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ノアール視点です。
婚約者ができた。
エルヴァという同じ歳の女の子。
初めて彼女と会った時、彼女のお兄さんも一緒にいた。
ハインツという名の彼の印象は優しそうな人。
人見知りをするという彼女のために同席してくれるらしい。
話の通り彼女は始終こちらに目を向けることなく、うつむくばかり。
正直居心地が悪い、そう感じ始めたときハインツ視線が目に入った。
心配そうにしながらも申し訳ないと頭を下げるハインツ。
エルヴァへ話しかければその表情はホッとにこやかなものへ変わる。
コロコロと表情の変わるハインツにいつしか目を奪われていた。
そしてやはり最初の印象通り彼は優しい人だった。
甲斐甲斐しく妹の世話を焼き、嫌な顔ひとつ見せない。
誉め言葉なんて言われ慣れていたのに、ハインツに偉いと言われた時には心臓がとまるかと思うくらいに嬉しかった。
ただ、そうなると彼女とこのまま婚約関係を続けるのも悪い気がして
正直に自分の気持ちをエルヴァへ伝えると彼女は快く婚約解消を約束してくれるばかりか協力まで買って出てくれた。




