閑話 ~足跡と軌跡~
――闇。
何もない闇だけが広がっている。
いつ、どこで、何故ここにいるのか、それはアズリーにとってもわからなかった。
ルシファーが放った魔力砲は、アズリーを呑み込んだ。
そして、アズリーは世界から消失した。しかし、この闇の空間で、アズリーは確かに息をしていたのだ。
傷だらけになりながらも、ボロボロになりながらも。
「うぅ……っ!」
目を開けた時、アズリーの前には何も見えなかった。
それもそのはずで、この闇の空間には光が一切なかったからだ。
しかし、魔王戦の真っ最中だったアズリーは違った。これを闇と思わず、自身の目に傷を負ったと判断したのだ。
「ほ、ほい! ミドルキュアーッ!」
目元に向けた回復魔法は、別の傷に作用した。
これにより、アズリーの脳にほんの少しの冷静さが戻る。
「こ、ここは一体……っ!」
自分の顔に触れてみても触覚はある。
自分の声を発し、自分の耳で拾い、焼け焦げたマントからは焦げ臭さも感じる。
「俺は……生きて、いる?」
程なくして、アズリーはこの空間が闇で覆われている事を知る。
「ほいっ! トーチ!」
ようやく選んだ光源魔法。
辺りは照らされ、アズリーは自分がいる場所を理解する。
その理解のきっかけとなったのは、目の前を漂うビーカーにあった。
「これは……っ! ポチビタンデッドッ!?」
アズリーは、記憶と共に無くしたと思っていたそれを見つけるや否や、一気に飲み干す。
回復するアズリーの体力。そして、改めて周囲を見渡す。
見つかるのは、無数のガラクタ。
「……そういう事か」
アズリーは魔王ルシファーの魔力砲によって確かに呑み込まれた。
しかし、呑み込まれたのはアズリーだけではなかった。
そう、アズリーが放ったストアルームと一緒に呑み込んだのだ。
「魔力砲が俺を呑み込む前に、魔力砲によって押し込まれたストアルームが俺を呑み込んだ……!」
ストアルームはアズリーを呑み込み、その後魔力砲と共に消えた。
「だから俺は生きてる……――っ! ポチッ!」
自分の生存を理解したアズリーが、次の行動を起こすのは早かった。
ギヴィンマジックで魔力を回復させつつ、傷を癒し、脱出方法を模索した。
「ほい! ストアルームッ! ……くっ! 駄目か!」
ストアルームの中でストアルームを宙図しても、魔法陣は何も反応しない。
眼前に浮かぶガラクタをかき集めようとも、ストアルームから脱出する術もヒントもない。
何もない空間でアズリーの呼吸は荒くなり、精神的にも疲弊が始まる頃、アズリーの体内時計は翌日を告げていた。
「……む、無理だ……こんな時間まで皆が耐えられるはずがない!」
外の時間はわからない。
だが、アズリーの体内時計の魔術は、アズリーとルシファーとの戦闘から数時間の経過を知らせている。既にアズリーの魔力は回復しているが、当然、それを使う事も、使う相手もいない。誰も助けられないと悟ったアズリーが嘆きながら、悲しみながら、怒りを撒き散らす。
「くそ! くそっ! くそっ! くそっ!! 何が人類の希望だ! 俺には何も出来ないっ! 最初から出来るはずなんてなかった!! あんな! あんな化け物! 誰が! 誰が倒せるっていうんだ!!」
ガラクタをまき散らしながらアズリーは物に当たり、自分の無力を嘆く。
それから……それから、アズリーは静かになった。
何もない空間で、自分の身体を抱き、背中を丸め、小さく縮こまりながら涙を流した。
「っ……ポチ……リナ……ティファ……アイリーン……フユ……春華……リーリア……ブルーツ……ごめん。ごめんなぁ……っ!」
汗を流し、涙を流し、鼻水を流しながら、アズリーは仲間の名前を呟き続ける。
「バラード……オルネル……ナツ……ララ……マナ……リード……アドルフ……ライアン……レイナ……バルン……イデア……ミドルス……」
それぞれとの思い出を振り返るように、いくつもの名前が出た。
ブレイザー、ベティー、黒帝ウォレン、繊細な虎ドラガン、エッグ、コノハ、名前を上げればキリがなかった。しかし、皆の名前を呟いていると、アズリーの口がピタリと止まったのだ。
「……ミネルバ……ブルー……――ミネルバ…………ミネルバ?」
アズリーがその二人の名前を出した時、気付いた。
援軍を約束したミネルバは本当に戦場にやって来たのだろうか? と。
確かにアズリーは、開戦直後にルシファーの下に向かった。
それからミネルバが援軍に来たのならそれでいい。しかし、ミネルバの魔力は他の魔法士と比べると非常に強力な部類に入る。
たとえ戦闘中だろうと、アズリーがミネルバの参戦に気付かないはずがない。
