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欠けし者達の異世界建国記 ~目が見えるとはすばらしい~  作者: othello
第1.5章 ギルドに商会と宗教
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傭兵ギルドゲットだぜ!04

気分投稿です

 

 広大な荒野に僕たちはいた。


「ギルド証の規約により、挑戦者がフィールドは決められる。しかし、私はあなたの唯一のいい意味での長所、強さを越えるため,選択権を譲るわ!来なさい。あなたの全力、私が正面からつぶしてあげる」


「いうじゃねえか小娘!隣の男二人はさしずめバトラーと賢者(ワイズマン)か?」


「うん?そのあだ名は初めて聞いたな。」


「・・・あ、そういえば」


「サラさん、そのあだ名に覚えがあるようですね?後で聞かせていただきます」


「今度は賢者?もう俺はいったいどれだけ肩書きが増えるんだ…」


「おっと、どうやらこっちがちょっと城に根を張っていることがばれちまったようだね?」


 デルツがそういうと僕は冷たい目を彼に向ける。


「な、なんだよ?」


「・・・いや、あきれただけだ」


「何!」


「なぜ、先回りができたと思う?」


「・・・!まさか」


「そうさ、一部を泳がせそれ以外はすべてこっちのものにすり替えた。つまり君は僕の手のひらで偽りの平穏を楽しんでいたのさ」


「ギルド職員には私が直接出向いて根回しは完了している。明日からでも業務を引き継げるようにして入るし、大きく変える準備がこっちにはある。・・・怠惰をむさぼっていた、あなたは今ここで選びなさい。おとなしく私にその席を譲り未来(この先)を見るか、それともこの時代の先を見ずして消えるかを」


「ぐっ、うううううう」


 デルツは今にも唇をかみ切りそうな勢いで下唇をかみ、血が出ていた。


「人形!エバン!」


 彼はそう言って部下だった(・・・)ものを見る。




「・・・」




 しかし彼らから返事はない。


「どうした!?貴様らは私の人形だろう?動け、私の身を守れ!」


 しかし彼らは動かない。


「・・・クッ、くくく」


 すると、エバンは肩を揺らし笑い始める。


「・・・エバン?」


 すると、エバンと呼ばれた男は古びたローブを。いや、エバンという()()()|り

 《・》()()()


「なッ!」


 そこにはエバンの皮より出てきた笑顔のお面をかぶった人?が立っていた。




「このお顔でお会いになるのは初めてですな、デルツ様。わたくし、レギオンことトモ様配下『狂気の4人(クレイジー・フォース)』〈狂喜〉のスマイルと申します」




 笑顔のお面をかぶったスマイルはそういうと丁寧にお辞儀をする。


「・・・いつからだ?」


 デルツは今にも襲い掛かりそうな目でスマイルを見る。


「入れ替わり時期ですか?ほんの一か月前ですよ。そのころには脳を取り込み終わりましたから」


「なッ!」


 スマイルはとんでもないことを言った。

 それもそうだ。なぜなら奴は・・・元中位悪魔なのだから。


 ※※※


狂気の4人(クレイジー・フォース)』。

 この名はselect・gardenのプレイヤーの中でも開始1年め以内に始めたプレイヤーなら忘れることのできない伝説のNPC。

 そして、一時気これはRをかけたほうっがいいのではないかという意見が飛ぶくらいに残虐的なことが行われた事件の首謀者である。

 それはとあるプレイヤーがとある村の封印の祠をレアアイテムが眠っているものと思い、開けたのがきっかけで起こった狂乱の時代の首謀者たち。

 その村は1時間後にはプレイヤー、NPC、モンスター、家畜すべてが死に、死んだプレイヤーのレベルダウンという現象を引き起こした。


 その村のある領の主は言った。

『封印されし悪魔が解放された!』

 その言葉にだれもが驚いた。

 ―――悪魔。ゲーム公式キャラではない、かねてより噂になっていた希少種ではないかと。

 …しかし、現実はそんな甘くはなかった。

 その村を中心とし、東西南北に被害は拡大。

 村という村は消え、町は阿鼻叫喚の血の雨が降り、奴がいなくなるころには人は半分まで減る。

 彼は4人いた。狂喜、憤怒、悲壮、楽観。

 彼は仮面をかぶり普段は普通の人間の顔をする。

 町を歩き、面白い考えや動きをする生き物の知恵を読み取り、喰う。

 知恵多く持ちながら単体では貧弱な彼らにとっての大好物。

 喜んでその知恵を食らい、興味がなくなれば己が探究する感情を生み出す事件をして人を壊してそこを出る。

 それを繰り返した。

 彼らにとってプレイヤーは脅威であったが、4人そろっていた時に中位のプレイヤーの知識(経験値)を喰らったのもあり、並大抵のプレイヤーでは相手にすらならなかった。

 これこそ、select・garden史上初めて大々的に確認されたPK可能なNPCである。

 そしてそれはよりによって、敵としてだった。

 これはイベントではないのと、別の大型イベント開催中のため強いプレイヤーがその大陸にいなかったのがさらに被害を増やし、3週間がたったある日。プレイヤー達に『狂気の4人(クレイジー・フォース)』が無力化され、かの4体を無力化したプレイヤーに特別褒章を与えるという通知がまかれた。

 また、その無力化したプレイヤーの要求した褒章の一つに全員が驚く。

狂気の4人(クレイジー・フォース)の復活』

 彼らは新たな狂気にすぐにその大陸へと足を向けようとし、動けなかった。

 なぜなら、さらに新たな通知が来たからだ。

『大型イベント 堕天の戦乙女討伐クエスト結果発表

 第一位 R(プレイヤー匿名希望のためイニシャルのみ)+ 『狂気の4人(クレイジー・フォース)』〈6体〉

 第二位 円卓騎士団 〈3体〉

 第三位 ・・・』

 彼の挑んでいた大型クエストの結果発表に今まさに大陸一つを狂乱の渦に巻き込んだ存在が助っ人キャラとして参戦していたのだ。

 この当時ソロプレイヤーは多く、だれもがかの4人の所有者はわからなかった。

 しかし、多くの者にとってその名は様々な意味でその名が刻まれたのは言うまでもない。


 ※※※


狂気の4人(クレイジー・フォース)ですか。あなた他の部下はびっくり箱ですか?」


 ロビンは頭を抱えてそういうと僕は頬を掻いた。


「べつに彼らは悪い存在じゃない。ちゃんと扱えば最高の戦士なのだから」


 僕は今もデルツの苦しそうな表情に歓喜するスマイルを見て、懐かしさを感じていた。





全然進まなくてすみません。

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