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「真実の愛」に翻弄され「お前を愛することはない」と言われた令嬢が本当に欲しかったもの  作者: 北森八雲


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00. プロローグ

初めての連載作品です。

全話、下書き済みです。まず今日4月29日14時10分までに2話まで。その後は1日ごとに1話を16時に投稿していく予定です。

『お前を愛することはない』


 夕食後の一時に恋愛小説を読んでいたブランシュは小説のその台詞に目がとまった。

 彼女もまた、かつてこの台詞を面と向かっていわれたことがあったからだ。今となっては過去の話だ。


「懐かしいとも思わないわ。そもそも最初からどうでもよかったわね」


 その言葉を吐いた相手がどんな顔をしていたかももはや忘却の彼方だ。今のブランシュには大切なものがたくさんあるのだから。


 ブランシュはこれまでの自身の歩みを振り返る。

 彼女の過去の人生は『真実の愛』やその相手である『略奪平民女』に直接的にも間接的にも振り回された人生と言えるかもしれない。そう考えるとなかなかに酷い人生だが、満たされた今があるのだから酷かった過去を嘆き悲しむつもりもない。むしろ今を与えてくれて感謝・・・


「感謝まではしなくてもいいわね」


 ふふとブランシュは独りごちる。

 窓の外を見ると空は暗く冷たい雨がしとしとと降っているが、火の魔法石が設置された部屋の中は穏やかな光で照らされ暖かい。


「私のこれまでの人生ってこの恋愛小説みたいね」


 ブランシュは侍女を呼び、紅茶のおかわりを頼むと、窓の外を眺める。


 冷たい雨は降り続けていた。

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