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<ノータイトル>
呆けたカナリヤの声が死んだ。
想像上の痛みは全て幻想なので、いつまでもしがみつくのは意味が無い。
赤い眼のウサギは怯えている。
音が死んだ闇の中で、静かに怯えている。
水は海を求めて彷徨う。
言葉は殻であり、器である。
破壊すればすべてが消失する。
不機嫌な眉毛は偏りを捉えているはずだ。
不思議な踊りでバシルーラ。
カレーはどちらも不倫中。
急な雨傘の突撃はいつも藍色。
ほら、天上の花が咲く。
二人の間にはいつだって、理解できない障壁が立っている。
脚立の両脇には花弁がおこりん坊。
暴食の罪は爆発で贖い、
秘密の底には蜜がつまっている。
健康に悪いのは重々承知ではあるが、口にする。
起源を忘れたヒトの炎は揺らめく。
ゆらゆらくらり、頭が潰れる。
不遇な幽霊は一人、森の中に沈む。
睦言の波及は教育委員会に止められた。
型にはめるのがお好きなんだろう。
ふざけあって笑いあった経験が不足しているのだ。
何者にもなれない空白がぼやく。
それだけは確かで、
不確かは未来だけだった。
垣根を超える手段はいつだって、
藪の中に手をつっこむしかなかった。




