18 動き出す
キルト西の門。
「よし、じゃ出発」
キルトを出る今日この日。フィオナの先導で歩き始めた。昨日の夜。シルヴィとイリスが町の中で何者かの気配を感じたと聞いたレオンは、気をつけて行こうと決めた。宿から出てから辺りを気にしていたが特に変わった様子はなかった。だが、シルヴィは、不安が消えなかった。
歩き続けていると分かれ道にぶつかった。右の道を避けて洞窟がある左の道を選択する。しばらくすると、道がボコボコで歩きにくくなり森を迂回して歩くと、突然大きな口を開いた洞窟が目の前に現れた。
「デカいな」
「これが大陸一の洞窟と言われているルバガ洞窟です。中は、薄暗く足場が悪いのでレオン殿、姫様の手を握ってあげてください」
「お願いします」
スッと手を出してニッコリして求めてくるアレシア。
「しょうがない」
少し照れながらギュッと手を握るレオン。
「じゃ、行きますよ」
入ってそうそう下り坂。大きな岩がゴロゴロして想像以上に歩きにくい。視界が悪く一歩一歩慎重に歩きすすんでいく。
「洞窟に行くと分かっていたのにランプを買ってこなかった自分に不覚です」
「自分を責めるなシルヴィ」
「ってかイリス。照明弾持ってるけど使う?」
「本当か」
「うん。でも、明かりが強すぎるかも~」
「それなら使わずにこのまま慎重に行きましょう。そのうち目が慣れてきますよ」
一列に慎重に時間は、掛かるが進んでいく。
一方その頃。分かれ道の右の道に進んでいった先に雷鳴の一団がいた。
「リーダー!報告します。アレシア姫だと思われる奴らは、ルバガ洞窟に行きました」
大勢の屈強な男たちの中心に雷鳴の一団を仕切るリーダー。バルゾフがいた。大きな大剣を背中に背負い胸元には、他の者たちよりデカいイナズマのタトゥーが刻まれている。
「チッ!こっちには来なかったか」
「これからルバガ洞窟に向かいますか?」
「いや、この道を進む。奴らは、王都に向かうはずだ。先回りする。それに向こうには、あいつがいるから大丈夫だろう」




