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突如現れた蕾の中身は・・・?

はい。没頭できる趣味があるからこそ人間は人間であるのではないかと哲学(?)している気になっている私です。リンちゃんです。

さて…私は今、何をしているでしょうか?…答えは困った事態に遭遇している真っ最中なのです。うーん、ちょっと大事感出しすぎですね。実情はそこまで大したことではないのです。だって、家の庭(何もない空間)に昨日までは明らかに無かった巨大な植物の蕾が生えてきているだけなので…ただ…見に覚えのない物ほど危ないものは無いですし…大きいので微妙に邪魔なんですよねぇ。なので撤去をしようと悩んでいる訳ですが、如何せん、私の身長をゆうに越すくらいには大きいのでこの大きさになるともう流石に魔物確定なんですよ。

そうすると、下手に手を出すのもどうかと思うんですよ、家に被害が及びかねないので。いや、アルラウネだったら無害なので育てても構わないんですけどね?私昔育てていましたし。


って、巨大な蕾の前でうんうん悩みすぎたようですね…‼蕾が…開花しますね…!さて、鬼が出るか蛇が出るか…ともあれ、突然の戦闘にだけは備えなければなりませんが…


そうして開花しきった蕾の正体は…やはりアルラウネでした。しかし、通常のアルラウネは大きくとも私の肩くらいまでの大きさにならないはず…ほぼ確実に特殊個体でしょうな。もっというと、アルラウネは通常人の姿は取らないのです。とすれば安心は出来ません。人間が多種多様なように、当然、魔物にも個性がありますから。このアルラウネが人を襲わない保証がどこにもありませんから、まだ構えを解くわけにはいきませんが…鑑定だけでもしときましょう。


《鑑定》

【名前】マリー

【クイーンアルラウネ】アルラウネの中でも最上位のさらにほんの一握りの個体のみが進化することが出来る。花弁にあたる部分が人の上半身のようになっており、知能が非常に高く、人の言葉を理解することが出来る。めったに出現することはなく、伝承上では森の神とさえ言われているほどの強大な力を持っている。他に、通常と違い寿命という概念が無いに等しい代わりに、生み出す蜜は天にも昇るほど極上の味である。嬉しいことに通常個体同様に基本的には無害。

【HP】2000/2000

【MP】4360/4360

【状態】健全、敵性なし

【称号】森の守護者、友愛の女王


え?名前付き魔物(ネームドモンスター)?でも…【マリー】って…いえ、そんなはずは有りません。だって、アルラウネだって魔物とはいえ、植物。枯れる生き物ですから。もしもこの個体が私が育てていたマリーちゃんだったとしても、もう5年は経っているんです。同一個体なはずは無いんです。


「ヤット…アエタ。リン、サガシタ。ワタシ…マリーダヨ。」

いや。いやいや。惑わされてはいけない。

「アー、あ〜、あー…貴女のお世話は…優しくて…お気に入りだったから…戻ってきた…よ?覚え…てる?ワタシ…のコト…」

「本当に…5年前に私が育てていたあ(・)の(・)マリーちゃんなの…?」

「ウン…そうだよ。進化に…5ネンも…かかった…けど、ちゃんと…帰ってきた…よ?ワタシの…帰る場所…リンのいる…ところだかラ。」


本当に…?でも信じてもいいのでしょうか…?今の私はあんまり冷静じゃないでしょうし…客観視出来る人が必要ですね。アレ…でも待てよ…?リーデが家に貼っている結界って地中にも空中にも貼られているはずだから、基本的に魔物のアルラウネはその種子であろうと侵入出来ないんじゃ…でもそれが出来ているってことはリーデが問題視していないってことで…


「ご主人さま。おはようございます。」

「え、あ。リーデ、おはよう。あの…」

「ああ、そこのアルラウネさんのことですか〜?それなら大丈夫ですよ〜?あの子からはご主人さまに近い気配を感じたので、私も結界の制限対象から外したんです〜。」

「近い気配って…」

「どちらかというと〜、私や、ライムちゃんと同じで、ご主人さまに付き従うものの気配ですけどね〜。なので、敵対とか〜そういうことは考えなくても大丈夫でしょう〜。そもそも、もう既にご主人さまにテイムされた扱いになっていると思いますよ〜。」


じゃあ、本当にマリーちゃんってことで良いの?また、マリーちゃんのお世話をしても良いってことですよね。なんか…先生、じゃなかった。シスターイブと再開した時とは別のベクトルで嬉しいです。マリーちゃんは、私のお友達だったので。いえ、今も私はマリーちゃんとはお友達だと思っていますので。


「リン…?ドウ…したの?」

「ううん。その…おかえり、マリーちゃん。」

「タダイマ。また…お世話…してホシイ。ワタシの…花の…蜜も…アゲルから。…リン…ナンで…泣いテル?」

「またマリーちゃんに会えるとは思ってもいなかったから…嬉しくって…!ふふっ。お世話でしたね…任せてくださいな…‼」


私は5年ぶりの思わぬ再開を果たしたのでした。まぁ、この騒動の中でもミチルちゃんはぐっすりと眠っていたみたいで…後でこの話をして実物を見せたら猫もびっくりのエビ反りしてましたが、即座に適応したあたりでこの子強いなと思いました。…そういえば今更なのですが、マリーちゃんは一体どこで言語なんて覚えてきたんでしょうかね…?私はあんまりたくさんの語彙は使ってなかったのですけど…あ、あと…来客が居た場合は驚かせないようにしないとですね。ま、この家に来る来客なんてそう多くないですけど。

なぜに本編2話でわざわざマリーちゃんの名前を出していたのか…?それはこのときのためだったのさ‼クイーンアルラウネに進化して帰ってきたのは想定外だったけどね‼HAHAHA‼

まぁ、再開させたかっただけなので、これから本編に絡んでくるかはわからんですが…上半身人型にして、喋れるようにしたんだし、そのうちに自律移動可能とかぬかすかもしれんけど、生温かい目で流してください。では、次回もよろしくです。m(_ _)m

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