第451話 ベビードラゴンのブレス攻撃
主人公は、一人での作業中にポチのエマージェンシーを受けて、急ぎソバル市へと戻ったのですが。
絡み合いながら戦う巨大怪獣って感じのベビードラゴンと4つ頭のヒドラ。
どちらが勝つだろう。
ヒドラの毒は、ベビードラゴンを蝕んではいる。
だけど、致命傷には遠い感じ。
ベビードラゴンの火球ブレスも、直撃した跡があると言うのにヒドラの致命傷となっていない様だ。
だからか、爪、牙、尻尾といったモノでダメージを与えあっている。
これは、どうなるんだ。
そう思っていると、ベビードラゴンが尻尾でヒドラを叩き飛ばした。
そして、都市の方に向かって力んでいる?
先読みスキルが『ベビードラゴンが火球ブレスを都市に向けて撃ってくる』との警告を。
やばい。
視認転移を2度行い、孤児院の屋根の上に移動。
空気に偽装は解除し、忍び職へ偽装しろとスキルに指示。
トニーさん達は、鳴らされている警鐘からでは判断できないのか、孤児院の前でアタフタしている。
その傍にいるアレン達はポチに何か聞いているようだが、ポチは「くゎっくゎっくゎっくゎっくゎっ」とパニックを起こしアワアワしているだけ。
その近くに飛び降りてフクに『ポチのそばに行け』と指示。
背中から飛び降りたフクがポチに駆け寄るのと孤児院の人が全員いるのを確認しながら「聖魔法を装備している奴、聖魔障壁で皆を守れ」と叫ぶ。
そして俺は強化した大き目の魔力壁を16枚ほど、ベビードラゴンのいる方の城壁から都市の中心部までの範囲からの攻撃を防ぐ為に斜めに張る。
聖魔法が付与されたアクセサリーを持っていたアレンは、俺の指示を直ぐに聞いたようで聖魔障壁を張って皆を囲った様だ。
その直後に撃ち込まれてくる火球ブレス。
城壁を破壊し、地面を削りながら、都市の中央に在った館に着弾した火球ブレスが爆発した。
爆発の爆風は、中央の館を粉砕し、その向こうの街を削り、城壁を破壊して都市の外に流れて行った。
それだけでなく、俺達のいる場所にも高熱の熱風が襲い掛かってくる。
先読みスキルの予想通りだったそれを、斜めに張った魔力壁で受け流し続ける。
16枚中5枚の魔力壁が熱波により破壊されたが、破壊の直後に更に強化したから何とかなりそうだ。
なのに「い、イサム」と後ろにいるアレンが動揺している。
ああ。
「アレン。聖魔障壁はそのまま。今、下手に変更すると破壊されて、子供達が焼け死ぬぞ」と大声で指示をする。
主な爆風は、俺達のいる場所には来なかったが。
その爆風が孤児院の近くを通った為に来た熱波は、魔力壁でそらした。
しかし、魔力壁を迂回し、巻き込む様に来た熱波は俺達に襲い掛かってくる。
それを防ぐアレンの張った聖魔障壁に、俺だけは守られていなかった。
そんな、かなり弱った熱波でも、皮膚火傷し、髪が燃えてしまった。
まあ、偽りの方は、だけどね。
偽装スキルが忍び職ならそうなると偽装してくれたんだけど。
まあ、本当の俺もヒリヒリするって感じる程の熱波なくらいだし。
はあ。
偽装スキルにエリクサーを掛けて治療したように見せろと指示する。
ああ。
生活魔法の体処理魔法で、髪とかも揃えたように。
防具は……。
本当に熱で痛んでいるけど、これはそのままで良いか。
そうしているうちに、アレンがシャロンの指示で、俺だけを守る聖魔障壁を張ってくれた様だ。
装備品スキルの聖魔法はユニークのLV1だから、複数聖魔障壁を張れるんだったか。
なら、そう言えば良かったんだけど、それどころじゃなかったか。
でも、もう忍び職でも耐えられる程度になって来ていたんだけどね。
そんな風に思いつつ、もう一度エリクサー被ったように見せて、生活魔法の体処理魔法で髪を揃えたように偽る。
「い、イサム」とかアレンは未だ申し訳なさそうに言っているのを感覚強化スキルが拾っているが。
「まだ、解除するなよ。
ああ。俺の方は解除して。
もう3倍職でなら耐えられる熱量みたいだから。
後、MPは切らすなよ」
アレンにそう大声で告げて、周りの状況を確認することにした。
主人公は、孤児院を守る事に成功したようです。




