9/13
ミステリー
その時ガタッと後ろで音がした
振り返ると後ろの壁がはがれていた
「みんな!!逃げよう!」
みんな全力で壁に空いた穴から逃げ出していく
全員が抜けたところで真が振り返ると、奴が家の中に入ってくるところだった
奴は最初は困惑していたが、壁に空いた穴を見つけると、なんと、その穴からこちらに出てきた。
真は恐怖で体が硬直してしまっていたが「逃げろ!」というタカの大声で全力で駆けだした
走っている途中で真は考えていた
「(あいつ意外と背が低いのか?いくら俺たちが出れると言っても大人が出れるほどのスペースはなかった。あれだけ大きな鉄球をどうやって一人で持ち上げたんだ?」
ここまでは思考をフル回転して考えていたが目の前で肉片になった友達がちらつき、足も止められないため思考を一回停止させ全力で逃げることに徹した。