嫌な予感…驚愕
美斬視点
『鬼龍・火刀ペア、闘技場に入りなさい。』
「よっしゃ、私達の番だよ。行こっ、涼!!」
「ああ!!」
闘技場内…
なんか嫌な予感がする…
私達なら大丈夫だと思うけど…
『10分で《魔物》を40匹倒してください。』
そのアナウンスが終わると同時に入って来た《魔物》を見て私は驚愕した…
「何で…何で今回は人形の《魔物》なの…!?」
入って来た《魔物》は皆爪や歯が異常に長く、全身に炎を纏った人形の《魔物》だった
涼悟視点
…今回は人形の《魔物》か
近年よく見るようになったが、まさか試験に出すとはな
だが…何で美斬はあんなに驚いているんだ?
「美斬、大丈夫か?」
「え?う、うん。大丈夫…。行こ。」
そう言って俺達は戦い始めたが、美斬の動きがいつもより鈍い
まるで戦うのを拒んでいるかのようだ
…3分たって俺は15匹倒したが、美斬は5匹しか倒せていない
「~~~!! 美斬、もういい!!下がってろ!!」
「!! で、でも!!」
『美斬様、下がってください。涼悟様の戦いの邪魔になってしまいます。』
「…!! わかった…。」
美斬を下がらせた途端、《魔物》達の動きが変わった
美斬視点
私が炎牙に言われて下がったら《魔物》達が一斉に涼を襲い始めた
「な!?」
『涼悟様!!』
「くそっ!数が多すぎる!!」
涼は四方を《魔物》に囲まれて、苦戦していた
すると、一匹が私に向かって来た
「っ!美斬!!」
ダメ!!今来たら後ろにいる《魔物》に…!!
ザシュ!!
「ぐあっ!!」
『涼悟様!!』
涼は背中を《魔物》の爪で切り裂かれた
その瞬間、私の意識がホワイトアウトした
続く…
はい、忙しい展開になってきました…
作者にもどうなるか…(汗)
さて次回、激変
お楽しみに