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【第一章】女神と聖女の時代
この世界には、女神によって異世界より招かれた54人の聖女がいた。
彼女たちは今日も、世界の安寧を願い大聖堂の奥深くで祈りを捧げる。
その姿はあまりに気高く、美しい。
外部との接触を一切断たれ、窓のない回廊を歩む彼女たちは、自分たちが『籠の鳥』であることに気づく術を持たない。
外界を知らぬ彼女たちにとって、この大聖堂こそが世界のすべてであり、唯一の真実だったのだ。
最後に召喚された、第54聖女 オト。
彼女は知らず知らずのうちに、この世界を変えようとしていた。