そう考え、アズリーは何度も思いだそうとする。だが、ミネルバの魔力を感知した記憶がない事を知るのだ。
「……何で……?」
ミネルバはアズリーに対して親身になって相談に乗り、アズリーの魔力閉塞の回復にも手を貸してくれた恩人でもある。そんなミネルバが参戦出来ない理由を考えても、アズリーに答えは出せなかった。
しかし、アズリーは思い出す。ミネルバに近しい者の言葉を。
それは、ミネルバからの伝言だった。
ミネルバの弟子サヤカは、アズリーにこう伝えた。
【あぁ、最後に師匠から一言】
【伝言もあったのか】
【『決戦の時に必ず駆け付けます。もし困ったのであれば思い出す事です。あなたのこれまでを……』との事です】
サヤカからのミネルバの伝言。これを思い出した時、アズリーの汗も、涙も、鼻水も全てピタリと止まっていた。
「……あ、あれは決戦じゃなかった? だから駆け付けていない? いや、ミネルバが来られない理由があった? いやいや、重要なのはそこじゃない。もう一つの方だ。『もし困ったのであれば思い出す事です。あなたのこれまでを……』か。……うん、困ってる。俺は今どうしようもなく困っている。だからやる事は一つ……!」
――思い出す事。
アズリーは自分の足跡を、記憶の限り思い出した。
そして、それはすぐに訪れた。縮こまった身体を起こしたアズリーは、俯きながら何かに気付いたのだ。
「っ! 『今ではない』! そういう事かっ!」
アズリーが思い出したのはたった一つの言葉。
紫死鳥がチャッピーから言付かった伝言のほんの一分。
「俺だけが知るストアルーム! 開けるのは俺しかいない! だが、過去、これまでの記憶の中で、ストアルームから俺が出て来たという事実はない! 何故なら歴史が狂うからだ! けど、俺は知ってる! 俺のストアルームに興味を持った存在を! それを成し得る才覚を持った存在をっ! それを教えてくれた人がいる!! そういう事か。そういう事か! そういう事なのか、ミネルバ!! はは、ハハハハハハッ! アハハハハハハハハッ!!」
アズリーの顔が喜びに満ちあふれる。
全ての謎を解き明かしたであろうアズリーが、決意に満ちた表情になるまで、そう時間は掛からなかった。
「……時間は無い。だが、最初の壁を乗り越えられれば、後は……簡単だっ! 待ってろよ、ポチ! 待ってろよ、皆!!」
今、正に、悠久の愚者が再び歩き出す。
果てのないかのように見えた道の、最後を目指して。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「なるほど、これで完成……か」
そう言った男の声はとても弱々しかった。
しかし、その声には全てを成し得た満足感があった。
巨大なベッドに身を預けた男の視界の端には、豪華絢爛な天井飾りがいくつも見える。
その部屋は、並の貴族では到底住む事は出来ないだろう。
それだけに、男の地位の高さが窺える。
白髪の男は、皺だらけの顔だった。
一目で高齢者だとわかる白髪の男は、しゃがれ声で呟くように言った。
「確かアイツはこんな掛け声で宙図していたな」
男が人差し指を伸ばし、寝転がりながら指先に魔力を集める。
「ほいのほいのほい、ストアルームッ!」
白髪の男の眼前に、漆黒の闇が広がる。
すると、男は満足気な表情を浮かべ、ホッと息を漏らした。
――――直後、
「――――ぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!?!?」
雄叫びの如く大声でストアルームの中から降って来る男。
「あ」
「え?」
ぶつかり合う頭と頭。
そう、ストアルームの中から、男の頭に向かって別の頭が出てきたのだ。
「くぉおおおおおおっ!? 痛いっ!? 痛いぞっ!?」
男はベッドの上で悶えながらその鈍痛を訴えた。
「いてぇえええええっ!? いてぇよぉおおおおおっ!?」
ストアルームから出て来た男もまた、鈍痛を訴えていた。それはもう、子供のように。
男は痛みを与えた張本人を見、もう一人の男は謝罪を述べようと白髪の男を見た。
――――瞬間、時は止まる。
頭の痛みなどどこかに消えたかのように、二人の時はピタリと止まったのだ。
「レ、レオール仮面! いや! アズリーかっ!?」
白髪の男は、アズリーを指差して言った。
そして、アズリーも白髪の男を指差して言ったのだ。
「も、もしかして…………サガンっ?」
白髪の男の名はサガン。
戦魔国初代の戦魔帝――サガンだった。
サガンは首を縦にぶんぶんと振り、アズリーの問いを肯定する。
「うぉおおおっ! 懐かしいっ! というか成功したっ!!」
