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海が見たい!だから行こう‼

はい。非リアだけども海が見たい!そんな気持ちが抑えきれない私です。リンちゃんです。

最近ミチルちゃんも冒険者ランクがEランクに到達したので登録剥奪が大幅に遠のいたのをきっかけに海に行きたい!と思ってしまったんだよね。海はこのエクレシアの街から南下していけばあるのです。そして丁度良いことにその海沿いの街【グルノーミン】までの護衛依頼をオランド商会で得て来ました。具体的にはオランド夫妻の護衛なのですけど。ミチルちゃんの了承は既に得ました。ミチルちゃんも海産物に飢えていたらしいですよ。とにかく!私は海に行って海産物を食べたい!満場一致!


しかし…それをするには一つ、乗り越えなければいけない障害があるのです。障害という言い方は良くないですが、その障害とは……お察しの通り、ニコラちゃんです。彼女はちょくちょく私の家に遊びに来ているのです。黙って行った場合でもバレてしまうわけなんですね。ま、バレるのはそこまで問題では無いのですが…では何が問題なのかって?ニコラちゃんに知らせずに行ってバレた場合…帰ってきたら泣かれて拗ねられます。下手したら口聞いてくれなくなる可能性すらあります。

そして事前に伝える場合…これまた泣かれます。泣き落としされます。私への特攻大ですよそれ。…思えばニコラちゃんが私達以外で同年代の子と遊んでるのあんまり見たことないんですけど、お友達とか…あ、いえ。なんでもないです。それにしても気が重いなぁ…?


それでもニコラちゃんに伝えないわけにはいかないのですから頑張らないとですね。ニコラちゃんは週3くらいの頻度で家に来ているのですけど今日は…遊びに来ない日ですね。なので私から《銀の猫亭》へ出向くとしましょう。今の時間なら食堂も落ち着いている頃でしょうし、話に行くとしますか。まぁ、すぐに出発ってわけでもないので時間の猶予はあります。なので最悪今日伝えなくとも一応大丈夫なわけですが…オランド夫妻が今抱えている仕事を終えてから向かいたいとのことで、あちらから連絡が来たら出発です。数日中には終わるらしいですがね。ワーカホリックの人は大変だなぁ。


「いらっしゃいませ!お好きな席へって、リンちゃんじゃん。どうしたの?ご飯食べに来てくれたの?まだ一応ギリギリ間に合うよ?」

「残念ながらご飯はもう食べてきちゃって…それにご飯食べに来るならもっと早い時間に来てるよ。今日はニコラちゃんに話があって…それでこのあとって時間ある?」

「お母さんに聞いてみるね。おかー」「リンちゃんでしょ?良いわよ〜!この時間ならもうお客は今いる人だけで手も空いている今からでも行ってきていいわよ〜。」

「…だって〜。じゃ、庭に行こっ!そこで話を聞くよ〜。」


「それでリンちゃん。話って?」

「あ〜、その〜…実は近いうちに海があるグルノーミンって街に行こうって話になって。それで出発したらしばらくは帰ってこれないからさ、ニコラちゃんが遊びに来た時に誰も居なかったらさびしいから事前に伝えておこうと思って。でもでも‼お土産…持って帰ってくるよ?何か欲しいものある…?」

「…」

「あの…ニコラちゃん…?」

「う〜。ズルい〜!私も海に行きた〜い!…なんてね。リンちゃんたちも冒険者だからね!遠征はしょうがないよ!むしろ遠征してこそ一人前だよ!だから海に一緒に行きたいのは本音だけど気にせず行ってきていいよ!あ!でも!お土産は期待してるよ〜。…?リンちゃん?どしたの?」


「いや…てっきり泣き落としされるかと思っていたもので…」

「駄々こねてばかりの私ではないんだよ〜!う〜ん。グルノーミンは有名だし…そういえばリンちゃんってお父さんと同じで収納スキルを持ってるんだよね?」

「え、まあ。」

「じゃあ!そこで買える海産物を買えるだけ買ってきて欲しいのはそうなんだけど、それよりも上質な塩が採れるみたいだからそれを買ってきてほしいかな!あとできれば他の珍しい調味料も。」


「分かった。私も調味料とかほしいし、なるべくいっぱい買うね!あ、それと家にいない期間だけど、街に向かうまでの道中の間だけだと思うからグルノーミンに着いたら一回会いにいくよ。」

「やっぱり依頼?」

「うん。だから道中だけは会えないよ。」

「分かった。帰ってきたら、思い出話も聞かせてね!あとあと!いつか私も連れて行ってくれたらなぁ…なんて。」

「それは私達が成人したら、かな?」

「約束だよ?リンちゃん。」

「うん。約束。…ニコラちゃんの説得が一番の関門だと思ってたからこんなあっさり終わってびっくりだよ。」


「ふふん。離れてる時間が愛を育むんだよ?リンちゃんは知らないの?」

「誰の受け売り?」

「お母さん。」

「なるほどトリエスさんかぁ。…なかなか変なことを吹き込んでるね?」

「しょうがないよ。お母さん結構ロマンチストらしいし。そんなお母さんの一面を私は見たこと無いからよく知らないけどね。」

「わぁ、冷静〜。」

「両親がイチャイチャしてるの見てるとこうもなるよそりゃ。」

「「ふふ。あははは!」」


ふぅ…こういう脳みそ使わない感じのやり取りを友達とやったのは久しぶりだなぁ。こんなくだらないやり取りが楽しいんですよね。ニコラちゃんが泣き落としを使わなかったおかげで説得がさくっと終わって良かったな。心配事が消えれば肩の荷が降りたように気楽になれます。そうして今日はニコラちゃんと夜空を見上げながらおしゃべりを続けたのでした。楽しかったけど、トリエスさんとログスさんに風邪をひいたらどうするんだと二人して怒られてしまいました。魔法で温度を調節していたから大丈夫と言っても聞き入れては貰えませんでした。(´・ω・`)

ここまででミチルちゃんのドードルの話から同じ日の出来事でした。

次回以降は海へ行く…はずです。多分。そういうことで次回もよろしくです。m(_ _)m

(なんかこの締めの挨拶久々に使ったなぁ…)

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