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10、物真似少女は肉を食べる

「あわわわ、本当にいいのであるか?!」

「どんどん食べちゃってよ!ほら、遠慮なんてしないで」


早速、私はドラゴンの肉を頼んだのだが可奈は遠慮したのか別のモンスター肉を頼もうとしていたので遠慮しなくていいと言ったら可奈も申し訳なさそうにドラゴンの肉を頼んだ。


そして可奈と私のやり取りをニヤニヤした顔で見てくるギルドメンバー達、うざいし目ん玉潰したろうか。


「で、では……おお、凄い。なんというか……凄い」


初めてのドラゴン肉で言葉を失っているようだ、私も初めて食べた時はあんな感じだったね。


私も食べよう、沢山食べよう。


「んー……最高!」


自力でドラゴンの肉を取りに行くのは無理では無いけどとんでもなく面倒なんだよ、ドロップ率もあんまり高く無いからね。

冒険者的にはドロップ品で肉は外れなんだよ、普通に鱗とか牙とか爪とかは良い素材になるしね。

持って帰る量にも限りがあるし優先順位的にお肉は持って帰る事が少ないから高い、いや爪とそういう素材よりは需要ないし安いけど。


「おーい、こっち白米追加〜」

「ちょ、それ俺の肉!」

「早い者勝ちだよーん」

「誰だよ!俺の皿に黒焦げの肉置いたやつ!」


なんかあっちの方は半分くらい喧嘩してるけど焼肉は戦争みたいなものだから仕方ないね。


「おお……」


そして可奈は早く現実に戻ってこないと時間が来ちゃうよ。


そんなこんなで焼肉を楽しんだ。


「も、もう食べれないのである」

「限界までお腹に詰めてたね」

「美味しすぎてつい……」


かくいう私も食べまくってちょっとお腹が苦しいくらいなんだけどこれも仕方ないよね。


「じゃあもう夜も遅いし菊池さんは俺らが家まで送るよ、綾那は……1人でも大丈夫か」


確かに私は不審者に襲われても撃退出来るだろうけど全く心配されないのはちょっと酷くない?!


「ええっ!皆さんにご迷惑はかけれませんし1人でも帰れますよ!」

「まあまあ、そんなこと言わずにね?」

「あわわわ……」


可奈は背中を押されて連れて行かれた。


「ま、私も駅までは一緒なんだけどね」


私も連れてかれる可奈の後ろを歩いてついていった。


・・・

・・


そして数ヶ月後


「つまらん……」

「入学式はそういうものである……」


あれからも時折、可奈と遊んだりしてすっかり仲良くなり入学式も一緒に出たのだが非常につまらない。

いや、つまらないのは分かっていたんだけどせめて話を短くしてほしいものだよ。

長々と同じ話をし続けているのを聞くの結構苦痛。


「そういえば綾那のお父さんは入学式に来ないのであるか?」

「あー、どうしても外せない仕事があるらしいよ。私は来てほしくなかったからラッキーと思ってた」

「確かに忙しそうであるな」


ちなみにギルドの奴らがこようとしていたが私が全力で止めておいた。


「一般人も入学式に来れるらしいぞ!」

「綾那の晴れ姿を見に行かなきゃだな!」

「綾那ちゃんの制服姿……新鮮ね」

「ギルド月光の影総出で行こうぜ!」


とか朝にギルドに寄ったら言ってたから……


「私を茶化しに来たら目ん玉潰す……!」

「「「「「「「ヒェ……!」」」」」」」


って脅しといた。


「可奈のご両親は?」

「僕の両親は仕事が忙しくて来れないらしいのである」

「私と同じだね」


小声で可奈と雑談しつつ入学式が終わるのを待った。


クラスの発表とかは明日らしく入学式が終わってすぐに自由解散となった。


「綾那は帰るであるか?」

「うーん、食堂行こうかなとは思っているんだけど少しお昼まで時間あるからどうしようかな?」


今は10時半くらい、別に早めのお昼でも良い時間ではあるけど14時くらいにはお腹空きそうな時間だよね。


「なら僕と模擬戦しないか?」

「へ?模擬戦……可奈と?」


手を掴んでキラキラした目で私のことを見てくる。


あんまり疲れる事したくないんだけどなぁ。


「模擬戦する場所なんてあるの?」

「異能科なら自由に使うことが出来る訓練所があるのである、さっき先生に確認したらもう使って良いと返事が来たのである」


先生に確認ってもう私と戦う気満々じゃん……断ったら悲しみそうだなぁ。


「ダメである……か?」

「うっ!」


私が考え込んでいると捨てられた犬のような眼差しで見つめてくる。

そんな目で見られたら断れないじゃん!


「し、食堂のご飯を奢ってくれるなら……」

「任せるのである!やったー、綾那と模擬戦楽しみなのである!」


なんでそんな喜んでいるのか知らないけど1食分の食費がういたしまあ良いか。

私は極力、疲れる事は避けたいんだけど可奈は戦う事が好きっぽいよね。


「それで訓練所はどこなの?」

「確かこっちなのである!」


可奈に手を引っ張られながら訓練所まで連れていかれた。


「おお!広いし誰もいないのである!」

「上級生は普通に授業だからね」


授業でも頻繁に使用するらしいけど今は使用してないらしく誰もいない。

いつでも入って良いとはいえ授業の横で戦うのは注目されそうで嫌だったから助かった。

入学初日から訓練所に来る新入生も当たり前だけどいない。


「武器も沢山あるけど勝手に使っていいやつなの?これ」


訓練用なのか隅っこの方に刃が無い武器が沢山置いてあった。


「さあ?そこら辺は先生に聞いていないのである、普通に使って良いんじゃ無いか?」

「勝手に使って怒られる方が嫌だから自分の武器使おっと……」


私は異空間収納で適当な鉄の剣を取り出した。


可奈には異空間収納見せちゃったし堂々と取り出しても良いよね?


「僕は武器とか使わないから関係ないのである……電気エネルギー充填、収束――《バトルスタイル》」

「おお……!」


受験の時に見た可奈の異能は電気のようなものを両足に纏わせていたんだけど今は両足だけではなく両手……両腕?にも纏わせて凄く強そう。


「お待たせなのである」


ピョンと私から少し離れて真剣な眼差しで見つめてくる。


いや、手足に纏わせている魔力が私と変わらないくらいなんだよね……これでDランク?ランク詐欺じゃん!


「しんどそうな戦いになりそう……」


私は武器を構えた。

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