そう、アズリーが選んだのはストアルーム内での時空転移魔法。確かに、アズリーのストアルームを知る者はアズリー以外にいない。しかし、アズリーのストアルームを見た者で、その者が類希な才能の持ち主であれば話は別だ。たとえ時間が掛かろうとも再現出来る。
何故、アズリーはこの回答に行き着く事が出来たのか。アズリーは、サガンの元使い魔であるツァルからヒントをもらっていたのだ。
それは、アズリーが現代に戻り、エッドの猪共のリーダーであるイーガルから、ポルコ・アダムスの伝言と共に、ガルム・キサラギの伝言を受け取った。その直後に決まった出来事。ドリニウム鋼を手に入れるため、再度「帰らずの迷宮」に潜るため、アズリーたちはレジアータに向かった。その夜、アズリーはツァルに確かに聞いたのだ。
【【ところでアズリー殿?】】
【何でしょう?】
【【晩年、サガンが手こずっていた魔法があった。非常に難解な空間発生の発動、空間維持の魔法だった。もしかしてアレはアズリー殿が教えた魔法かな?】】
【え? いや、そんな魔法は教えてないはずです。下手したら歴史が変わってしまうかもしれませんし。うーん、もしかしたらサガンのオリジナル魔法かもしれませんね】
【【そうか、それを見た後、私は契約を解除されてしまったからな。遂に完成を見る事は叶わなかった】】
【ヴァース様が戦魔帝に即いたのって最近の事でしたよね? サガンがギリギリまで帝位を守ったとか?】
【【ヴァース様の正確な戴冠日は、戦魔暦七十九年の一月一日だ。そのひと月後、サガンは息を引き取った】】
――戦魔暦七十九年一月一日。
それが、アズリーにとって最大のヒントだった。
この日に、サガンがストアルームを完成させるとは限らない。これよりもっと前だったかもしれないし、もっと後だったかもしれない。
しかし、アズリーはその日に賭けるしかなかった。何故なら、ストアルームの利便性は、アズリーが身を以て知っているから。
ストアルームを覚えたのであれば、サガンが多用して開くと、アズリーは理解し、確信し、ヴァースの戴冠日を狙ったのだ。
「あの頃と全く変わらないな、アズリー?」
「そっちはもうお爺ちゃんだな」
「ふふふふ、友でなければ縛り首だったな」
「まだ友でよかったよ」
「それにしてもポチはどうした? 一緒ではないのか?」
年老いたサガンにそう言われた時、アズリーは言葉を躊躇った。
それがサガンに答えを見抜かせてしまったのだ。
「なるほど、友の窮地か」
「っ!」
全てを語れば歴史を変える事になってしまうかもしれない。
だが、自分の悲しみの現状を打ち明けたい。そんな感情が入り交じったアズリーの表情を、サガンは見抜いた。
しかし、アズリーは答えられない。その肯定すらも、歴史の改変を手伝ってしまうと考えたからだ。だからこそ、アズリーは強い意思を持ってサガンに聞いた。
雑談のようなそれしか、聞く事が出来なかったから。
「なぁ、サガン。俺に……俺に出来るかな……?」
サガンは弱気ともとれるそんなアズリーを、決して下に見る事なく、真っ直ぐとその目を見た。何故なら、サガンはアズリーの実力を知っているから。サガンはアズリーの膨大な魔力を目の当たりにしているのだから。
それだけの存在が言うその言葉を、侮る事など出来なかったのだ。
「言えぬ訳がある。それは理解した。だからこそ送ろう……我が友に、この言葉を」
サガンは一度目を瞑り、鼻息をすんと漏らした後、また目を開いた。
「お前は何でも出来る男だ。出来る。何があろうとその目的を完遂する。戦魔国初代戦魔帝である私が保障する……!」
「…………そうか」
アズリーには、サガンの言葉をどう受け取っていいのかわからなかった。困惑の交じった表情でしか応える事は出来なかった。
返す言葉もなく、返せる感情もなく、アズリーはこの場に居心地の悪さを感じてしまった。
そして、サガンの下から去るため、部屋のバルコニーに向かって歩き始める。
「アズリー!」
それは、かつてのサガンを思わせるような強い言葉だった。
アズリーが振り返ると、サガンはフラフラになりながらも、両の足で立っていた。
とても余命一ヶ月とは思えないサガンの気力に、アズリーが驚きを見せる。
すると、サガンは自分の言葉を否定するように言ったのだ。
「先の言葉は忘れろ」
「……え?」
「友に対し言葉を違えた。許せ」
本意を伝えられなかったのは、アズリーに更なる過酷を与えてしまうが故。サガンの優しさ故。アズリーを思ったがため。
しかし、友の間でそれは不要。そう思い直したからこそ、サガンは言った。
荒々しく、若々しく、雄々しく。
「前を向けっ!」
「っ!」
サガンの強き言葉は、アズリーを外に向かせた。
