第三話
これで終わりです。
逃げ惑う屍と住人男は全てを化物と認識し区別なく猟銃をぶっ放す。それからは説明は憚れる程の地獄絵図が広がった。
そして男が正気に残った時男は見てしまった。自分以外の人々が血を流しながら息絶えた惨劇を男は作り上げてしまった。狂ったままの方がいいだろう。しかし一度正気に戻ったと言う事はそれはもう一度狂ってしまうと言う事だ。
「うわぁ~~~~~~~~!!!!!!!!」
男は絶叫しながらジャングルの中へと消えて行った。しばらく声は聞こえていたがやがてその声も聞こえなくなった。奴を追って行ってもめんどいのでそのまま奴は死んだ それで終わり。
そして戻って村。男は全ての住人は死んだと思ったが実は生きている奴がいた。
まぁ言わずもがな屍の事なんだがな。
こいつらはない頭を使って死んだフリをしてやり過ごしていたのだ。
「いなくなった?」
「ああ、ジャングルの方に行ったみたいだな……」
小声で囁き合っていた屍達だったがようやく体を起こし一言。
『怖かった~~!!!!!!!!!』
いやいやいやお前らの方が百倍怖い!
「とりあえずこの人達を埋めてあげよう。どうやら俺達が原因らしいからな」
みたいじゃなくて原因そのものだっつーの。
しかし屍達の不幸は続く。
屍達が村人の死体を自分の体を崩しながら埋めている時、たぶん隣村の商人か又は外に出ていた住人が帰って来たのだろう。荷車に色々と荷物を載せた馬車が村の入り口から入ってきてそして死体を埋めていた屍達を目撃してしまった。
そいつは気が弱いのかなんなのか何も言わず、叫びもせずただ手綱を捌いて反転し逃げ去っていく。
屍共は呆気に取られて動けなかったが気にせずに作業に戻った。
だが屍にとってこれは間違いだった。
数日を掛けて屍は全ての村人を埋めてあげ一息ついているその時家の中に入ってテレビを見ていた屍が飛び出て来た。
「おい! なんか凄い事になってるぞ!」
それぞれの屍は全ての家に入りテレビを付け同じチャンネルにして食い入る様に睨みつける。
テレビの中では褐色肌に白髪、後ろにタ○ン∀を従えた最年少の大統領が映っていた。
「先日、ジャングル内の施設内で実験動物が逃げ一つの村を壊滅させました。私はこれを重く受け止めこれ以上被害を出さないため今なお実験動物が潜伏している村に向けて核を使うことを決定しました。国民の皆さまには心配をおかけしてしまって申し訳ありません。ですがこれからも私を信じて付いて来て下さい!」
そこで画面は切り代わり、ミサイルの発射台が写し出される。そしてカウントダウン後撃ちだされるミサイル。。そこまで見た屍達は急いで外に飛び出し、
「逃げるぞ!」
パニック寸前まで追い詰められた屍達は四方八方に逃げ出して行く。
だがしかし遠くから空気を切り裂く音が聞こえてきた。
飛来してきたのは巨大な円柱の形をし、先端が丸びを帯びている先程テレビで見たミサイルと同一だった。屍は唖然としたまま落下してくる物体から眼を話せない……そして屍が見守る中核は村の中心に降り立ち放射能を撒き散らせながら爆発した……。
その後屍の事を記した資料はすべて破棄され歴史から抹消された…………………………。




