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召使いと旅に出ることにした  作者: @ナイトホーク
最終章 カーネット王国
32/34

32 残ってもいいんだぞ?


翌日。王の間に呼ばれたレオンは、王様を前にして片足を床をつけて頭を下げる。シルヴィ、イリス、フィオナは、中に入らず外で待機している。

「頭を上げてレオン」

椅子に座っている王様の隣に立つアレシアが言った。チラリと目線を上げると王様も頷いていた。スッと立ち上がる。

「レオン・カーティス。娘アレシアを救ってくれて感謝している」

「いえ、当然の事をしただけです」

「我々も兵士を出して捜索に出していたのだが、見当違いだったみたいでな……左腕は、どうだ?」

「はい、まだうまく動かせませんが大丈夫だと思います」

「そうか。本当は、もっと感謝の気持ちを表したいのだが……」

「いえいえ、この左腕だけで十分です」

「うむ。お主。アレシアに聞いたのだが旅の途中らしいが、これからどうするのだ?」

「準備が整えば今すぐにでもここから離れます。行先は、決めていません」

「ならお主とその仲間たちの武器や服は、こちらが整えらせる。万全と状態で出発できるように。それくらいこちらにやらせておくれ」

「……分かりました。ありがとうございます」

「それまでもう少しここで休むといい」

「はい、それでは、失礼します」

一礼をし部屋から出て行ったレオン。

「いい青年ではないか。アレシア」

「はい、お父上」


その日の夜。レオンは、部屋にフィオナを呼んだ。

「レオン殿。話とは?」

「うん。フィオナ。お前は、これからどうする?」

「質問の意味が分かりません」

「フィオナは、まだ17歳だ。俺といるよりもっといいことあると思うんだ。シルヴィやイリスは、俺の召使いだから一緒にいるけどフィオナは、違うだろ?」

「……」

「ここ王都に残って暮したらどうだ?」

「嫌です!私は、レオン殿と一緒にいたいんです!レオン殿の傍が私の帰る場所なんです!一緒に行けないなら召使いにしてください!」

ものすごい剣幕でレオンに詰め寄るフィオナ。

「王都に残ったら一人になるじゃないですか!……お願いですからもう私を一人にしないでください」

「……フィオナ」

――コンコン。不意にドアがノックされて入って来たのは、シルヴィとイリスだった。

「いいじゃないですかレオン様」

「そうそう」

「二人とも」

「レオン様の気持ちも分かりますが本人がそう言ってるんですから」

「多い方が旅も楽しいよぉ」

「フィオナは、これから先一緒にいたいんだな?」

「はい!」

「分かった。じゃあ四人で旅を続けよう。てか、二人は、よく話が聞こえてたな」

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