「余はやり切ったぞ! アズリー! お前の願いを確かにやり切ったっ!!」
過去、アズリーはサガンに頼んだ。
――――使い魔に対する意識改革を。そして、サガンはやり遂げた。
アズリーの背中に語りかける言葉は尚、力を増していく。
「思い出せ! 我が友よ! 思い出せ! 我が言葉を! 顎を引け! 胸を張れ! 今一度前を向けっ!!」
アズリーとサガンの心に、あの時の約束の言葉が蘇る。
そして二人の口が揃う。示し合わせた訳ではない。二人の心が通い合ったからだ。
「「男なら! やるかやらないかだ!!」」
二人がそう言った時、アズリーの顔から迷いは消えていた。
サガンが最後にアズリーを見たその横顔は、少しだけ嬉しそうで、少しだけ恥ずかしそうで、少しだけ逞しくなっていたのだった。
(ありがとう、サガン……)
(さらばだ。我が友よ……)
今生の別れに、言葉はいらなかった。
二人は、既に時を超えた友情を結んだ者同士。
アズリーを見送る瞳は、サガンに別れを告げる背中は、強く逞しいものだった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「次! 次だっ! どこだっ!? どの時代だ!? いや、待て……この時代でやり残した事があるんじゃないかっ!?」
空中浮遊魔法で宙を舞っていたアズリーがピタリと止まる。
「…………待てよ?」
アズリーの顔には確信があった。
静かに見下ろすレガリア城。視点をずらし見るは遙か東。
「準備は入念に、だよな! 悪いポチ、もうちょっと! もうちょっと待っててくれっ!」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
―― 戦魔暦九十六年 六月二日 未明 ――
「ガストォオオオオオオオオオオンッ! 生きろ! 生きろっ! 生きろっ!! こんにゃろ!!!!」
ビリーが大口を開け、巨大な極ブレスをガストンに向かって発射した直後の事。アズリーはその場にいる誰にも見つかる訳にはいかなかった。だからこそ、アズリーは超神速で動き、彼を、ガストンの消失を救った。
横たわるガストンに、必死の形相で心臓マッサージをするアズリー。
「人工呼吸かっ!? 人工呼吸なのかっ!? 必要か、それ!? くそっ! なりふり構ってられないなっ!! いくぞ! いくぞ! いくからなっ!? っ!」
「うぅ……」
「つぉっ!?」
ガストンが息を吹き返したと同時、アズリーは自身の唇を緊急回避させた。
大地に向かって口づけをしたアズリーだったが、緊急回避の速度を調節する事は出来なかった。正に超神速で大地に口づけたアズリーの唇は、既にずるむけである。
「ほひーほひーほひー……ほひ、ミ、ミドルキュアーッ!」
血塗れの唇を回復させたアズリーが、その後、ガストンの真下に聖生結界の魔術を設置する。これにより、ガストンの表情は生気を取り戻し、アズリーの献身もあってガストンは見事に快復したのだ。
事情を説明したアズリーは、ガストンに左腕の回収が出来なかった事を知らせる。
「……すみません。左腕は――」
「――構わぬ。しかし久しぶりだな、小僧?」
「あ、はい! お久しぶりです!」
「……む? 小僧と話したい者がもう一人いるようだ」
「ふぇ?」
「『アズリー、久しぶりだな』」
「……へ?」
アズリー、ガストン、バディンとの合流。
だが、まだ足りない。アズリーは、ガストンとバディンに言った。
「思い出さなくちゃいけなかったのは、魔王ルシファーとの決戦まで、俺と会わなかった人たちなんです」
「ほぉ?」
「『ならば行こう、宿主よ。どうせ拾った命だ。こうなれば、とことんやってやろうではないか……!』」
「ええい五月蠅い! 少しは黙ってられんのか、お前は!」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
『……っ! チャッピー! 潮時です! 師匠の魔力がここを離れました!』
『さぁ、ちゃっちゃと逃げるわよ!』
アズリー、ポチ、リーリア、ブレイザー、ブルーツ、ベティーが王都レガリア城に侵入した夜。チャッピーは巨大な極ブレスでルシファーであるガスパーの動きを止めていた。
それを、パーフェクトインビジブルで姿を消しながら目の当たりにしたアズリーは、歯を食いしばりながらチャッピーの無事を願い、祈っていた。
すると、ブライトがここへ無策で来ていなかったと知る。
それは、この場で戦闘に参加していない冷静なアズリーだからこそ、いち早く気付けたのだ。
(あれは一体――っ!? 何で!? い、いや!? そういう事なのかっ!? だがまずい、このままじゃ殺られちまう!!)
