2 日常
連続投稿です
黒く変色した水が自分の体を包み込む。それはどれだけ手で拭ったとしても消えない。
ただ、一つ確かなことは、自分は何度もこの夢を見ていることだ。正直鬱陶しいほどにだ。
しかし学校では最近夢とは別の世界線の自分を観測しているという噂を聞いたことがある、まぁ所詮SFの話題のなかででた一つの考察なので信憑性は低いのだが、、、
「もしこんな暗闇が違う世界線の私だったら、人間は愚か物質としての形も保ってないじゃないか」
「それはなんて孤独ーーー」
そう、なんて孤独なのだろう。誰にも会えず、誰一人として自分を知るものはいない。そんな孤独のまま流されてゆく。
自分という個も認識できなければ他の生物も知覚できなく暗闇そのものでしか自分という在り方が理解できない。
「私だったら寂しくてすぐ死んじゃうかな」
呟いた直後意識が浮かび上がるように暗転する。
どうか今夜こそこんな虚しい夢は見ないと信じて。
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「んんん、、、、はぁーもう朝か」
すぐ近くにあった時計を見て今の時間を知る。長針はちょうど七に差していた。
高校は家から電車で数分のところに決めたから焦る必要もない。なにしろ登校完了時刻は八時十五分だ。
「ふわぁー、ひとまず顔を洗いますか」
ベットから起き上がり、窓についているカーテンを一気に開ける。差し込んできた太陽の光に思わず目を細めてしまう。
太陽の機嫌がいいのはいいことなのだが、、、、、、私にとっては不機嫌になる要因だ。何しろ目がチカチカして肌がちょっぴりジメジメするからだ。
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洗面所に行き顔を洗う。バシャバシャという音は自分でも心地よいと思ってしまう。
親が言うにはその日頭が働くのは朝の行動から決まるらしい、睡眠もだいじだが、顔を洗い頭を覚めさせることで日中の物事の処理速度をあげると言っていた。
「、、、、、、、あとは、まぁ発育の部分も関係あるだろうけど私には関係ないか」
活かせん私は身長は同年代の女の子の平均を上回っており160cmと高めだ。おかげで高い所からものを取ることも困らなくなりありがたかった。そういうところは親に感謝している。
でも、一つだけ不満な部分がある、自分のある一点部分を注視する。そこはまな板のように平坦だった。
「、、、、あー何で身長は伸びてここは育たないんだろうな。お母さんはグラマスなのに、私ももうちょっと身長じゃなくて胸に栄養が入ってほしかったな」
口に出すとなんて虚しいものだ。しかしまだ高校一年生だ。成長の機会はいくらでもある、、、、、、そう信じて生きていこう。
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顔を洗い終わり朝ご飯を食べに行こうとリビングに行く。
リビングにはいつものようにワンプレートにラップが包まれた焼いたパンとスクランブルエッグが母からの置き手紙と一緒に置かれてあった。
「よっし‼︎」
嬉しさのあまり思わず口に出てしまう。何しろスクランブルエッグは私の大好物だからだ。
あの、ぐじゅぐじゅとした口に広がるような食感と多種多様なソースをつけたとしても味が汚されることもなくむしろ引き立てる万能な食べ物。ああっー、本当に生まれてきてよかった。私はこのスクランブルエッグと出会うためにこの世に生を受けたのかもしれない。
一口、二口と幸せを噛みしめていたその時、壁の掛け時計が視界の端に入った。
長針が『9』のあたりを指している。つまり、七時四十五分。
「あっ!!ちょっと時間が足りない」
登校完了時刻が8時15分なため。後30分ほどしかなない
「もっきゅ、もっきゅ」
口から漏れるへんてこな音の咀嚼音に恥ずかしさを覚えながらも、慌てて残りを胃の中に流し込む。誰もいない家でよかったと心底安堵しつつ、食器をシンクに放り投げて自分の部屋へダッシュした。
もうちょっと味わいたかったなー。
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髪をセットし、歯磨きをした後、制服に着替えようと自分の部屋に入る。
「よし、着替え着替え……って、嘘でしょ」
自分の部屋の床には、昨夜サボったせいでプリントの山に埋もれた、シワシワの制服が無残に転がっていた。
「うわぁぁ、昨日ちゃんとハンガーにかけておけばよかった……!」
過去の自分を全力でボコボコにしたい衝動を抑え、大急ぎでシャツに腕を通そうと腕に力を入れる。
だが、きつくてなかなか通さない。
「ちょっと、引っかかんないでよ! スカートもなんかキツい気がする……もしかして私、太った!?」
昨日まで普通に履けていたはずのスカートが、太ももあたりで盛大に引っかかる。一瞬、アニメの戦闘民族みたいに気合で服が弾け飛ぶ覚醒シーンが頭をよぎってしまった。
「って、バカなこと考えてる場合じゃない! 時計……っ、もう七時五十分!?」
服との格闘でいつの間にか五分もロスしていた。なんで私はこうも時間貧乏なんだろう。明日からは絶対にもっと早く起きる。絶対にだ。
リュックを背負い、水筒を掴み、玄関でローファーに足をねじ込む。
「バッグ良し、水筒良し、制服……よし、力技でなんとかなった!」
玄関の壁に掛けられた時計を見る。時刻はちょうど八時。
「よし、あと十五分あれば余裕で間に合う!」
ガチャリとドアを開け、朝の冷たい風の中へ飛び出す。向かう先は学校。
、、、、、、何かとてつもない悪寒が心の中を渦巻いているが、ひとまず無視しよう。
「さぁ、行きますか‼︎」
そう言い私は足を一歩踏み出した。
やっと主人公は学校に行けます
それと主人公の名前は佐野黄泉です
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