まさか倒してしまうとは驚きですね〜。(チェンガ視点)
3連休で4本あげたぞ!ちなみに今回はいつもの半分くらいしかないぞい。ヽ(゜∀゜)ノ パッ☆
「「「ウオオオオオオオオオオオオオオオッ‼倒したァ‼」」」
私は今非常に驚いていた。まさか、飛び入りで参加してきた冒険者の少女たちが私の鑑定でも底が見えない程に転生を繰り返しているであろうことが容易に想像できるあのグラコスフェニックスを本当に倒してしまうとは思いもしなかったのだ。そんな偉業を成し遂げた一番の功績者である少女、リンさんは今魔力切れか倒れてしまったが…
最初の印象は正直そこまで頼りになるとも思えなかった。いくら街の漁師が連れてきたにしても、だ。調査に関しては素人に見えたからだ。まぁ、元より本格的な戦闘行為を行う気はなかったのだし、人手はあったほうが良いと判断したのだ。その判断が大正解とは夢にも思わなかったけれども。
驚いたと言えばグラコスフェニックスに遭遇してからだった。他の冒険者達がどうしようか相談をしているなかで彼女が私に質問に来たのだ。曰く、もし仮にアレを倒せたらどうなるのか、と。思わず笑いそうになってしまった。流石に笑うのは失礼なので堪えたが…しかし現実味はなかったし、冒険が上手くいっていて調子に乗っている時期なのだろうと判断した。冒険者ならば誰しもが通る道だから。だから私はこう答えたのだ。もしも倒せたのならば最低でも白金貨3枚は支払う、と。そして私は興味本位で聞いてみたのだ。自信はあるのか?、と。そうしたら彼女はわざとらしく自信はないけど船に被害は絶対に出さないと言ってのけた。だからこそ私は彼女に…リンさんに、そして彼女の仲間たちに興味を持ったのだった。
それからはもう怒涛の展開だった。リンさんがオルガムさんの忠告を無視して甲板に立ったと思ったら即座にリンさんの仲間であるリーデさんが決壊を張り出した。その展開の速さにも目を見張るものだったが何よりもその強度だ。結界の展開が完了したのをリンさんが放った魔法は規模、破壊力共に見たことがないほど強烈だったのだが、その衝撃が一切こちら側に伝わってこなかったのだ…!失礼ではあるが勝手に結界の鑑定をさせてもらった。驚くべきことに空間ごと覆っていたのだ。それならば確かに結界が破壊されない限り外部からの衝撃は伝わらず、船に被害が出ることもないだろう。
そしてもう一人の仲間であるミチルさん。彼女もまた素晴らしい実力の持ち主だと言える。リンさんの魔法が途切れてから再度撃つまでの僅かな隙を縫うようにヒートウェイブを当ててフェニックスの回復を防いでみせたのだ。連携もさることながら的確に場面に合った魔法を使用しているのが素晴らしい。総じてチームワークのレベルが高い。そしてもうひとつ…彼女ら3人は誰一人として魔法を使用する際に詠唱を行っていないのだ。魔法の展開はかなり素早く、それでいて威力は落ちているとは思えないほどの強力さ、正確さがある。本当にまだ数ヶ月前に登録したばかりの者たちの集まりなのか…?とさえ疑ってしまった。だがそんなことはどうでもいいだろう。冒険者の過去を詮索するのはご法度だ。そんなことよりも今はただ、海の脅威が去ったことを喜ぶべきだろう。様子見は必要だが、これで漁が再開できる。リンさん達はグルノーミンにとっての英雄だ。盛大に宴を開くべきだろう。というか多分漁師たちが開くだろう。久しぶりのお祭り騒ぎだ。それもいい。まぁ…ギルマスの仕事は増えるが…今も仕事溜め込んでたものを処理するために部屋に籠もっているのにこれを報告したらあの人、泣くだろうな…まぁ、自業自得だし…ご愁傷さまです。
そして私はグラコスフェニックスが撃破されたことに喜んでいるこの喧騒の中でただ一言
「彼女たちの将来が楽しみですね〜。」
とだけ呟いた。…しばらく忙しくなるだろう現実からは目を逸しながら…
???「チェンガさんはねぇ〜よく糸目で胡散臭いって言われるから開き直ってそれっぽい喋り方してる人なんだよぉ〜。中身はこんな堅物なの〜。」
チェンガ「仕事サボって何をしているんですか〜ギルマス〜?というかま〜たお酒飲んだんですね〜?帰りますよ〜。」
「ヒェ〜‼お手柔らかに〜((;゜Д゜))ガクガク」
おお…なんかお騒がせな人達が…多分きっとここのギルマスは本編には出ない。多分。