アズリーはパーフェクトインビジブルを解除し、宙図を始める。
『おっそいわね、まったく!』
『今です!』
「何?」
ガスパーの背中を襲う無数のつぶて。
「ぬぅ!?」
『僕たちは先発隊だったもので、すみませんね』
『ば~い』
「さらばだ!」
その猛進が終えた後も、ガスパーの背中にはそれに似た威力のつぶてが当たっていた。
それこそが、アズリーの魔法――ストーンバレットだった。
単純な目眩まし。しかし、悪魔化していないガスパーの知覚を、ほんの一瞬だけ誤魔化せればよかった。だからこその中級系土魔法だった。
「……逃がしたか。しかし今のは? ふむ、この魔力の残り香……まさか、な」
レガリア城の影から気配を消して魔法を放っていたアズリーは、再びパーフェクトインビジブルを発動し、チャッピーを追った。
そして、とある山奥でその一団に追いついた時、チャッピーは驚きを見せていた。
「まさか無傷……とはな。少なからず被害を覚悟していたが」
『そうか、そういう事ですか……今日、この日でしたか……!』
ブライトの声は、消え入りそうで、しかし喜びに満ちていた。
それが、フェリスとチャッピーにとっては疑問だった。
「ブライト……どういう事だ……?」
『ブライト君……?』
二人の問い掛けに対し、ブライトが答える事はなかった。
ただ、別の者に問い掛けたのだ。
『師匠……!』
「『っ!?』」
ブライトは気付いた。
この場にアズリーがいる事を。
そして、その声を拾ったアズリーが、ようやく口を開く。
「久しぶりだな、ブライト、フェリス……チャッピー」
直後、チャッピーが固まる。
チャッピーという全存在が時を止めたかのように、ピタリと止まった。
次第にチャッピーは震え、震え、震え、震え…………涙した。
「おぉ……おぉ……っ! おぉおおおおっ!」
言葉にならない純粋な感情だけが、チャッピーの口から漏れた。
止まらぬ震え。止まらぬ涙。止まらぬ感情。それはアズリーも同じだった。
しかし、アズリーはチャッピーの父親。
感情に震え、何も出来ない、何をしていいかわからないチャッピーのため、彼は動くしかなかった。
一歩、また一歩とアズリーはチャッピーに近付いて行く。
チャッピーの足は動かない。あまりの大きな感情に、動かす事が出来ないのだ。
羽だけ。羽だけが空を掴もうとする。赤子が欲しいものに手を伸ばすように。
アズリーが羽に触れた時、チャッピーは感情の限界を迎える。
「おぉおおおおおっ!! ち、父上っ! 父上っ! 父上ぇっ!! この日を、この日を何度夢見た事かっ!! あぁ! あぁ! 父上の手が! 夢にまで見た父上の手が! こんなに近くにっ! 会いたかったっ!! 会いたかったっ!! 本当に会いたかった!! あぁ……っ!! チャ、チャッピーは元気です! 父上は元気ですか!?」
「……あぁ」
「話したい事が沢山あります! 父上! 父上に話したい事が沢山あるのですっ!!」
「あぁ」
「でも! でもおかしいのです! 何も出てきませんっ!! あんなに! あんなに一所懸命に考えたのに! 何も思い出せませんっ!! ただここにっ! 父上の腕の中に入っただけで!! あんなに! あんなにぃ……っ!!」
「あぁ!」
アズリーはチャッピーを強く抱きながら、強く応えた。
父親の威厳を見せるように、父親の優しさを見せるように、これまでする事の出来なかった抱擁を、何秒も、何十秒も、何分も、何十分もしたのだ。
互いに涙し、互いに喜び、互いに支え合った二人。
そんな抱擁に包まれる銀のキーペンダント。
アズリーはチャッピーを抱きながら、ブライトとフェリスを抱きながら、その結晶化された銀のキーペンダントに向かって言った。
「ブライト、フェリス。お前たちも……よく頑張ったな」
『『っ!!』』
アズリーが二人に掛けた言葉はそれだけ。
二人が反応した声にならない声もそれきり。
しかし、アズリーはわかっていた。二人は、ブライトとフェリスはわかっていた。
この場にいる誰もが、苦しい時を旅して来た者たち。
この場にいる誰もが、愛しき仲間たち。
師であり、弟子であり、家族であり、仲間なのだ。
それだけでよかったのだ。それきりでよかったのだ。
「俺たちで、俺たちでポチを――皆を助けるぞ!」
「『はいっ!!』」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「しっかし、これは驚いたな」
アズリーが周囲の魔力を感知しながら言った。
『彼等を助けて頂いて感謝します』
「いや、俺だって助けてもらったさ」
ブライトの言葉を受け、アズリーがこの時代で助けて貰った事に感謝を示す。
「父上っ! どうでしょう!? 我が精鋭たちはっ!?」
「あぁ、凄い。凄いよ」
「ち……父上が傍にいるっ! 何と素晴らしい日でしょう!」
『あのね! 一々泣いてたら脱水症状になるから!』
フェリスの指摘にも、チャッピーは負けなかった。
「だって……だって父上だぞ!? あぁ、父上がこっち見てるっ!? ブライト! どうしようっ!?」
『…………はは』
乾いた笑いを零す古代の黒帝ブライトだった。
