表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
4/7

構成

岡部元信「これまで私も其方もただ殿の来援を待っていたわけでは無い。私は駿河の水軍を束ねている。高天神は海に近い故彼らを使って幾度と無く物資の搬入を試みた。しかし……。」

徳川が設置した砦にその行く手を阻まれてしまった。

岡部元信「陸路での輸送も試みたが成功する事は無かった。」

横田甚五郎「と言う事は岡部様の水軍との連携は可能でありますか?」

岡部元信「不可能では無いが、厳しさは増す一方。徳川の砦が増設増強されているのがその理由。海については、人一人出入りするのも難しい状況にある。」

横田甚五郎「陸の方は?」

岡部元信「徳川の勢力圏にあるため物資の搬入の恐れが無い西側を経由すれば可能。ただ遠回りになる事に加え徳川の勢力圏を通らなければならないため目立った行動は出来ぬ。」

横田甚五郎「一つお尋ねしても宜しいでしょうか?」

岡部元信「構わぬ。」

横田甚五郎「武田は甲斐信濃に駿河。上野飛騨にも勢力を伸ばしています。これだけの所領を維持するためには多くの将兵が必要と考えます。」

岡部元信「うむ。」

横田甚五郎「それにも関わらずここ遠江に部隊を動かす事が出来るのは……。」

武田勝頼だけなのでありますか?

岡部元信「飛騨信濃は織田徳川と相対している。上野は北条。駿河遠江は徳川と北条に備えなければならず動かせるのは甲斐の殿だけである。その殿は今、北条への対応に忙殺されている。それが原因で高天神の後詰が滞っている。」

横田甚五郎「……本当にそうなのでありましょうか?」

岡部元信「何か気になる所でもあるのか?」

横田甚五郎「……北はどうなっていますでしょうか?」

岡部元信「北は古くから対上杉の最前線として……。ふむ。」

横田甚五郎「何かお気付きになられましたか?」

岡部元信「春日が駿河に居るな……。春日が川中島を離れる事が出来ると言う事は……。」

横田甚五郎「少なくとも川中島の安全は確保されていると考えます。」

岡部元信「他にもあるのか?」

横田甚五郎「可能性がある場所があります。」

岡部元信「しかし彼らを動かすのは……。」

横田甚五郎「そうはならないと考えます。」

岡部元信「何故そう言い切れる。」

横田甚五郎「それはここ高天神にいる者は皆……。」

武田の全領土から派遣された面々。

横田甚五郎「であります。任期は既に過ぎています。この現状に何も思わぬ者は居ませんし、明日は我が身であります。殿が難しい状況に置かれている事を知れば……。」

必ずや手を挙げる者が現れます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