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これは、ギャップ萌えに入るのか(百合。片想い)

「……あのね、私の中で、『彼女』のイメージは、辛党なの」

「そんなとこまでイメージ膨らんでんのね」

 友人の愛しの『ミューズ』は、物言わぬイラストだ。漫画じゃないから、性格も嗜好も何一つわからない。そんな相手にガチ惚れしているこの子は、健気なのか。何なのか。

「けどね」

「?」

「あの人は、美味しそうにミルクチョコレートを食べてたの」

 あの人は、この子の『ミューズ』と似ている(というより、わざと似せている)別のわが友人だ。そのせいで今、この子は『ミューズ』とわが友人の間を、精神的に行ったり来たりしているのだけれど。

 流石に違いが出てきたか。

 これは友人、フラれたなと思いきや。

「……そのギャップが、かわいかったの」

「……」

 これは、理想より現実が勝つのかしらと、ちょっと私は楽しくなった。


 END.


 一つ前の話の逆サイドの友人。語り手は同じです。

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