「ほい、ストアルーム」
中から出て来るのは、焔の大魔法士ガストン。
「これは…………なるほど、面白くなって来たな、小僧?」
「貴様! 父上に向かって小僧とは…………っ!? ま、まさか……お爺ちゃんっ!?」
『………………ははは』
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「あと一人、助けがいります」
「ほぉ? この時代の人間は、最早全員がアズリーに味方していると思っていたが、まだいたのか」
『ミネルバさん……ですね?』
「流石ブライト。わかるか」
ブライトの指摘は鋭く、的確だった。
聞かない名前にガストンがアズリーに向く。
「何者だ?」
「北に住む優秀な魔法士です。彼女はバルンやイデア、ミドルスたちに魔法を教え、これから魔法教室に通うようになります。しかし、ある時期を境に、彼女の行動は明らかにおかしかった」
「ある時期……いつだ?」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
―― 戦魔暦九十六年 七月二十一日 ――
この日は、トウエッドの首都エッドがビリーとクリートに襲われる日。
首都エッドの神山にある小さな人工の洞窟――そこにアズリーたちはいた。
「何と恐ろしき魔力よ……!」
『尋常じゃありませんね』
「父上! 怖いですっ!」
『アンタ……これ以上の存在を相手にするって言うの?』
ガストンが復活した魔王の魔力を恐れ、ブライトが平静を保ちつつも恐れ、チャッピーが恐がり、フェリスは精一杯のやせ我慢をしながらアズリーに問いかける。
「笑っちゃうだろ……?」
「『っ!!』」
そんなアズリーの言葉に、何も返せないガストン、チャッピー、フェリス。
しかし、ブライトだけは違った。
『この状態の魔王と、ルシファー……各個撃破する事は出来ないのですか、師匠?』
すると、アズリーは首を横に振った。
「それじゃ……それじゃ駄目なんだ」
『どういう事です?』
「俺たちにはまだ何かが足りない」
『師匠の実力だけではない……何かが必要だと?』
「あぁ、それが何なのか、俺にもまだわからない。けど、その時がくれば……きっと、きっとわかるはずだ」
『…………まったく、仕方のない師匠です。わかりました今は師の思うままに……』
それきりブライトは口を結んだ。
そして、アズリーがチャッピーに向き直る。
「いいかチャッピー?」
「いつでもどこでも! 父上っ!」
「この時代で自由に動けるのはお前だけだ。だから、皆を助けてやってくれ」
「お任せをっ!」
アズリーに向かい、胸元に自身の羽を当てて言うチャッピー。
『けれど、仲間に補捉されてはいけません。動くのは要所のみ。一瞬の隙、一瞬の時に最強の一撃を叩き込みます』
「つまり、一瞬の正義という事だな!」
「『っ! 動いたっ!』」
この場にいる全員が観測したビリーとクリートの魔力。
チャッピーとアズリーは見合い、そして頷き合う。
飛び去るチャッピーの背中を、アズリーが心配そうに見つめる。
ガストンはそんなアズリーの肩をポンと叩く。
「儂等は儂等でやる事があるのだろう?」
「はい」
「がしかし……まさかこの歳になって人攫いに手を染めるとはな」
「大丈夫です。俺なんか人買いですよ」
「まったく、困った友を持ったものだ」
「同感です」
「ぬかせ、小僧……ふふふ」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「……ふぇ?」
数刻の後、洞窟の中で目を覚ましたのは、褐色の美女――北の魔法士ミネルバだった。
「ミネルバさん、攫ってすみませんでした」
「アズリーさん? それに貴方は……?」
「ガストンという」
「まぁ、貴方が……っ!? ガストンさんは確か!」
ミネルバはガストンの生存に驚きアズリーを見る。
すると、ミネルバは確信する。このアズリーは、自分と知り合って間もないアズリーとは違う人物だと。
「事は急を要する。少しだけ儂等の話に耳を傾けてはくれぬか?」
「……今、エッドの南で起きている事より重要な事……という事でしょうか?」
そう、ミネルバはこの時、エッドの南で戦う皆を助けにやって来ていたのだ。
しかし、アズリーたちはそれを止めた。何故なら、このミネルバという存在こそが、アズリーたちの最後の仲間だったから。
ミネルバの問いに、アズリーとガストンは静かに首を縦に振った。
「……聞きましょう」
しばしの沈黙の後、ミネルバは決意を固める。
そして、ミネルバの今後の動きが決まるのだ。
それは、この時代を生きる悠久の愚者と、先の時代を駆ける悠久の愚者との――架け橋という重要な役目。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
―― 戦魔暦九十六年 七月二十二日 午前三時 ――
ビリーとクリートの襲来が去り、この時代のアズリーが常成無敗のアイリーンの五年越しの質問に答えている頃、ミネルバはブルーに乗って洞窟へ戻っていた。
「お帰りなさい、ミネルバさん」
「ただいま戻りました」
