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召使いと旅に出ることにした  作者: @ナイトホーク
第四章 ルバガ洞窟
20/34

20 力の差


相手から攻撃してくる意思は、見えないが。

「話などする気はない!」

シルヴィは、相手が雷鳴というだけで聞く耳をもたない。

「落ち着けシルヴィ」

「いえ、レオン様!こいつは、倒します。イリス!援護して!」

「え~。しょうがないな」

イリスを援護するべくみんなから離れて狙いを定める。

「いくぞ!」

再度攻撃を仕掛けるシルヴィ。突く攻撃の連撃。が、相手は、余裕にかわす。一撃をかすりもしない。

「クソっ。場所が悪い!」

――バン!一発の銃声。ライフル銃から放たれた弾丸は、真っ直ぐ相手の右の横顔に向かう。だが、当たる直前で頭を後ろに逸らして避けた。

「何!見てもないのに避けた~。悔しい」

素早く装填し、狙いを定める。シルヴィの攻撃から抜け出しイリスに向かって走り出す。それを追うシルヴィ。

「上等。来い!」

発砲。弾丸は、顔面めがけて飛んでいく。しかし、その弾丸を剣で真っ二つに斬った。

「っな!」

防御の態勢に入るイリスに相手は、回し蹴りで腹部に一撃を与え、後ろに吹っ飛びその勢いで岩に叩きつけられたイリス。シルヴィは、上に飛び上がり相手に向けて突き刺しにかかった。

「くらえぇぇ」

レイピアの剣先が刺さる寸前でパキンっとレイピアが折れた。そして次の瞬間、イリスは、強烈な腹部の激痛と共に天井に叩きつけられ、落ち倒れこんだ。

 レオンの目の前で繰り広げられた戦闘は、相手の圧倒的な力の差だった。

「ま、まだだよ。……これでもくらいなよ」

イリスが苦しそうにライフルに弾を装填して狙う。そして、発砲。だが、この弾を相手は、バシッと素手で掴んだ。手を広げると確かに掴んでいた。

「やった。成功したよ。マスター」

直後。相手が片足を地面についた。

「その弾は、イリスのスペシャル弾……当たると体中が麻痺するんだよ」

ピクピクと体がしびれている様子。

「……フン。これはやられたな」

不敵な笑みをこぼす。

「もういい。話を聞こう」

「とどめをささないのか?」

「いいってこれで君を殺したらなんだか嫌な気がする」

「変わった奴だな」

「フィオナ。ここから村までどれくらいだ?」

「そんなに離れてないです」

「よし。じゃあ。フィオナは、シルヴィを担いであげて。イリスは、平気か?」

「平気だよ。マスター」

「ならイリスは、アレシア様を頼む。俺は、二人で話をする」

「大丈夫ですかレオン殿」

「任せて。フィオナ。みんなのこと頼んだぞ」

「……分かりました。イリス。姫様をお願い。村に着くまで走るから着いてきて」

「分かったよ~。うぅちょっとお腹が痛い」

「レオン。気をつけて」

フィオナは、気絶したシルヴィをイリスは、アレシアをおぶって洞窟を離れた。

 二人だけになった洞窟。

「とりあえずこれを食べろ。麻痺が和らぐ」



洞窟を離れ村まで走り、到着をしたフィオナたち。

「姫様。すいませんが私は戻ります。二人をお願いします」

「分かりました」

再び洞窟に戻ろうとした時。大地が大きく揺れた。

「じ、地震!」

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