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こちら、聲質研究部?  作者: 緋和皐月
第4章
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こちら、聲質研究部!

 Lコンも終わり、打ち上げに行ったカラオケを楽しみ……そして、日常は元に戻りました。

 どこか気怠く、柔らかく、素敵な日常です。


「雨野様、そのニヤニヤしたお顔、気色が悪いのでやめてくださる?」


 はっ、学級委員長様ではないですか。

 僕、そんなに気色悪くニヤついてましたか……。


「すみません、僕は気色が悪い社会カースト最底辺の元引きこもり野郎です、生きててごめんなさい」

「このクラスの学級委員長である間宮桃李の前で、無駄に自分を卑下するセリフを言わないでくださるかしら。気分が悪いです」

「ごめんなさい、女王様」

「……今、貴方、この間宮桃李に向かって何と呼んだのか、教えてくださる?」

「あっ! ごめんなさい間宮さんっ」

「……もういいです。雨野様、もう放課後ですから、すぐに部活に行ってくださるかしら」

「はい、仰せのままにです」

「……もう、気にしないことにします」


 縦巻きロールの学級委員長様とも、すっかり仲良しさんです。

 あの人、意外と良い人なのでした。





「おっ、アマノン来たね!」

「雨野さん、お菓子食べますか? 美味しいですよ」

「柳きゅん! そこ踏んじゃダメだから気をつけてねぇ、機材置いてあるからぁ♪」


 部室に行くと、皆さんが笑顔で迎え入れてくださいます。


「あ、柳くん。今日の放送、君もするから準備しておくんだよ?」

「へ? えっ、聲研ラジオですか? 僕が出ても良いんですか?!」

「え? だって、柳くんも聲研部員じゃないか」


 何を当たり前のことを、と有徳さんがキョトンとしました。

 そして鷹野先輩は、和菓子を片手に、眼鏡のレンズをピカーンと光らせます。


「雨野さんも、とうとう聲ラジレビューなのですね。心配なのであれば、手取り足取り、あんなことやそんなことまで教えて差し上げましょう!」

「やめろ鷹野! アマノンは健全な良い子だから、やめなさい!」

「バナァナで練乳マンゴーですよ!」

「やめぇーいっ! 小日向チョップ!」

「あ、リツくん、オレの『鷹野チョップ★』パクりましたね? そんな人にはお仕置きですよ」

「バナナと和菓子片手に、何するつもりかなぁ?! それ混ぜたら、味がえげつないことになるよ!」

「バナァナとバナァナで、何がナニでも良いんですよ?」

「やめろ! 高度な下ネタを挟んでくるな!」


 バナナ? え、あの黄色い果物は、下ネタなんですか?


「あっはぁ、リョンリョン、そのバナナ、太くておっきいねぇ♪ 食べて良いかなぁ?」

「ミミィもやめて! 悪ふざけしないの! バナナが太くておっきいなんて、言っちゃダメよっ、お母さんはそんな子に育てた覚えは無いわっ」


 何気に小日向先輩の、お母さんの真似って上手いんですよね。

 声も、まるでお母さんみたいに聞こえて、なんだか……不思議です。


「柳くん、それは不思議なんじゃ無くて、ただ単に小日向先輩が気持ち悪いだけだよ」

「ああ! そういうことですか」

「待って納得しないでアマノン?! てかウクルン、俺って一応、先輩だよね、そんな扱い方して良いの?!」


 今日も、なんだか聲質研究部は、賑やかですね。


 と、その時、部室の扉がノックされました。

 扉の隙間から覗くのは制服。どうやら生徒さんみたいです。

 もしかしたら、新入部員かもしれませんね。元気よく挨拶をしなくては!




「こんにちは。こちら、聲質研究部です!」




どうも、作者の緋和皐月です。

いやはや、無事に終わりました、こち聲!

投稿したての頃は、ブクマさんもあまり増えず、PVも数人、と低かったのですが、気がつけば総合評価も100に近づき、ブクマさんは現在16人!

大したことないじゃないか、と思われる方もおられるやもしれませんが、私にしては凄いことなのですよ。へへ。


今これをご覧になっている、読み手の皆様。

雨野柳の成長に、お気づき頂けましたか?

私が更新を忘れていたり、諸事情により完結を急いだりもしましたが、お楽しみ頂けたでしょうか。


「こちら、聲質研究部?」通称、こち聲。

最後までお付き合いくださり、本当にありがとうございました!

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