「伝えてくれました?」
「ふふふふ、それは、アズリーさんが一番よくご存知のはずでは?」
「それもそうでしたね」
アズリーがミネルバの言葉にくすりと笑うと、背後から嫌味が聞こえてきた。
「あり得んな。魔王を倒した後、限界突破をしなかったなぞ」
『普通に軽蔑します』
『さいって~』
「流石父上です!」
蔑むような視線を浴びたアズリーは、胸を押さえながら非難を受け続ける他なかった。
ようやく非難が止み、何とかアズリーが持ち直す。
『では、これより先はミネルバさんの住む北で生活する事とします』
ブライトが今後の方針を述べると、アズリーが頷く。
「あぁ、いくつかの集落や村、街の住人には、俺とガストンさんのストアルームに入ってもらってるから、早いとこ出してやりたいしな」
「ふふふふ、途中でキャサリンとジェイコブがやって来た時は焦ったな」
ガストンの言葉にアズリーが苦笑する。
「街や村単位で無人だったら、驚いたでしょうね。ははは」
「さ、父上は私に!」
「おう」
「ガストンさんはブルーに乗ってください」
「かたじけない」
アズリーたちが北へと向かう。
世界が地獄となるまで残り約一ヶ月。
それまでの期間、アズリーたちは可能な限りの研鑽を続けた。
そして、その最中である八月十日。
決戦まで折り返しの日となったその日、アズリーとガストンは解放軍のアジトへ行く事となった。理由は勿論、限界突破の魔術にあった。
「どうした、小僧?」
「ん~……この日、何かあったような気がするんですよねぇ?」
「無人に近いアジトなのだろう? 別段警戒する事はないのではないか?」
「う~~~~ん…………何だったっけ?」
『ふん、これより先は念話連絡にしろ。パーフェクトインビジブルで隠れているとはいえ、声を出してはただのマヌケよ』
『ん~……何だったかなぁ?』
直後、アズリーとガストンは肝を冷やす。
「誰だ!?」
限界突破の魔術陣まで後少し。
しかし、眼前で警戒を見せるのは険しい顔を浮かべる銀狼ブルーツ。
『あぁっ!? 思い出した……! この日、ブルーツが言ってたんだ! アジトに幽霊が出たってっ!!』
『くっ! ブルーツがここに来る事くらい覚えておけ!』
「誰かいやがるな……?」
しかし、待てど暮らせどブルーツの警戒が解かれる事はなかった。
これを疑問に思うガストンがアズリーに聞く。
『何故わかる!? 完璧なる透明化魔法とやらではなかったのか!?』
『あ、多分この念話連絡が原因かも。この魔法って微細な魔力でも漏れると役に立たないし』
『この馬鹿者めっ! それを早く言わぬかっ! ――っ』
念話連絡を切ったガストン。
ブルーツの警戒はそれからしばらく続くも、距離をとった二人が見つかる事はなかった。
最終的にブルーツが警戒を解き、限界突破を終え、空間転移魔法を使ってエッドに戻るまで、小一時間の緊張状態が続いた。
再び念話連絡を発動するガストン。
『小僧』
『何でしょう?』
『バディンが小僧に説教をしたいそうだ』
『おかしいですね。とてもこの前まで「話がしたい」とか言ってた人の台詞とは思えません』
『馬鹿者め……!』
―― 戦魔暦九十六年 八月三十日 未明 ――
明日、八月三十一日がアズリーとルシファーの決戦の日。
人類と悪魔の存亡を懸けた戦いの日。
久しぶりにミネルバの下に戻ったサヤカが、ミネルバの空間転移魔法陣から現れる。
そこで、事件が起きた。起きてしまった。
「ん?」
「へ?」
サヤカが知ってはいけない男が、そこにいた。
「あなた……確か……? あ! 人類の希望とかって言われてるアズリーさんでしょ!? 嘘? 何でこんなところにいるのっ!?」
「あ、え、いや……その…………こ、こんにちは!」
「こんにちは…………って! そうじゃない! ここは師匠のプライベートスペースですよ!」
そこはミネルバの部屋。
アズリーはこの北の地でも人目を避けるため、ミネルバに与えられたこの部屋を利用していたのだ。
人類の希望とはいえ、ここは年頃の女の部屋。サヤカの師の、ミネルバの部屋なのだ。
肉薄するサヤカに言葉を返せないアズリー。
しかし、サヤカの聞き慣れた声を聞きつけたミネルバが部屋に入って来る。
「サヤカッ!」
「し、師匠っ! これはどういう事ですか!」
「戻って来る時は念話連絡をしなさいと、あれ程教えたでしょう!」
「ぐっ! そ、それはそうですけど……!」
師が相手では分が悪い。
ミネルバの説教に丸め込まれたサヤカは、縮こまるアズリーを見てハッと何かを思い出す。
「そうだアズリーさん! ちょっともう一回だけ占わせてくれませんか!?」
「うぇ?」
「駄目です」
ミネルバがサヤカの言葉を強く遮る。
「えー、だって前の結果が気にくわないんですもん!」
つんとするサヤカに困ったミネルバだったが、一つの妥協点を模索する事で事なきを得る。
「じゃあこうしましょう」
「へ?」
「エッドにいるアズリーさんでしたら占ってよし」
「はぇ? だってアズリーさんはここに……って、あ!? いないっ!?」
アズリーのアズリーによるアズリーのための、神速のパーフェクトインビジブル。
