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進軍⑧

 3人のツワモノが机を囲んでいた。


「お前らに話がある」


 そういうのは、このリーダーである龍之介。


 それに答えるのは一人の少女だ。


「なんでしょう、龍様」


 それに続いてクワガタの魔物も続く。


「緊急事態ですか」



「・・・そうだ」



「!!」

「!!」



 会議に緊張が走る。


「それはーーーーー




ーーーーーーーー俺に軍隊の才能がないということだ」




「????」



 今は会議の途中だ。


 この国に、今幹部と呼べる人は3人いる。


 俺、悪魔、そしてガイムだ。


 この3人は密に連絡を取っていかないと行けないと思っている。


 そして俺は今緊張していた。



 言ってしまった。ついに俺は言ってしまったのだ。


 俺に才能がないということを。もしかしたら俺を見限る人もいるかもしれない。


 だが、これ以上は隠せないのだ。


「えっと、どういうことなのです?」


「実は、俺は軍隊を率いる才能がないのだ」


「はあ」


「それで我らを読んだのですか?」


「そうだ」


「ダイジョブなのですよ。それくらいみんな知ってるです」


「そう、なのか?」


「はいです」


 どうやら俺の杞憂だったみたいだ。


 だが、そばでガイムが難しい顔をしていることに気づく。


「どうかしたのか?」


「はい、一つ思ったことがあって・・・」


 こいつが自己主張するなんて珍しい。聞こうじゃないか。


「実は、我が主、龍様じゃない方の主がですね、非常に軍隊に強く、戦術という面では負けなしでした。なので、なんとかなるかなとおもうのですが」


「つまり、お前の元主を仲間ないしは配下にしろというのか?」


「はい。我が主はかねてより強いものの下に付きたいとおっしゃって折りましたので可能背はあるかと」


 これはいいことを聞けた。


 だれか才能のあるものを取り入れた。そう思っていた。


 だが強い主か。


「よし、会いに行ってみるよ」


「本当ですか?」


「ああ、本当だ」


 だが、まずはこの帝国についてだな。


「そうだ、みんなに言わないといけないことがあったんだ」


「実は、この帝国が崩壊するのを未然に防ぐ、その手立てがわかったんだ」


「この国、今崩壊思想だったんですか?」


「え?」


 


 俺は二人にことの成り行きを説明した。


 ガイムもいるから相当前からの説明だったが、我ながらうまくできたと思う。


 さて、そろそろかな?



 会議をしている場所に一人の女が入ってきた。


「失礼します」


「なにようだ」


「龍様に報告します。テイマーの準備が完了しました」


「おお、今行く」


 そういって俺は会議を抜ける。


「じゃあ、あとはよろしく。俺ちょっと遠くまで行くけど、今までどおり訓練してくれていればいいから」


「はああ」


 そう行って外にでた。


 ちなみに「龍様」というのは俺の名前だ。今までは王や龍之介さまなどぐちゃぐちゃだったから統一させてもらった。


 

 外に出て少し歩くと、そこには9人のテイマーがいた。


 これは俺がランダムで選んだものだが、その全員がやる気に満ち溢れていた。


 どうやら選ばれたことを名誉に感じているらしい。


 さて、テイムするか。



 俺は彼らにどうやってテイムするか説明する。


「それって、私達も戦う可能性があるってことですか?」


 言われてハッとなった。完全に考え忘れていたな。


 なので軍隊を呼ぶことにした。


 一人に付き20人。


 このくらいいれば死ぬようなこともないだろう。


 それに今回の目的は強い魔獣を手に入れることじゃない。頭数を揃えることだ。


 そこらへんの弱い魔獣をテイムしてくるように言っておいた。


 そして俺達は出発する。



 十分程でテイムが完了した。


 テイムはすごくかんたんだった。


 俺がテイムしたのはくまの魔物だ。


 最初の方は襲ってきて、テイムしようとしても言うことを聞かなかった。


 だから少し叩いたのだ。


 すると、すぐにおとなしくなってくれた。


 もう何匹か捕まえてから街に戻る。すると、他のメンバーはもう帰ってきていた。


「全員、一人もかけることなくテイムを成功させました」


 リーダーっぽい人が報告をする。


「ご苦労さん。これでこの街は崩壊から一歩遠くなった。感謝するよ」


「はいっ」


 最初と比べてこの街の住民もだいぶ強くなったみたいだな。


 そう感じた。



 俺はスキルボードを確認する。


 そこにはもう魔獣をなつかせるという項目はなかった。


 クエスト達成だな。


 そして驚くことに、魔獣をなつかせることで魔獣を討伐したことにもなるらしい。魔獣討伐も進んでいた。


 これはなかなかに美味しいな。


 魔獣を捕まえることができればこの国の戦力アップにもつながる。一挙両得ってやつだ。



 そのまま、俺はスキルツリーをみた。


 おお、やったぞ。


 スキルポイントが634になっていた。


 つまり、【防衛機構:死の森】がアンロックできるのだ。


 早速行う。


ポチ。


 すると、マップに目に見えて変化が起きた。


 右上に森のマークが出てきた。


 それを押すと、設置場所を設定してください、と表示される。


 つまりこれは、死の森の設置場所ということだな。


 それに防衛機構とあったことから、おそらくこれはこの国を守ってくれるものの一部なのだろう。


 俺は群馬県を一周するように死の森を設置した。


 

 俺は急いでスキルボードを確認する。


 そこに、死の森の設置という項目はなかった。


 

 これで残るはあと一つだ。それは魔獣の討伐。



 なんとかなりそうだな。



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