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隠れ勇者イサムは今日も嘘つき ~勇気を示さないと強くなれない異世界で裏技を使われ強くなりましたが、面倒事を避ける為に嘘をついています~  作者: 野下大誤
第9章 行商人護衛編

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第452話 被害を受けた孤児院

 主人公は、ポチからのエマージェンシーにより急ぎアレン達の元に戻りました。

 孤児院の子供達がバラバラに居た、と言った風に、状況が違っていれば守り切れなかったかもしれませんが、何とかなった様です。

 ヒドラと戦っていたベビードラゴンが都市に撃ち込んで来た火球タイプのブレス。


 それは、都市の中心で大爆発を起こし、甚大な被害を。


 その余波は、孤児院にも来たが、なんとか致命的な事態になる事は避けられたか。


 しかし、細かく状況を把握して、対処しなければならないかも。


 そう思いつつ、探索スキル等で感知した結果、3倍職の忍びなら耐えられる程度の熱になった事が分かる。


 なので、アレンに俺を守る聖魔障壁を解除させ、俺も魔力壁を解除し、探索スキル等を使ってより細かい状況を確認する。


 ああ。


 別に、都市は全滅ではないのか。


 火球ブレスが通った近辺と、爆発した中心と、その爆風が流れて行った方向以外は、結構無事なのか。


 俺達みたいに、魔法で自分たちを守ったのもいるみたいだし。


 冒険者ギルドのあの婆も、冒険者ギルドとその周りを守っているみたいだし、他にもそれなりの数、魔法によって自分たちを守った奴らはいるのか。


 と言うか、俺らのいた場所が、被害がそれなりにある場所だったのか。


 そう思いつつ、意識を外に向ける。


 ああ。


 人を大量に殺しレベルアップしたベビードラゴンが、ヒドラの4つの首を全部食いちぎり、食い殺しやがったか。


 ……。


 あいつ、名残惜しそうに、都市を見ているのか。


 ……。


 ヒドラの肉を食べる為か、ダメージを回復させる為か、ヒドラの胴体を咥えて傷だらけの体で魔の森へと向かい始めたが。


 ベビードラゴンは、自我が無いか子供程度の自我がある存在だ。


 子供程度の自我があれば、人を殺せば経験値を得て種族レベルが上がり強くなれる、と気が付けるか。


 多分、あいつらが、また魔の森へ誘導しようとして、失敗したんだろうな。


 本当の事は、分からないが。


 もしそうなら、もっと魔素の濃い場所に住むために。


 強くなるために、また、この都市に来るのかもしれない。


 覚悟を決めるしかないのか。


 そう決断し、アレン達の方へ振り返った。



 水魔法の水作成で作った水を周りにばらまく。


 水蒸気爆発を起こさない様に少量を。


 その水が蒸発するとか湯気が出るとかで、周りの温度は皆に理解してもらえる。


 まあ、探索スキルに温度を感知しろと言うと、状況は理解できるんだけどね。


 でも、俺以外は持っていないスキルだし。


 そう思っている間にそれなりの風が吹いている。


 火球ブレスにより高温になった空気は、軽くなり上空へ登って行き、周りから普通の空気が流れ込んでいると探索スキルが教えてくる。


 この辺の気温はちょっと熱い程度になったか。


 そう確認できたので、アレンに「もう、聖魔障壁を解除しても、熱い程度になった」と言うと、装備品スキルによる聖魔障壁を解除した。


 すると、改めて皆、周りを確認している。


 まあ、酷いよね。


 孤児院は、俺が魔力壁で熱波を防いだおかげで、石造りの壁の部分は残っているが、木製の屋根とか窓とか家の中の木製の椅子とかテーブルとかタンスとかが燃えているし。


 トニーさんとジャスミンさんは座り込んでしまったが、「トニーさん、ジャスミンさん。全員無事なんですよね。なら、すべき事がある筈です」とお尻を叩く。


 「あっ。はい」と言ってトニーさんとジャスミンさんは立ち上がった。


 申し訳ないとは思うが、今は落ち込んでいる場合じゃないし、と「水を掛けて火を消していい処は生活魔法か水魔法の水作成で消して。ああ。場所によっては着火魔法で鎮火を命令する方が良いか」とシャロンやミリアにお願いする。


 すると「イサム。ごめん。俺、イサムを守らなくて」とかアレンが言ってくる。


 「はあ。何で謝る。

  俺が、ブレスの強さを読み違えただけだろう。

  もっと、やり様があったはずなのに」


 そう言うと「そ、それはそうなのかもしれないけど」とかアレンが言ってくるが。


 「子供達を守った。それが一番だ。俺は守る必要はない。なのに、何を言っているんだ」とハッキリさせる。


 「だ、だけどさ」とか言っているが。


 「とりあえず、こんな惨状なのに、知り合いは誰も死んでない。それで何を謝る必要があるんだ」


 そこまで言うと、アレンは落ち着いたようだ。


 ミリアとシャロンの孤児院の消火は順調の様だし、アレンも二人の援護に行ったので、その先を考える。


 木工スキルの付いた首飾りをし、建設スキルの付いた指輪をして、指輪をステータスウィンドウ内で装備して建設スキルを装備品スキルの方にする。


 身に付けている方の建設スキルは、未だノーマルのLV2だから。


 それで、先ずは建設スキルの指示に従い、さっき確保した木を材木にして、建設スキルにより仮初ではない粘土を造り、それを接着剤にしたり、ミスリル鉄でくぎを造って撃ち込んだりで天井を造る。


 そんな作業をしていると「冒険者ギルドから来ました」と言う人が来て「大人や代表者は集まってください」と言う話になったんだけど。


 俺は無視したら、と思ったんだけど、そうもいかず、ポチとフクをジャスミンさんとシャロン達の護衛に残し、トニーさん、アレン、ミリア、俺、ジェフリー君、エルシーちゃんとその集会に出る事になってしまった。

 とんでもない被害を受けた都市での集会が始まる様です。

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