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言葉には責任を持つように(百合。高校生。片想い)

 朝の教室。

 まだあまり人の来ていないそこで、挨拶もそこそこに友人が叫んだ。

「めっちゃ熱烈に誰かに愛されたい!」

「……あまりにも赤裸々な願いだね」

「誰かから陰ながら想われてて、ある日そのことに気が付いて感動したい!」

「何でまたいきなり」

「日曜に姉ちゃんと行った喫茶店で、ちょっとコイバナを聞いちゃってね……」

 店員さんと常連さんとの会話を盗み聞きしたらしい。

「『フラれるのはわかってたけどね。けじめつけようと思って。けじめつけないと、引き摺りそうだったから』って……。それってつまり、引き摺るくらい愛してるってことじゃない?」

「まあ、そうだろうね」

「いいなあぁぁ~。私もそれくらい想われたい!!」

「そんな恋したい、にならないところが、アンタらしいよ」

「あああ~~~誰か、私をそこまで愛してくれないかなぁぁあ」

「……そんなに深く想われたら、重くて逃げ出しそうだけど?」

「いいや!」

 彼女は、きっぱりと言った。

「私は、絶対逃げないね!!」

「ふぅん……?」

 私は、にやにやしそうになる口許を隠しながら言ってやる。

「その言葉、覚えておきなよ」

 私の言葉に隠された意味を探ることなく、

「おうともさ!」

 彼女は、胸を張ってうなずいた。

 さて、いつどうやって告げてやろうかと私は、更に笑みを深くした。


 END.



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