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召使いと旅に出ることにした  作者: @ナイトホーク
第五章 お前たちを倒す
24/34

24 死なないよ


「GO!」

イリスの合図で一列に並んだシルヴィたちが走り出した。スピードを落さず一気に雷鳴の一団がいるところへ。

「おい!何か来るぞ!」

一人の下っ端がシルヴィたちに気がつき指をさす。

「あの後ろにいるマントを付けてる奴アレシア姫だ!あいつらを捕まえろ!」

誰よりも早くアレシアと気がついたのは、雷鳴のリーダー、バルゾフだった。下っ端たちは、武器を手に取りシルヴィたちを向かい討つ態勢に入った。それを見た真ん中にいたイリスが、リボルバーを雷鳴たち向ける。

――バン!バン!バン!バン!。四発発砲した。すると、雷鳴の一団を白い煙が包み込んだ。そして、シルヴィたちは、その煙に突入した。時々、男の悲鳴が聞こえる。それは、シルヴィが目の前に現れた男たち倒しているからだ。止まることなくスピードも落ちずに煙を抜けた。

「行って!フィオナ!」

煙を抜けるとシルヴィとイリスは、くるっと回れ右をしてその場に残った。

「死ぬなよ二人とも!」

振りかえらずそのまま走りって行くフィオナ。再びリボルバーを向けておまけと言って三発発砲した。


まだ、煙が晴れずにその中で雷鳴たちの声が聞こえる。それを少し離れたところから見ているシルヴィとイリス。

「買っておいて良かった煙弾」

「キルトで買ったの?」

「うん。面白いと思って」

「イリスにしては、良かったんじゃない今回」

「シルヴィに言われてもなぁ~」

「レオン様なら褒めてたんじゃないかな」

「それならいいんだけど」

「……ねぇ。イリス。私が死んだらさ。屋敷にレオン様のお墓作ってあげて。それで、その隣に私のも」

「バカ。それは、イリスも同じ」

お互いの顔を見て笑い合う。

「じゃ、二人死んだらどうするの?」

「フィオナにお願いしよう」

「死んだあとじゃ駄目じゃん!教えないと!てか、屋敷の場所知らないし」

「そうだな。でも、フィオナなら分かると私は思う」

次第に煙が晴れてきた。シルヴィとイリスを見つけたバルゾフ。

「そこの女ども!アレシア姫をどこにやった!」

「姫様ならとっくに行ってしまった」

「残念でした~。バ~カ~」

「この野郎!殺せ!」

こっちに押し寄せてくる雷鳴の一団。

「イリス!最初から全力でいくよ!」

「すぐに疲れないでよね」

「そっちこそ弾切れは、やめてよね」

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