38話 戦士としての屈辱
私はメカトロンのコアを換金し、40万を手に入れ、ペサディアをおんぶして自分の家に入っていった。
「倉敷、いるか?」
「どうしたんだーい?ってペサディアじゃねーか!?」
「ああ、見ての通り、ペサディアだ、治療をしてくれないか?」
「だが敵だぞ!?」
「良いんだ、早くしてくれ」
「どうなっても知らんぞ」
倉敷がペサディアを治している間、私は爆発で飛んできた物に当たって出来た傷を治療していた。
「しかし、フローズン、これはどういう事なんだ?」
「……ただ戦士の精神として、敬意を払いたくなった」
「戦士の精神ね……」
その時、ペサディアがこんなことを言った。
「フローズン……こっちに来てくれ」
「……行くけど、どうかしたんだ?」
私はペサディアの元に向かった、その時、私の手を持って銃をペサディアの口の中に突っ込んだ。
「私は負けたんだ、最期は、お前に……手を……」
そう言って私に引き金を引いてほしそうに見ていた。
「……どうして私が殺そうと思うんだ?それに、手が震えているぞ」
こいつはまだ死ぬには早い、それに、手が震えている、まだ生きたいというのが、本能で言っているのだ。
「……いいから手を放してくれ」
ペサディアは泣きながら私の手を掴んでいる手の力を緩めた。
「どうして……一度殺したのに……」
「一度殺したからといって、殺さないといけないんだ?」
そう言って私は外に出ていった。
(どうしてあの時、撃たなかったんだ……?どうして?)
そう言って私は銃器屋に向かった。
「どうしたんや、そんな顔をして、まるで怨敵を殺せなかった顔やなぁ」
「……30万、これだけあれば、出来るだけのカスタム出来ると言ってたな」
「そうやけど……ほんの1時間で……どうしたんだ、本当に」
「……いいからカスタムをしてくれ」
「分かったよ、後で裏で話そうや」
そう言って私のリボルバーを改造部署に渡された。
「さて、注文は改造部署に行ったし、裏でコーヒーでも飲んで話そうよ」
「うん……」
そうして店の裏に入った、そして缶コーヒーを渡された。
「すまんな、淹れ立てコーヒーじゃなくて。コーヒーメーカーが故障しててな」
「いや……いいんだよ」
「それで、何かあったんや?」
「……私は敵を助けたんだ……」
「へぇ、それは自分の意思か?」
「多分……」
「ならそのことで悔いることは無いんだ、理由はともあれ、その行動には意味があるんだ」
「意味……意味ならない」
「いや、自分の意思で動いたのなら何かしらの意味があるはずなんや」
「……ただ……奴の言う戦士の精神が宿ったから……かな」
「なんやそれ、かっこいいやん」
「……こんな湿っぽい話はなし」
「自分から言ったやんか、最後まで聞いたるで」
「……でも話すことがないんだ」
「まぁ、そうやな……話が出来たらウチに話し、いつでも愚痴でも聴いたる」
「……ありがとう」
そう言って私は携帯電話の番号の紙を置いて帰った。改造できたら伝えてほしいという文言を添えて……
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