ギルドゲットだぜ! 02
テスト前なので週一回投稿が続きます。
―――数週間前
きっかけはサラがふと言った言葉からだった。
「そう言えばさ、ギルドってどうするの?」
それはダンジョン攻略という名のレべリング中のことだった。
この一言に全員の視線が僕へと集まる。
「ギルド・・・ああ、そうだ。乗っ取り作戦を一応計画しているよ?」
「ねえ、それに私加えてもらえない?」
それは思いがけない提案だった。
現状ではだれにトップに立ってもらうか決めかねておりロビンに何とか立ってもらえないか交渉しているところだった。
ロビンの方を見るとこちらの言いたいことを察したのか頷く。
それから僕達の行動は早かった。
もとからこの国を変えるためにはギルドを一時的にこっちの手中に入れ、増えすぎたダンジョン攻略などを積極的に行ってもらうようにしなくてはならないのだ。
またこの国は初心者冒険者が圧倒的に少ない。
それはこの国には多種多彩なダンジョンが多いため強い冒険者はこっちのダンジョンで一山稼ぎに来る。彼らがやさしければいいが素行の良くないやつでは逆にイジメに会ってしまったりする。
またダンジョン以外の活動も森が深いため生き物が多く、すると必然的に強いものが多くなる。
それもベテランに駆られてしまうためこの国で登録だけして他国でウサギやブルースライムを買ってランクを上げ始めるものが多いのだ。(傭兵ギルドはうっでぷしの強い奴らの象徴のようなものだから伯が付く)
個人的にはそれくらいをはじめからからせなくてどうすると言いたいところだが…
それはいいとしていろいろと調べていくうちにギルド長が色々とかくしていることを知った。
中でも特筆すべきと言えば・・・
・いくつかのダンジョンを隠している。(冒険者から賄賂を受け取り近寄らせないようにしている)
・冒険者ギルドの仕事を全て部下に任せて、自分はギルドのお金の4割を使ってギャンブル、女遊び、旅行に行っている。
・ギルドの規則の一部隠蔽。
・賄賂によるランクアップ
大きな事と言えばこの4つだ。
正確には表沙汰にできると付け加えるならだが・・・
ここからは根回しをする番だった。
まずはギルド職員の中でも現状に不満を持っている奴、城内で知り合いのいる者に目的は別にして合う場所を設けてもらう。
そうして内部でこの話を広めながら賛同者を集める。
無論、元ギルマスの息のかかったやつ奴もいるだろうが目星はつけてありそれ以外はちょっと口がきけない調子を崩してもらった。・・・ちなみに元気になるころには看病してくれた人によって性格が変わっているかもしれないけど。
ちなみにサラはこのことを知らない。
ギルド職員でもこれからも働いてもらおうと思っている奴や迷っている奴らにサラの天然のカリスマ性を僕が聞きだして見せつけてやれば一ころだ。
その証拠にゲームと同じく彼女を『姉御』と呼びだしている。
(ゲームではアニキや、旦那だったが)
実際、彼女の人柄は多くの人に好印象を与える。
男勝りな男気や行動力、女性特有の包容力や気配り、巫女姫状態のホシカにも劣らないきれいでよく通る声。
僕も油断すると聞き入ってしまいそうになる。
なにより男女に分け隔てなく接し、だれに対しても物怖じしなく意見を求め、反対の時はきちんと理由を言う。
これが彼女のいい所でもある。
今日はギルドの中で2番目に偉いサブマスターの女性との会談だ。
実は彼女には話は通してあるが・・・少し意地悪をする。
これが彼女がギルドでやっていけるかを調べる僕からの最後の試験でもあった。
※※※
「くそ、読みを間違えた。あのバカ王め・・・」
現ギルドマスター、デルツはかなり焦っていた。
最近お得意様の冒険者が誤って死んだが、彼が長く潜っている正確に加え、貸切契約をしていたため発見が遅れた。また、臨時政府がかの冒険者に以前から声を掛けていたようでそのことを探っているとの情報が入り隠蔽工作に悩んでいた。
実をいうと現臨時政府に彼の圧力や口利きはほとんど効果が無い。
なぜかと言うと、前回のクーデターはデルツが国王となるために仕組んでいたことであり、一緒に殺されては困るギルドメンバーは国外退避、貴族の一部も秘密裏に金をもらって(払えなければ暴利で貸して)国外ににがしていたりする。
それに秘密裏に手を組んでいた創世教の司教は経典禁止食の魚での食中毒による死。
もう一人手を組んでいたこの国2番手の商会の急な失権に倒産と新たな商業勢力の懐柔失敗。
傭兵を盾に取るなどギルド状の違反規約に引っかかり強制失脚させられてしまう。
それらが相まって圧力が掛けにくくなっていた。
「くそ、この大切な時期に」
そう言ってデルツは私室の壁を軽く押す。
すると壁へこみ道が現れる。
その先へ進むと薄汚れたローブの男と軍服格好の青年がいくつもの実験ポットの放つ薄緑の光に当てられ不気味に立っている。
「ロノク、エバン。もしかしたらそれらを動かさなくてはいけないかもしれない。準備してくれ」
「構わない。あの奴隷生活から助けてもらったのは大きいからな」
彼はそういう。
それを聞いたデルツの内心はあまりよくはなかった。
『奴は奴隷制をひどく嫌う、元義勇軍の男。俺が間違えて助けてギルマスと知って協力的なのは助かるが、やっている事を知ればすぐにでも俺を殺すだろうな。今の臨時政府を見たらそれは喜んで仕官するだろう。精々、使い潰してやる』
「わしは研究さえできれば文句はない」
ローブの男はそう言う。奴はエバン。死霊術の研究をしても解いた国の1都市を生け贄にその国を潰す死霊系モンスターを大量召喚した大罪人だ。
ロノクはそうは知らない。彼はこのポットの中には瀕死のデルツの元冒険者仲間がおり延命治療と特殊な回復の儀式をしていると偽っている。
中の人物は様々だが、全員が傭兵かそれに類するものであったのは一目瞭然。
全員たしかに死んではいないがその目はどこか虚ろであった。
それが約25個。
それらを前にデルツは大きな声で笑った。
これならばもしかすると勇者でも・・・
彼はそう思うと笑いを抑えることはできなかった。
※※※
最近気づいたのですがタイトルが『欠けし者達の異世界建国記』なのに『欠けし者体の異世界建国記』になっていてあわてて直しました。誤字、脱字、キャラ名間違えあったら教えてください。
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