36話 戦士としてのプライド
私とママは帰宅した、お留守番組は腹が減っているらしい。
「ごはん……」
お留守番組はご飯に向かって芋虫のように動いていた。
「……私は少しやることがあるから、外に出てるね」
私は銃器屋に向かった。
「いらっしゃーい、どうしたんだ?」
「ごめん、これ返す」
「……どうしてなんだ?」
「やっぱり、使い古した銃じゃないと、しっくりこないんだ」
「……そうだよね、使い古した銃に愛着が湧くのは普通の事や、これは返却でいいな?」
「ああ、その代わり、この銃を改造してくれないか?」
「改造か……いいぞ、だが代金はもらうぞ、そこは商売や」
そうして最初にやってもらったのは清掃だった。
「しっかし、この銃、どこから持ってきたんだよ……しっかりと手入れされてる形跡がある……相当だな」
代金は5000円でいいと月宮が言ってきた。
「とりあえずの清掃は出来た、それで、これのどこを改造するんや?」
「口径のデカいものを突っ込めるようにしてほしいんだ」
「……無理ぞ、だがマズルとバレルとシリンダーとフレームを新調したら大丈夫、かな」
そうして見積もりを出してもらった。
「ざっと計算すると30万ぐらいは最低でかかるんや、すまんやで」
「なるほど……30万か……」
30万……メカトロンのコアを150個納品しないといけないのか……
「なんや、その果てしない額を聞いてポカンとする顔は」
「メカトロンのコアを150個、納品しないといけないのか……」
「そうやな、だが一瞬で集まるんやで、この発信機を起動させれば、ちなみにこれはメカトロンの中身からもぎってきたから安全性は保障できないんや」
「それ、もらえないか?」
「いいぞ、ほい、やけど返してや」
私はメカトロンを寄せ付ける発信機を持って外に出た。
「……あの時のような大ポカはかまさない」
私は発信機をつけた、周りからメカトロンの音が聞こえてきた。
「……フローズン、あなた、死にに来たの?」
後ろから聞きなれた声が聞こえてきた。
「……ペサディア、これは試練だ、邪魔をするな」
「はぁい」
めんどくさそうに答え、私はメカトロンが近づいてくる前に撃ち抜いて行った、やっぱり威力は劣るけど、使い勝手は……良好だ!
「これ200体いない!?」
「あと180たーい」
おかげさまでペサディアが残りのメカトロンを数えてくれている、敵なのにどうしてここまで?
「あなた敵でしょ!?」
「……試練って言うなら、私は手を出さないだけ」
「情けなのか?」
「いいや、戦士としての、プライドが許さないんだ」
何が戦士だが、透明化って十分卑怯だけどな。
「さて、本領発揮するか」
私は時を止めた。
(あと5秒……これで10体仕留める!)
私は一気にリボルバーをブッパした、そして時が動き出した、どうやら15体を再起不能にしたらしい。
「……やるじゃんか、月宮」
その時、爆発したような光が見えた。
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