけど、途中で見えなくなったよ。帝都に行った時は、多分鏡のせいで遠くまで行けたんだと思う。でも隣領は、ギリギリ海から見えたよ」
「そうか。でもゴーレムって形に差があるの?」
「無いわよ。これは私の趣味!(ザ◯強行偵察型)」
「あはは。。。」
「さー私達も受け入れの準備を進めるわよ」
快調に走っとるなー。海風が気持ちいいわ。今の所、皆問題無さそうだ。
しかしミカの奴、迷彩柄のマントに銃姿が妙にベテラン感があって、恐ろしいな・・・
ルカは、イビキかいて寝てるし・・・
ミヤの奴も、少し余裕がありそうだな。
ミリオタの記憶だと、こんな船乗ってて、飛行機とやらの攻撃が来たらさぞかし恐ろし事だ。飛行機欲しいなー。帰ったら2次元に聞いてみるかー。
待っておれよー!兎族よ
どうやら着いたのかな。夕日が綺麗じゃのー。
「のぶ殿、これより連絡係を上陸後、2、3番船を待ちます」
「解った!連絡係、よろしく頼むぞ」
「うーん!良く寝た。着いたのか?」
「ずっと寝ておって、ミカも起こしとけ」
「では、火が落ちるのを待ちますか」
「2、3番船も無事に、到着です。そろそろ頃合いですかな?」
「さて、行くぞ」
1番船は、上陸の為に出発。砂浜へ乗り上げる直前に、後ろ左右から錨を船後ろに投げ入れ、砂浜へ乗り上げたと同時に、船前方の扉を前に倒すと同時に、体と船にロープを巻き付けた重し役2名が左右に、飛び出した。
「タイミングはバッチリだのー」
「訓練の賜物ですよ。砂浜に板を置け」
「では、板を引き終わった後、台車を引っ張るぞ」
「2番船は、偽装工作を開始」
「ミヤ、終わった様なので行ってくる」
「2人とも気をつけて!」
「行くぞ。ルカ匂いを辿れるか?」
「もち!目の前の左の草陰にかなりの人数いるぜ」
「よし。向かうぞ」




