第40話(SH1-8)
八王寺シュウ譚 第1部 第8話
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斥候チームである俺の目的はこの異世界の充分な情報を1か月で集めて帰還することだ。
この異世界で異世界人による魔王討伐をサポートするのは、魔王討伐チームの誰かだ。
Must情報は“地図”
Want情報は”魔王軍の戦力分析”
これに俺なりの付加価値をどれほどつけられるか。
初めての異世界だし、とりあえず、やってみるしかない。
根拠はないけど、自信はある。
道にそって歩いていくと、小さな村があった。
俺は(ごめんね)といいながら、
洗濯干し場から服を“借りて”、
台所からおにぎりっぽい食べ物を“わけて”もらった。
そして、道を進んでいく。
縮地のスキルを使い続けることで、普通の人には俺のことは見えていないだろう。
その日の夜には、それなりの大きな都市に着いた。
門には“マーズ”と書いてあった
街が寝静まったころ、俺は活動を再開した。
・宿屋の壁に飾られている地図を“借りて”
宿屋のカウンターのペンと紙を“借りて”
・武器屋でナイフを“借りて”
俺は大都市ビーナス方面へ、ダイモスの森を横断していくことにした。
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