「それと、アズリーさんに伝言をお願いします」
「んもう何がなんだか……」
全ての足跡が、今、新たな軌跡を作る。
アズリーが、古く、新たな仲間と共に歩み続けたこの一ヶ月。
やるべき事をし、やるべき事を目指すアズリーの悠久の旅が、今、新たな一歩を踏む。
――――戦魔暦九十六年八月三十一日。
「儂は先に行っているぞ」
「わかりました。俺も、俺が負けた後に必ず……!」
アズリーとガストンが見合い、コクリと頷く。
先に戦場へ向かったガストンと、深く呼吸をするアズリー。
その背後からアズリーの肩に何かが掛かる。
「っ?」
ミネルバがアズリーの肩に掛けたそれは、悠久の愚者アズリーのトレードマーク。
「ちょっとだけ赤が強いんですけど、ここにある最高の生地で仕立てました」
「こ、これはちょっと恥ずかしいですね」
「あら、良くお似合いですよ」
くすりと笑うミネルバと、苦笑するアズリー。
そんなアズリーを見て、チャッピーが大きく羽を広げる。
「おぉ! お似合いです、父上! 正に正義! 正にヒーローです!!」
「そうかぁ?」
アズリーはマントを広げ、何回か自分の姿を確認する。
『落ち着いていますね。これから魔王との決戦だというのに』
『さぁ、愚者だからじゃない?』
『フェリスさん、心にもない事を言うものではないですよ?』
『なっ、ブライト君だってそうなんじゃないの!?』
『僕は少しだけ思ってるからいいんです』
『キィイイイイイイイッ! 後でお説教だからねっ!』
『その「後」というのが来るのであれば、僕は一向に構いませんよ』
『……っ』
ブライトの言葉により、フェリスがようやく口を噤む。
だが、ブライトの言葉を否定するように、チャッピーが言ったのだ。
「ブライト、もう少し父上を信用しろ」
『いいんですよ、これで』
「どういう意味だ?」
『この人は……いつも、いつも……僕の期待を裏切ってくれるんですから……!』
そんな三人のやり取りを微笑みながら見つめるミネルバとブルー。
しかし、アズリーの耳には、そんな三人の言葉など入っていなかった。
いつの間にか目を瞑り、静かに時を待っていたアズリーが、今……決意新たな目を開く。
「ポチ……今行くからな。待ってろよ!」
正真正銘最後の時。
ふわりと浮き上がるアズリーの身体。
「行くぞ!」
「『はいっ!』」
ブライト、フェリス、ミネルバ、ブルー……そして、伝説の黒紫。
皆が目指すは遠く南西の空。
魔王ルシファーが待つ、王都レガリア城。
悠久の愚者は向かう。
愚直に、真っ直ぐに、ただ己の仲間を守るため。
「ポチが、待ってる……!」
ただ己を信じる者たちのために。
質問あるかもしれないので、私が想定し得る質問だけ「Q&A」を作りました。
Q:最初の壁って?
A:書いてないって事は、後で書くって事ですね。
Q:何でサガン?
A:「◆308 伝説の帰還」を読むとわかるのですが、サガンがリビングデッドキングを相手にしている時、アズリーがストアルームを使用しています。これを、サガンが目を輝かせて見てるのです。
Q:ティファのストアルームじゃダメだったの?
A:ティファが使ってるのはアズリーのプロトタイプのストアルームです。なので、違う闇空間なのです。
Q:準備は入念の意味は?
A:書いてないって事は……
Q:「◆378 長き一日の終わり」で、アズリーがビリーとクリートのブレス防いで死にかけた時、アイリーンは人工呼吸しなかったよね? 風魔法だったよね? 何でガストンに対しては人工呼吸なんだよ。
A:この時のアズリーにそんな頭の回転力はない。皆無です。
Q:ガストンは左腕失って、ブルーツは右腕失ってるね。なんか意味あるの?
A:残った腕が正にその意味。ガストンはアズリーの右腕、ブルーツは左腕。黒のイシュタルと、白のロイドみたいに、赤のガストンと銀のブルーツみたいにした。というかこれは裏設定です。
Q:ルシファーに当たってた無数のつぶてって?
A:書いてないって事は……
Q:精鋭たち?
A:(^ω^)
Q:答え合わせって言ってたけど、まだ謎多くね?
A:(^ω^)
Q:サタンの時に倒しておけよ。
A:(^ω^)
Q:つまり、「381 チキアータの秘術」で、ミネルバがアズリーに「お前限界突破してねーよ」って伝えたのはアズリー本人がミネルバに伝言を頼んだって事?
A:そうです。
Q:「◆423 ブルーツの背中」で、キャサリンやジェイコブが無人の村を発見したって言ってたのは、アズリーたちが先に助けてたから?
A:そうです。
Q:パーフェクトインビジブルって、最終章で登場したのに、一気に安い魔法になったよね。
A:プロローグから登場してるからいいのです。
Q:サヤカって誰?
A:アズリー1〜12巻の奥付見るといいよ。今回の話から、「439 ミネルバの使い」でサヤカが言った「うぉっ? 本当にいました! アズリーさん!」に繋がります。
Q:他にも質問あるんだけど?
A:感想の「気になる点」で投稿してくれれば答えます。※答えられる範囲で。
Q:次回のタイトル読めた。
A:次回、「◆465 奇跡」お楽しみに。




