第十八話
「よし、よし、ナイスー。」
「順調ですね。」
「レッツゴー!!」
一試合目。一チームと初動が被って武器の奪い合い。幸い朝顔さんがSGを手に入れて事なきを得た。SRが無かったので練習していたARとHGを携え、安置の決定を待つ。その間にもやってきた敵との銃撃戦を行いながらも、デスすることはなかった。
最初の安置は俺たちの初期地点を外れていたために北上する。出来るだけ相手に見つからないようにするが、安置ぎりぎりの建物に籠っているグループがお互いを認識した。高所はあちら。なら、やることはただ一つ。出来る限り射線を遮りつつ、中に入る。
「よし、地下の方面にスモーク。」
「了解です!!」
「そして、顔を出したら夜気君、やれる?」
「はい!」
朝顔さんがスモークを投げ、相手が顔を出すタイミングを待つ。どっちだ......右か? 左か? ......右か!
俺は見えた方向にグレネードを投げる。そして、相手が逃げているうちに地下に入った。
「よし、じゃあお姉さんも頑張りますか......!」
・がんばれー!
・ずっとファイトしてるね
・まあそういうゲームやしな
・姉!?
「一人やった。」
「ナイスです。」
「二人......全員やった。」
「うっま。」
「最高です!!」
・うめえ
・相手にプロ居なかったとはいえやばいな
・的確なんだわ
・流石精密機械の二つ名は伊達じゃねえわ
「おかわり来ます!! 南と西から!!」
「OK。夜気君。SRあったよ。南お願いね。」
「りょうかいっす! 足止めなら任せてください。」
「別に倒してもいいよ。」
「わかりました。ご武運を。」
「You too。」
・うお、メロ
・いいなあ、かっこいい
・俺も言われてえなあ
さて、仕事の時間だ。朝顔さん曰く相手の構成にSRはある。......ちょっと変わったことやってみるかあ。
この建物は三階建て。相手からしたらこの距離なら二階なら十分狙える。まずは三階でスモークを焚いて......うん、二階に撃ってる。よし、後は......煙が晴れた瞬間......!
「シャァ!!」
・うっま!!
・ないすー!!!
・SR潰せたのデカい!!
・思わずガッツポーズしたわ!
後は、二人。けど......。
「相手うめえ......。全然顔出さない。あっちには地下の通路はないはずだから......。来るとしたら。」
あっちの銃撃戦が始まるころ。相手もSRのスコープ経由でもう一グループ来てることは認識してる可能性が高いし、してなくても銃撃音でわかる。そうなったら一通り終わる前に仕掛けてくる。
あっちも始まった。まだ動く気配はなし......。ッ!?
「あっぶねえ!」
グレネード! 西か!
そして西を見る。入口付近で銃撃戦が起きている。
「そっち大丈夫ですか!?」
「うん、私たちじゃないやつ。」
「了解です。」
動いた! ここでキルを稼いで少しでもポイントを取る方を選ぶか!
「ッチ。」
・舌打ち助かる
・うお、新しい扉開く
・ガチトーンの舌打ちでトラウマが......
・わかる
相手が上手い。遮蔽物を活用しながら上手くキルを取っている。だったら俺も!
「地の利でいったらこっちなんだよ!」
まずは一人......。だが、人数差はあちらが上。残りの三人を相手が取り、相手に四キルが入った。
「地下!」
「!? ごめん、デス。」
「私もです!」
・うわー、まじかあ
・地下まじかあ
・あの二人かあ
・相手は新人プロとゴールド。だけど、プロの指導受けたらすぐ二個ランク上げたバケモンか
俺はすぐにSGに切り替える。そして、ガン待ち。なんと言われようが一キルでも取らねばならない。
しかし......。
「取れなかった......。」
結局ポイントでは七位。その後も六→五→七と大きく変わることはなかった。しかし、ここで一位を取れば一発逆転のチャンスはある。最終戦に賭けるしかない。
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