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ドヤ顔と最下層と砂時計

無事に俺の顔面は地面に激突と同時大きな衝撃音が鳴り響いた。完全に俺の真後ろで聞こえたな。恐怖のあまり、とっさに立ち上がり後ろを振り返ると、後ろの壁に直径30cmほどの穴があった。

崩れ落ちたコンクリートに穴、ただそれだけ。


何によってこの穴が作られたか、想像出来る手がかりは見つけられなかった。

相沢さんは、無事なのか?

衝撃の光景の次に思い浮かんだ相沢さんの安否。


「俊之!早く階段を降りて!校舎の中に!」


そんな不安の確認作業を行う暇もなく、相沢さんは俺の手を掴んで無理やり引っ張りながらも校舎の中に続く階段へと走っていた。


「い、今のは?」

とりあえず俺は聞いておく。


「キョウカイの奴らね」


教会?と思っていたが、後で詳しく話を聞くと、境界だったらしい。


逃げるのに必死で詳細説明を求める余裕もないし、話す余裕もない。


相沢さんは校舎の中にただ逃げ行っただけでは無さそうだ。どこか目指しながら走っている?


引っ張られて走っているだけもシャクだし、校舎に入った安心感もあったことから俺は少し質問をした。


「相沢さん、1つ質問。どこに向かっているんですか?」


相沢さんはこちらを向かず淡々と答えた。

「時間稼ぎ、目的の場所なんかないわ」


俺の予想は大きく外れていた。恥ずかしい。


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