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異世界でもレポーターがしたい

難産でした……。大変遅くなりましたが明けましておめでとうございます。皆様の一年がよい一年となりますようお祈りいたします。

 何でもって言ったなぁ。この女神様。

 例えばだけれど、私の性別を変えて男性にして容姿はできればイケメンがいい。……とか言っても、叶うのかな。


「それが紅月様のご要望ならっ! 男性といっても様々なタイプがございます。今、世界的に流行りなのは中性的な容姿の方ですね! そちらはいかがです?」


 いっきにまくし立てるように話す女神様。ちょっと待ってほしい。私は例えばと思ったはずた。言葉にだけでなく、思考も冗談は許されないらしい。慎重にいかなくては。


「えーと……。容姿は女で変更しなくていいのですが……一つ、譲れないものがあります。」


「そ、それはっ!? 」



 火事に巻き込まれながらも頭はこのことで一杯だった。

 この悲惨な現場をたくさんの人に伝えたい。安全だった場所はいきなり危険な場所になりうる。日常は簡単に壊される。

 そんな恐怖を誰かに伝え、次に生かしてほしい。


 私は自分の死をテレビの向こう側へ、できることなら己で伝えたかった。被害者たる私が! レポーターとして!


 だから。



「次も生きるなら、私はまたレポーターとして生きたいです。そして……今度こそ伝えきりたい! 」



 真っ直ぐに相手の瞳を見つめる。煮えたぎるような思いの熱がレティさんに届きますように。どうしても譲れない、私の願い。


 ……数秒だろうか。数分だろうか。

 彼女は強い眼差しで私を見つめ、やっと口を開いた。


 まるで重い真実を私に告げるかのように。



「……できうる限り叶えると言ったこと、嘘はありません。しかし、レポーターというお仕事は地球以外、どの世界にも存在していません。何故なら、地球以上に情報機関が発達している世界がないのです。テレビや電話の文化事態、この星特有のもの。他の世界にそれらはありません。」


「……っ! 」


「……紅月様を地球で生き返らせることもできません。一度亡くなった方を同じ地に生き返らせることは世界に歪みが生まれます。……できるのは歪みの影響が少ない他世界で生まれ直すことのみ。これが私にできる精一杯です。」


 ぐわんと視界が揺れる。くらくらと立ち眩みさえする。自分がきちんと地に立っているのかも分からない。


 うすうすそうじゃないかと恐れていたことが現実になった。


 確かに地球ほど文明が発達している国はないだろう。あれは国同士が切磋琢磨し、時には争い嘆きながらも人々が諦めることをしなかった進化の歴史ともいえる。


 もしも、争いのない平和な世界だったのなら。暮らす人々は安心して今の生活以上を望みにくいのではないか。

 これは私のあくまで仮説だけど、レティさんの様子からしてあながち間違いではないだろう。



 どうすればいいのか。私は私であり続けるには地球以外生きれる場所はないのか。本当に?

 絶望するにはまだ早い。諦めるなっ!


 機械。電話。スマホ。テレビ。ラジオ。通信機器がない時代の人はお互いの気持ちを伝え合うのに手紙を使用していた。


「…他の世界には手紙を送り合う文化はありますか?あ、と……紙を製造するとか? 新聞紙みたいな……。」


「紙が貴重な世界もありますが、そういった文化を持つ世界もあります。情報誌は……政治に報告書や機密事項で紙や動物の革はもちいられますが民間にはあまり……。矢文や鳥に文を運ばせることもあります。」


「……まんま昔の日本みたいですね。何か異世界特有なの期待しちゃいました。よくある魔法とかテレパシーとか。皆、特別な能力があるとか。」


 たまにアニメ好きな後輩が勧めてきたライトノベルではよくあったな。地球で死んだ主人公が異世界に行って、その時点で既に最強の能力持ちでチートで異世界を楽しむとか。


「そうですね……他世界共通の文化……皆が当たり前に持つものとなると……。チート? はよく分かりませんが、まず能力も設定しなければいけませんし。能力も成長するなら、その度に確認が必要では?かくに……ん?あっ! 」


「な、何かありますか!? 」


 しょげていたレティさんの表情がぱっと明るくなる。これは期待してもいいのだろうか。



「特殊でも何でもありませんが、異世界では皆が持っているものがありますよ! 」


「……皆が持ってるとかすごい普及率ですね」


 地球のテレビよりすごい浸透力だ。


「普及といいますが皆さん、当たり前に使ってらっしゃいます!ステータス画面をっっ! ですから、紅月様っ! 私、思い付いたのですけれどっ! 」


 興奮からか。ふるふる震える女神レティさんの鼻息が荒い。せっかくの美人が台無しだ。






「ステータス画面から紅月様のニュースを異世界の人々に伝えればよろしいのではないでしょうか!? 」


「……はい? 」




「名付けて、ステータスde放送! 紅月様だけの特殊スキルですわっ! 」




「え?んんんっ!? 」



 ちょっと待って頂きたい。そのスキルの名前ダサいの前に……。



「話についていけませんっっ! 」






特殊スキル名は変更するかもしれません。もし、よい感じのが思い付いた方、コメントにて教えてください。レティさん同様、作者は名付け全般苦手で(´・ω・`)

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