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ある日突然○○○を拾った話。  作者: SSK9973【現役の学生さん】
1章 魔法への導きと謎の気配
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20/20

1-19 ある日突然○○○○の吸血鬼を拾った話。

あらすじ:

YOU GOT RICKROLLED LOL


現在地:

シルバーの家1階・リビング

………記憶を失ってるんですよね」

シアンの言葉がリビングに響く。

「えっと、それって一体…?」

「なんというのか、ここ最近の8年間の記憶が一部だけ無くてですね、そこの部分だけ何も思い出せないんです」

とても奇妙な話だが、シアンが嘘をつくということは想像できないので本当なのだろう。

「ただ唯一わかるのが、記憶を失う前はもっとレベルとかステータスが高かったんですよね」

「それじゃあ、本来のシアンはもっと強いってこと?」

シルバーはそんなことを言いながら直近8年間のことを思い出す。しかし………

「ここ8年何があったって………あれ、何かあったっけ?」

うまく思い出すことができなかった。

「まさか、シルバーくんも記憶喪失…?」

奇妙なことに、2人ともほぼ同じ期間の記憶を失っている。

「これは、なにかありそうだね」

普通に記憶力がないと見ることもできるが、12年前にとある村が急に滅びた話は覚えているのでそれは考えにくい。

そうなると、記憶を失った原因があると考えるのが自然である。


そんなことを考えていると、空から輝く何かが落ちてきた。場所は家のすぐ近く。

外の景色を見ていたシアンはその光景に驚いて毛布に包まった。

「ひゃっ!い、一体何事ですか!?」

冷静に思い返せば、シアンがこんな光景を見るのは初めてである。

そりゃこの反応するよね。 (てかめっちゃ) (可愛くない?)

「大丈夫だよシアン。天からの導きが落ちてきただけだから」

「それの何が大丈夫なんですか!?」

シルバーは慣れた様子で家を出て魔導書を拾いに行くが、”なんでそんなに落ち着いてるんですか”と言いたげな様子でシアンはベランダからその一部始終を見る。

⋯⋯⋯なんで見てないのに魔導書だってわかったのか、だって?

答えは簡単だよ。魔導書が落ちてきたからだよ。 (このナレーターまじで) (カスだと思わない?)


魔導書を拾ったシルバーは地下研究室に向かって早速読んでいく。

__________________________________________________


注意:この魔導書は特定の才能ある者に与えられる天からの贈り物であるため、市場などに出回らせてはいけない。



第1章:これは魔導書ではなかったりする

貴方は現在、水色髪の吸血鬼と同棲をしているだろう。そこで覚えてほしいことがある。

名前は"シアン"と言うのだが、その少女は記憶を一部失っている。

詳細なことは言えないのだが、シアン本人にとって重要な記憶なので、これからの冒険で記憶を取り戻すことを意識してほしい。

失った記憶は特定の行動や物をきっかけに取り戻すことができるのだが、それが何なのかは私にもわからない。

そして、貴方は現在こう思っているだろう。"今回は何の魔法なのかい?"と。

そんな貴方に知らせよう。今回の魔導書はこれで終わりだ。これ以上は何も無い。

__________________________________________________


「嘘だろ⋯⋯⋯?」

新しい魔法が習得できると思っていたので流石に驚いたシルバーはシアンに魔導書(?)を渡して最新の依頼を見る。

「私、古代文字読めないんですけど!?」


__________________________________________________


【最新の依頼】


=====================================


ここから西の雪原にある幽霊洞窟でお化けが大量発生してるんだ!

誰かこいつらを退治してくれ!


推奨ランク:E↑

推奨レベル:22↑

危険度:E+

=====================================


ボルカーノ山道が岩石で塞がれてるんだけど、誰か助けて


推奨ランク:D-↑

推奨レベル:34↑

危険度:D

=====================================


【急募】誰か魔力鉱石オーブの作り方を教えてクレメンス


推奨ランク:F+↑

推奨レベル:19↑

危険度:E

=====================================


__________________________________________________


「割と簡単そうな依頼が多いから、今週はこれをやろうかな」

「ええっと⋯⋯⋯みずいろかみの⋯きゅうけつきと、う〜ん⋯どうせい?をしているだろう⋯⋯⋯

シルバーくん、これ難しすぎませんか」

シアンは古代文字辞典を机に置いてシルバーの携帯端末を覗く。

恐らく、電車の中で暇になったら隣の人の携帯端末を覗き見するタイプだろう。

⋯⋯⋯覗き見対策がされてて拗ねるところまで見えるのは僕だけ?


こうして今週の予定が決まった2人はメモをしてステータスを確認する。

__________________________________________________


【失った記憶を取り戻そう!】

失った記憶を取り戻すには特定の行動や物が必要らしいが、それが何なのかは分かっていない。

なんとか自力で探って記憶を取り返していこう!

【ギルドの依頼を達成しよう!】

割と簡単そうな依頼をどんどんこなして実力を蓄えよう!

__________________________________________________


﴾ シルバーのステータス ﴿

﴾ LV:32 EXP:6982 ﴿

﴾ HP:205 MP:253 ﴿

﴾ ATK:71 DEF:152 ﴿

﴾ MAT:217 MDF:170 ﴿

﴾ AGI:119 CRI:2% ﴿


﴾ シアンのステータス ﴿

﴾ LV:12 EXP:6982 ﴿

﴾ HP:264 MP:398 ﴿

﴾ ATK:126 DEF:133 ﴿

﴾ MAT:320 MDF:181 ﴿

﴾ AGI:137 CRI:5% ﴿


「ほんと、シアンのステータスってレベルに合ってないよね」

「でも、シルバーくんもステータスの上昇量が増えてきてると思いますよ?」

シアンが甘い声で囁くがシルバーはそれを無視して隠し通路の階段を登り、リビングに向かう。

後ろからわかりやすい拗ね声が聞こえるが冷蔵庫からチョコレートを取り出して渡すと機嫌が治った。

「⋯⋯⋯餌付けじゃないですからね」

明日からは冒険の時間が長くなりそうである。しかし、それと同時にシアンが誘惑してくる時間も長くなりそうである。

補足:ナレーターと筆者の見分け方


基本的には「 」( )" "が付いていない通常文がナレーターで、視点切り替え以外のルビで語りかけてくるやつが筆者のSSK9973。

ただし、ナレーターはポンコツなところがあるのでたまに通常文を筆者に乗っ取られる。

ちなみに、前回(1-18)でシルバーが仁和寺にある法師を詠んでいたのは、筆者に言葉を改変されたからであり、本当は「寿限無、寿限無、五劫の擦り切れ、海砂利水魚の⋯⋯⋯」と言っていた。



第1章はこれで終わり!ご覧頂きありがとうございました!

※第2章は9月下旬からを予定しています。

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